カブアンドガスは高い?株がもらえる仕組みやメリット・デメリットを徹底解説!
元ZOZO創業者の前澤友作氏が手掛ける「カブアンドガス」。ガス料金に応じて未公開株がもらえる画期的なサービスとして話題を集めています。しかし、「料金は高くないの?」「株はいつ売れるの?」など、様々な疑問の声も。
本記事では、カブアンドガスの料金プランや株式還元の仕組み、メリット・デメリットを徹底解説。大手ガス会社や新規参入会社との料金比較や、株式還元率の詳細、申し込み方法まで、契約前に知っておくべき重要ポイントをすべて解説します。資産形成に興味がある方はもちろん、ガス料金の見直しを検討している方も必見です。
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この記事の目次
カブアンドガスの基本情報
カブアンドガスは、日常生活で利用するガス料金を通じて株式投資を始められる、これまでにない資産形成型の都市ガスサービスです。現在、東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガスの供給エリアで展開されており、料金設定は地域の都市ガス会社の一般料金と同等となっています。
2024年2月に設立された株式会社カブ&ピースは、前澤友作氏が代表取締役に就任し、テレビCMでは明石家さんま氏とともにサービスをPRしています。「国民総株主」を目指すという理念のもと、通常のポイント還元ではなく、株式還元という新しい形の付加価値を提供しています。
都市ガスの供給体制は地域によって異なり、東京ガスエリアは株式会社CDエナジーダイレクト、大阪ガスエリアは大阪ガス株式会社、東邦・西部ガスエリアはミツウロコグリーンエネルギー株式会社がサービス提供を担当しています。ガスの品質や安全管理は従来の都市ガス会社と変わらず、緊急時の対応も各地域のガス会社が引き続き行います。
株式還元の仕組みは、ガス料金の支払額に応じて株引換券が付与され、2025年4月25日に決定する株価で種類株式に交換できます。株引換券はサービスの割引券として利用することも可能で、KABU&でんき、KABU&ガス、KABU&モバイル、KABU&ひかり、KABU&ウォーターのサービス料金に充当できます。
料金プランは各地域の都市ガス会社の一般料金と同等に設定されていますが、原料費調整単価に上限がない点が特徴です。支払い方法は口座振替とクレジットカード払いに対応しており、サービスの切り替えに工事は不要です。また、解約違約金は設定されていないため、気軽にサービスを試すことができます。
カブアンドの運営会社について
株式会社カブ&ピースは、元ZOZO創業者として知られる前澤友作氏が代表取締役を務める新しい形態のインフラサービス企業です。2024年2月9日の会社設立以来、「現在、一部の資本家に偏っている資本を分散させ、格差を改める」という理念を掲げ、生活インフラサービスを通じた株式還元という独自のビジネスモデルを展開しています。
会社の特徴として、実際のガス供給は各地域の専門事業者と提携する形を取っている点が挙げられます。東京ガスエリアでは株式会社CDエナジーダイレクト、大阪ガスエリアでは大阪ガス株式会社、東邦・西部ガスエリアではミツウロコグリーンエネルギー株式会社と提携し、安定したガス供給体制を構築しています。
カブ&ピースは現在、電気・ガス・モバイル通信・光回線・水(ウォーターサーバー・浄水器)・ふるさと納税の6つのサービスを展開しており、すべてのサービスで株式還元制度を採用しています。また、月額500円のKABU&プラス会員制度を導入し、会員には株引換券の付与率2倍や、前澤友作氏の記事へのコメント権限などの特典を提供しています。
カブアンドガスのサービス概要
カブアンドガスは、都市ガスの供給と資産形成を組み合わせた新しいサービスです。従来の都市ガスと同じ品質のガスを、地域の都市ガス会社と同等の料金で提供しながら、利用料金に応じて株式会社カブ&ピースの未公開株がもらえる仕組みを特徴としています。
株式還元率は通常会員が1%、KABU&プラス会員は2%です。例えば、月々のガス料金が10,000円の場合、通常会員では100円分(100枚)、KABU&プラス会員では200円分(200枚)の株引換券が付与されます。この株引換券は2025年4月25日に決定される株価(現時点の見込み額は1株5円)で種類株式に交換することができます。
