北陸電力とauでんきを徹底比較!料金やサービスまで解説
北陸エリアの電力会社のなかでも人気なのが、北陸電力とauでんき。北陸電力は電気料金が安く、電力価格の高騰にも耐えられるプランがあるのが魅力です。一方、auでんきはPontaポイントが貯めやすいなど、豊富なサービスを揃えています。「電気料金はどっちが安いの?」「自分にはどちらがお得になる?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、北陸電力とauでんきの電気料金を徹底比較して、どちらが安いのかを検証します。また、サービスの違いや乗り換えの際の注意点なども解説します。電気料金を安くしたい人や、どの電力会社で契約しようか考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
北陸電力とauでんきの電気料金を比較
ここでは、北陸電力とauでんきの電気料金を比較して、どちらが安いか検証します。その前に、まずは電気料金について簡単に解説します。
電気料金は、以下のように算出されます。
電気料金の計算式
基本料金または最低料金(円)+電力量料金(円)+燃料費調整額(円)+再生可能エネルギー発電促進賦課金(円)
上記のうち、電力会社によって異なるのは、基本料金(最低料金)・電力量料金・燃料費調整額の3つです。以下で、各項目を比較してみましょう。
基本料金と電力量料金を比較
北陸電力とauでんきの基本料金と電力量料金の比較は、以下を参考にしてみてください。
北陸電力 (従量電灯B) | auでんき (でんきMプラン) | |
---|---|---|
基本料金 | 10A:302.5円 15A:453.75円 20A:605円 30A:907.5円 40A:1,210円 50A:1,512.5円 60A:1,815円 | 10A:302.5円 15A:453.75円 20A:605円 30A:907.5円 40A:1,210円 50A:1,512.5円 60A:1,815円 |
電力量料金 | 最初の120kWhまで:30.86円 121〜300kWまで:34.75円 300kWh〜:36.46円 | 最初の120kWhまで:30.85円 121〜300kWまで:34.74円 300kWh〜:36.45円 |
基本料金は、電気の使用量にかかわらず発生します。契約しているアンペア数(A)によって、金額が決定します。
北陸電力とauでんきの基本料金は、10〜60Aまで同じ金額です。
電力量料金は、使用した電気の量に応じて課金される項目です。1kWhあたりの単価に使用量を掛け合わせて計算されます。
電力量料金は電気の使用量によって1〜3段階まで別れていますが、auでんきのほうが1kWhあたり0.01円安く設定されています。
どちらもauでんきの方が安い
※北陸電力・auでんきの基本料金は税込みにした場合同じ金額のようです。 https://www.au.com/energy/denki/merit/plan/ https://www.rikuden.co.jp/ryokin/minsei.html#31 そのため、見出し名の「どちらもauでんきの方が安い」は当てはまらないと思うのですが、こちらどう対応したらよいでしょうか?
燃料費調整額を比較
次に、燃料費調整額を比較してみましょう。燃料費調整額とは、原油や液化天然ガスなど、電気を発電するために使用する燃料の価格変動に基づいて毎月調整される項目です。燃料価格が下がれば減額され、逆に価格が上昇すれば加算されます。1kWhあたりの単価に使用量を掛けて算出されます。2024年9月の燃料費調整額は、以下のとおりです。
北陸電力 (従量電灯B) | auでんき (でんきMプラン) | |
---|---|---|
燃料費調整単価 (2024年9月) | ▲10.47円 | ▲10.47 |
いずれも1kWhあたり10.47円の値引きが行われています。一見同じに見えますが、燃料費調整額は毎月変動するため、常に同じとは限りません。また、以下で解説する上限の有無によっても大きく異なるケースがあるので、注意が必要です。
auでんきは燃料費調整額に上限がないため高騰する可能性がある
auでんきは、燃料費調整額に上限を設けていません。そのため、燃料費調整額が高騰すると、ダイレクトに電気料金に反映されてしまい、高額な請求になってしまうケースがあります。
一方、北陸電力の従量電灯Bは規制料金です。規制料金とは、料金の内容や、燃料費調整額の上限が決められている料金を指します。そのため、燃料費調整額が上限を超えて請求されることはありません。
【結論】燃料調整費額を合わせると北陸電力の方が安い
北陸電力とauでんきの電気料金は、北陸電力のほうが電気代が安くなる可能性が高いといえます。
基本料金は同額、電力量料金もほぼ同じのため、差が出るのは燃料費調整額となります。燃料費調整額が高騰した場合は、auでんきのほうが高額になるケースがあるため、そのリスクを加味すると、北陸電力のほうが安いといえるでしょう。
