「ストエネと九州電力、どっちが安い?」
「ストエネを使っていて電気代高い気がするけど、気のせい?」
ストエネ(旧グランデータ)は九州電力と比べると、明らかに電気代が高くなります。
本記事では、ストエネと九州電力を、料金体系の項目ごと、割引やサービス内容、具体的な数字を元にしたシミュレーション等、様々な点から徹底比較します。
また、ストエネから九州電力へ戻す方法やストエネから乗り換えるならおすすめの電力会社も紹介していますので、気になる方は最後まで読み進めてください。
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この記事の目次
ストエネ(旧グランデータ)と九州電力の料金プランを比較
まずは、ストエネ(旧グランデータ)と九州電力の料金プランを比較します。
料金プランを構成している基本料金、電力量料金、燃料費調整額それぞれで見ていきますね。
なお、比較する料金プランは、ストエネはPプラン・Fプラン、九州電力は従量電灯Bを対象にします。
ストエネと九州電力の基本料金は同額
まずは、基本料金を比較します。
アンペア数 | ストエネPプラン | ストエネFプラン | 九州電力従量電灯B |
---|---|---|---|
10A | 632.48円 | 0円 | 316.24円 |
15A | 474.36円 | ||
20A | 632.48円 | ||
30A | 948.72円 | 948.72円 | |
40A | 1,264.96円 | 1,264.96円 | |
50A | 1,581.20円 | 1,581.20円 | |
60A | 1,897.44円 | 1,897.44円 |
表を見るとわかるように、基本料金0円プランのストエネFプランを除けば、ストエネPプランと九州電力の基本料金は同じであることがわかりますね。
強いて言うなら、九州電力は10A、15Aでも細かく料金が設定されています。
電力量料金は基本的に九州電力が安い
次に電力量料金を比較します。
電力量 | ストエネPプラン | ストエネFプラン | 九州電力従量電灯B |
---|---|---|---|
最初の120kWhまで | 23.68円 | 29.15円 | 18.37円 |
120kWh超過300kWhまで | 23.97円 | ||
300kWh超過分 | 26.97円 |
表を見ると、基本的には九州電力の方が安いことがわかります。
ストエネPプランと九州電力とであれば、121kWh以降はストエネPプランの方が安くなっています。
そのため、電力の使用量が500kWhを超えるようなかなり多い量であれば、九州電力の方が高くなる可能性はありますね。
とはいえ、120kWhまでの電力量料金単価はストエネPプランと九州電力は5円以上もの差がありますので、九州電力の方がある程度の使用量までは安くなるでしょう。
ストエネは燃料費調整額が圧倒的に高額
最後に2024年1月~9月分の燃料費調整額を比較します。
なお、ストエネは燃料費調整額に変わる独自の項目として、「市場価格調整額」を導入しています。
市場価格調整額は、ストエネが電気を調達している日本卸電力取引所(JEPX)の提供価格を反映させるための項目です。
JEPXの電機の提供価格は、石油や天然ガス等の燃料費の変動や季節による市場の需要によって変動します。
このJEPXの提供価格を反映させるための項目が市場価格調整額であり、九州電力の燃料費調整額の役割も含まれていると認識していただいて大丈夫です。
それでは、比較表を見てみましょう。
月 | ストエネ | 九州電力 |
---|---|---|
1月 | 9.680円 | -1.64円 |
2月 | 7.216円 | -1.64円 |
3月 | 5.775円 | -1.64円 |
4月 | 6.721円 | -1.64円 |
5月 | 4.686円 | -1.64円 |
6月 | 5.313円 | 0.06円 |
7月 | 7.106円 | 1.86円 |
8月 | 11.583円 | 1.86円 |
9月 | 13.233円 | -2.14円 |
表を見ればわかるように、燃料費調整額はストエネの方が圧倒的に高くなっています。
10円以上差がついている月も複数ありますね。
冒頭にもストエネと九州電力を比較したら、ストエネが明らかに高くなるとお伝えしましたが、その要因はこの燃料費調整額(市場価格調整額)にあります。
ストエネ(旧グランデータ)と九州電力の実際の電気料金を比較
ストエネと九州電力の電気料金を、世帯ごとに具体的な数字を用いてシミューレーションした結果を比較します。
先に結論をお伝えすると、どの世帯でもストエネの電気料金がかなり高額になります。
それでは、各世帯ごとにどの程度差があるか見ていきましょう。
1人暮らしの電気料金を比較
ストエネPプラン | ストエネFプラン | 九州電力 |
---|---|---|
5,378円 | 5,086円 | 2,896円 |
※30A/120kWhで算出
※燃料費調整額は2024年9月の単価を使用
※小数点以下は四捨五入
表を見ると、ストエネの電気料金は九州電力より2,500円ほど高くなっています。
明らかにストエネの方が高いことがわかりますね。
2人暮らしの電気料金を比較
ストエネPプラン | ストエネFプラン | 九州電力 |
---|---|---|
10,493円 | 10,596円 | 6,050円 |
※40A/250kWhで算出
※燃料費調整額は2024年9月の単価を使用
※小数点以下は四捨五入
表を見ると、ストエネの電気料金は3,000円ほど九州電力より高くなっています。
一人暮らしの時よりも、金額の差は大きくなっています。
ファミリー世帯の電気料金を比較
ストエネPプラン | ストエネFプラン | 九州電力 |
---|---|---|
16,346円 | 16,953円 | 9,941円 |
※50A/400kWhで算出
※燃料費調整額は2024年9月の単価を使用
※小数点以下は四捨五入
ファミリー世帯でも明らかにストエネが高く、7,000円以上も金額の差があります。