株引換券は株式への交換以外に、サービスの割引券としても利用可能です。KABU&でんき、KABU&ガス、KABU&モバイル、KABU&ひかり、KABU&ウォーターのサービス料金に対して、1枚1円として使用できる柔軟な仕組みを採用しています。ただし、KABU&ふるさと納税とKABU&プラスの利用料金には適用できない点に注意が必要です。
対応エリア・供給体制
カブアンドガスは、主要な都市ガス会社のエリアで展開されているサービスです。対応エリアは東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスの供給区域に限定されており、それぞれの地域で異なる事業者がガスの供給を担当しています。
供給体制は以下の通りです
供給エリア | 供給事業者 | 対象地域 |
---|---|---|
東京ガスエリア | 株式会社CDエナジーダイレクト | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県 |
大阪ガスエリア | 大阪ガス株式会社 | 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県 |
東邦ガスエリア | ミツウロコグリーンエネルギー株式会社 | 愛知県、岐阜県、三重県 |
西部ガスエリア | ミツウロコグリーンエネルギー株式会社 | 福岡県 |
各地域のガス会社との連携により、安定したガス供給と緊急時の保安体制を確保している点が特徴です。ガスの品質や安全性は従来と変わらず、ガス漏れなどの緊急時には地域のガス会社が対応する体制を維持しています。
都市ガスエリアの対応状況
カブアンドガスの都市ガスエリアでの対応状況について、地域によって一部サービスが利用できない区域がある点に注意が必要です。
東京ガスエリア
東邦ガスエリア
大阪ガスエリア
西部ガスエリア
都市ガスの供給は、2017年のガス自由化以降、さまざまな事業者が参入していますが、カブアンドガスは大手ガス会社の供給インフラを活用して安定したサービスを提供しています。配管などのインフラは引き続き地域のガス会社が管理・運営を行い、新規参入事業者は送料を支払ってガスを供給する仕組みとなっています。
各エリアでは工事不要で簡単に切り替えが可能で、現在契約中のガス会社への解約手続きも不要です。ただし、オール電化住宅や高圧一括受電契約を行っている集合住宅では利用できない場合があるため、事前の確認が推奨されます。
プロパンガスエリアの対応状況
現在、カブアンドガスはプロパンガス(LPガス)には対応していません。日本の住宅の約4割がプロパンガスを使用していますが、このエリアではサービスを利用することができない状況です。
プロパンガスは都市ガスと供給方式が異なり、個別の事業者がガスボンベの設置や管理を行っています。カブアンドガスは都市ガスの供給インフラを活用したサービスとして展開されているため、プロパンガスエリアへのサービス提供は現時点では計画されていません。
プロパンガス利用者向けには、料金の削減や事業者の見直しなど、別のアプローチでのコスト最適化を検討する必要があるでしょう。プロパンガスは地域や事業者によって料金が大きく異なる特徴があるため、適切な事業者選びによって節約が可能です。
ガス料金の支払い方法
カブアンドガスの料金支払いは、口座振替とクレジットカード払いの2つの方法に対応しています。支払い方法の変更は契約後でも可能で、利用者の状況に応じて柔軟に選択できます。
支払い方法によって料金や株式還元率に差はありません。ただし、料金の支払いが滞った場合は供給を停止される可能性があるため、確実な支払い手段の選択が重要です。また、株引換券は料金の支払いが確認された後に付与される仕組みとなっています。
引っ越しなどによる解約時の精算も同様の支払い方法で行われ、解約違約金は発生しない点も特徴です。ただし、解約月の日割り計算された料金と、原料費調整額の精算が必要となります。
カブアンドガスの料金プラン
カブアンドガスの料金体系は、大手都市ガス会社と同等の料金設定を採用しています。基本料金と従量料金の二部料金制を基本とし、使用量に応じて単価が変動する仕組みとなっています。ここでは、各地域の料金プランと、原料費調整制度の仕組みについて詳しく解説します。
株式還元という特徴的な付加価値がある一方で、料金自体は新規参入のガス会社と比較すると割高になる可能性があります。これは、大手ガス会社の一般料金と同等の料金設定を基本としているためです。