また、後述する電源調達等調整単価を加えると、北陸電力のほうがかなり安くなります。以上のことから、電気料金を安く抑えたい人は、auでんきよりも北陸電力がおすすめです。
北陸電力とauでんきのサービス比較
ここからは、北陸電力とauでんきのサービスを比較していきます。
ポイントサービスや初期費用・解約金の違いなど、電気料金以外で役に立つものを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
auでんきはPontaポイントが貯まる
auでんきは、Pontaポイントをよく使う人や、効率的にポイントを貯めたい人におすすめです。毎月の電気料金の支払いで、Pontaポイントが貯まります。
ポイント還元率は、電気料金が8,000円未満であれば0.50%、8,000円以上になると1.00%にアップします。
また貯まったPontaポイントは、au PAYにチャージして日常の買い物に使ったり、ネットショッピングで利用可能。auユーザーであれば、スマホの料金や機種変更、修理代金の支払いにもポイントを使えます。
初期費用・解約金はどちらも0円
初期費用・解約解約金は、北陸電力・auでんきともに0円です。
例えば、現在auでんきを利用している人は、北陸電力に0円で切り替えが可能。北陸電力からauでんきへの切り替えも同じです。
思ったよりも安くならないと感じても、リスクなしで切り替えられるため、気軽に電力会社の乗り換えを検討してみてもよいでしょう。
支払い方法はどちらもクレジットカードや口座振替がある
北陸電力とauでんきの電気料金の支払い方法は、以下が用意されています。
auでんき (でんきMプラン) | 北陸電力 (従量電灯B) | |
---|---|---|
支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 | ・クレジットカード ・口座振替 ・スマートフォンアプリ ・払込票 |
いずれも、一般的な支払い方法である口座振替・クレジットカード決済が利用できるので、便利に利用できるといえるでしょう。
北陸電力とauでんきを比較したときの注意点
北陸電力と、auでんきを比較する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
とくに電気とガスをセットで契約したい人や、オール電化家庭では、思わぬ損をしてしまうことも。以下で、チェックするべき項目を詳しく解説します。
auでんきはガスとのセット割がない
auでんきは、地域の大手ガス会社と共同で、電気・ガスのセットプランを提供していますが、北陸エリアでは利用できません。そのため、セットで受けられる割引もないため注意しましょう。
一方、北陸電力は日本海ガス・福井都市ガス・丸八などのガス会社と共同で、電気・ガスのセットプランを用意しています。各社ともポイントサービスや割引などが受けられるため、電気・ガスをセットで契約したい人は、北陸電力がおすすめです。
auでんきはオール電化家庭の乗り換えは向いていない
auでんきは、オール電化家庭の利用には向いていません。オール電化向けの電気プランが用意されていないことが理由です。
オール電化家庭の人には、北陸電力の「くつろぎナイト12」がおすすめです。エコキュート等のヒートポンプ式給湯器を利用している家庭なら、契約ができます。
「くつろぎナイト12」は夜間や、土日祝日の昼間に電気をたくさん使う家庭だとお得になる設定になっているプランです。それ以外では一般プランに比べて電気代が高くなるケースも考えられるため、電気の利用時間帯が当てはまるどうかはしっかり確認しておきましょう。
電源調達調整費単価により料金差額が変動する可能性あり
auでんきは、電源調達等調整単価を設けています。電源調達等調整単価とは、電気を調達する費用を、電気料金に反映する仕組みのこと。金額は毎月変動し、場合によっては電気代がより高くなるケースがあります。
例えば、2024年9月の電源調達等調整単価は、13.75円 / kWhとなっています。仮に月に260kWhを利用する家庭の場合は、約3,575円が電気料金にプラスされます。そのため、北陸電力のほうが電気代はかなり安くなるといえるでしょう。
電源調達等調整単価により、電気料金が安くなる場合もありますが、高くなってしまう月がある点に注意が必要です。
まとめ
今回は、北陸電力とau電力の電気料金を比較し、どちらが安いかや、サービスの違いなどを解説しました。
電気代を安く抑えたい人は、北陸電力がおすすめです。auでんきはPontaポイントが貯まるなどのメリットもありますが、燃料費調整額や電源調達等調整単価により、電気代が高くなるケースがある点に注意しましょう。
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