電力量料金単価の差はわずかでしたが、燃料費調整額の差が大きく、ここまでの金額の差につながっていることがわかります。
ストエネ(旧グランデータ)と九州電力のサービス・割引を比較
ここからは、ストエネと九州電力のサービス・割引内容について比較します。
ストエネ | 九州電力 | |
---|---|---|
オール電化プラン | あり | あり |
電気ガスセット割 | 月額110円割引 | 月額100円〜割引 |
ポイント制度 | なし | なし |
その他割引 | 契約時にクレジットカード払い選択で、初月1,000円割引 | ・口座振替で毎月55円割引 |
表を見ると、ストエネと九州電力両方とも同様のサービス・割引を用意していることがわかります。
とはいっても、ストエネでガスセット割やクレジットカード払いにして割引を適用したとしても、九州電力と比べれば電気料金は変わらず割高です。
ガスセット契約やオール電化プランにこだわりがある人でも九州電力で対応できるため、サービス・割引の点で見てもストエネを選ぶ理由はなさそうです。
なお、九州電力の電気ガスセット割については、今回比較に用いた従量電灯Bではなく、スマートファミリープラン等のガスセット割が使える料金プランが用意されています。
スマートファミリープランは、他の新電力会社のプラン同様に燃料費調整額の上限がなく、従量電灯Bよりも電力量料金単価が安くなっています。
ストエネ(旧グランデータ)を解約して九州電力に戻す方法
今ストエネと契約しているけど、ここまで読まれた方の中には、「ストエネから九州電力に戻したい…」と思われた方もいるでしょう。
ここでは、ストエネを解約して九州電力に戻す方法を解説します。
九州電力に戻す方法は非常に簡単で、九州電力の切り替え申込みページから手続きを行えば戻すことができます。
その際に、ストエネへの連絡は九州電力から行ってくれるため、ご自身でのストエネへの連絡は不要です。
また、九州電力に戻す手続きをする際には、供給地点特定番号とお客さま番号の2つの情報が必要です。
ストエネから毎月提供される検針票に記載されていますので、手続きを行う前に事前に準備しておきましょう。
もし、検針票が見当たらない場合はストエネに問い合わせれば、確認できます。
ストエネ(旧グランデータ)からの乗り換え先におすすめの新電力会社
ストエネから九州電力に戻すのも良いですが、九州電力以外にもストエネから乗り換えるのにおすすめの新電力会社があります。
おすすめの新電力会社3社と、ストエネPプランと九州電力従量電灯Bを掲載した比較表を確認してみましょう。
イデックスでんき | 西部ガスのでんき | オクトパスエナジー | ストエネ | 九州電力 | |
---|---|---|---|---|---|
一人暮らし | 3,398円 | 2,845円 | 3,249円 | 5,378円 | 2,896円 |
ファミリー | 11,519円 | 9,700円 | 10,833円 | 16,346円 | 9,941円 |
おすすめポイント | ・dポイント、WAONポイントが貯まる ・オール電化向けのプランも選べる | ・電気・ガスまとめてお得 ・ポイント制度あり | ・環境に配慮した電気を使える ・友達紹介制度で5,000円/人の割引 ・当サイトからの申し込みで15,000円割引 | なし | ・燃料費調整額の上限がある ・電気ガスセット割あり ・オール電化向けのプランも選べる |
※1人暮らし:30A/120kWh、ファミリー世帯:50A/400kWhで算出
※燃料費調整額は2024年9月の単価を使用
※小数点以下は四捨五入
表を見ると、まずストエネは最も割高ですので、乗り換えた方が良いことはわかります。
各新電力会社ごとにかんたんに見ていきます。
ガスでおなじみの西部ガスのでんきは最も安い電気料金となっており、さらにガスセット割でガス料金が3%割引されます。
最安を求めるのであればストエネはもちろん、九州電力よりも安くなる西部ガスがおすすめです。
オクトパスエナジーは、九州電力よりも少し金額は高くなりますが、この料金で実質再生可能エネルギー100%の電気を使える特徴があります。
他の電力会社でも、実質再生可能エネルギー100%用のプランは用意されていますが、高額になることが多いことを考えると、この値段はとても安いと言えるでしょう。
クリーンエネルギーを使いたい方にとってはオクトパスエナジーがおすすめです。
最後にイデックスでんきは、100円につきdポイントかWAONポイントが1ポイント貯まるポイント制度があり、オール電化プランが用意されています。
また、クレジットカードのイデックスクラブポイントカードで電気代を支払うことで年間660円割引、1年間契約を継続すると毎年500円の割引と様々な割引制度が用意されています。
オール電化を利用していて、イデックスクラブポイントカードを利用しているならイデックスでんきがおすすめです。
以上、ストエネから乗り換えるならおすすめの新電力会社3社を紹介しました。
どれもストエネよりは確実に安くなりますので、今ストエネをご利用しているのであれば、九州電力や紹介した新電力会社への乗り換えを検討しましょう。
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続きを読むまとめ
ストエネと九州電力やおすすめの新電力会社と料金比較を行いました。
ストエネは九州電力と比較すると、基本料金や電力量料金単価はそこまで大きな違いはなかったものの、燃料費調整額に該当する市場価格調整額が高額であることがわかりました。
差が大きい時は10円以上も九州電力の燃料費調整額より高かったですね。
今回紹介したイデックスでんき、西部ガスのでんき、オクトパスエナジーと具体的な数字を元にシミュレーションして比較しても、ストエネが明らかに割高となっています。
もしも、現在ストエネを利用しているのであれば、九州電力やおすすめした新電力会社への乗り換えを検討することをおすすめします。
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