特に注目すべき点として、原料費調整単価に上限がないことが挙げられます。これは原料価格の高騰時に、他社よりも料金が高くなる可能性があることを意味します。以下で、具体的な料金プランの内容と比較について詳しく見ていきましょう。
基本料金と従量料金の仕組み
カブアンドガスの料金は、月額の基本料金と使用量に応じた従量料金で構成されています。基本料金は契約種別によって固定されており、地域によって金額が異なります。以下に東京ガスエリアの料金例を示します。
使用量区分 | 基本料金(円/月) | 従量料金(円/㎥) |
---|---|---|
0~20㎥ | 759.00 | 145.31 |
20~80㎥ | 1,056.00 | 130.46 |
80~200㎥ | 1,232.00 | 128.26 |
従量料金は使用量が増えるほど単価が逓減する仕組みを採用しています。これにより、大量にガスを使用する世帯でも経済的な料金設定となっています。
料金プランは地域によって異なりますが、いずれも地域の大手ガス会社の一般料金と同等の水準に設定されています。ただし、ガス床暖房やエネファームなどの機器向けの割引プランは用意されていないため、これらの機器を使用している場合は注意が必要です。
原料費調整制度について
カブアンドガスでは、原料価格の変動を料金に反映させる原料費調整制度を採用しています。この制度は、LNG(液化天然ガス)などの原料価格の変動を毎月の料金に反映させるものです。
大きな特徴として、原料費調整単価に上限が設定されていない点があります。これは原料価格が高騰した場合、その上昇分がそのまま料金に反映されることを意味します。一方、多くの大手ガス会社では調整単価に上限を設けており、原料価格の急激な上昇による影響を抑制する仕組みを持っています。
原料費調整額は、為替レートや原油価格の変動に応じて毎月変更されます。最新の調整単価は毎月ウェブサイトで公表され、使用量に応じた調整額が基本料金と従量料金に加算される形で請求されます。
原料費調整額の計算方法
原料費調整額の計算は、原料価格の変動と使用量に基づいて行われます。基準平均原料価格からの変動額に従量料金調整単価を乗じて算出されます。
計算式は以下の通りです: 調整額 = 使用量 × 原料費調整単価(円/㎥)
原料費調整単価は毎月更新され、3ヶ月前までの原料価格の平均値を基に決定されます。この仕組みにより、世界的な原料価格の変動が、約3ヶ月のタイムラグを持って料金に反映されることになります。
上限設定がない点の注意点
カブアンドガスの原料費調整制度において、最も注意すべき点は調整単価に上限が設定されていないことです。これは原料価格の高騰時に、大手ガス会社よりも料金が高額になる可能性があることを意味します。
例えば、世界的な天然ガス価格の上昇や円安などの影響で原料費が高騰した場合、その上昇分が料金に全て転嫁されるため、月々の支払額が大きく変動する可能性があります。一方、大手ガス会社では調整単価に上限を設けているケースが多く、価格変動の影響を一定程度抑制しています。
この仕組みを理解した上で、家計への影響を考慮してサービスを選択することが重要です。特に、ガスの使用量が多い世帯や、安定した料金設定を重視する利用者は、この点に留意が必要です。
他社料金との比較
カブアンドガスの料金体系を他社と比較すると、大手ガス会社の一般料金と同水準に設定されていることがわかります。しかし、新規参入のガス会社と比べると、必ずしも価格競争力があるとは言えない状況です。
料金比較においては、株式還元の価値を考慮する必要がありますが、未公開株の将来価値を正確に見積もることは困難です。そのため、純粋な料金面での比較を行う場合は、基本料金と従量料金、さらに原料費調整額の仕組みを詳しく確認することが重要です。
特に、ガス床暖房やエネファームなどの機器を使用している場合は、大手ガス会社の割引プランと比較して割高になる可能性が高い点に注意が必要です。
大手ガス会社との料金比較
一般的な使用量での月額料金を大手ガス会社と比較した例を示します。
世帯人数 | 使用量 | カブアンドガス | 大手ガス会社 | 差額 |
---|---|---|---|---|
1人世帯 | 19㎥ | 4,029円 | 4,160円 | -131円 |
2人世帯 | 31㎥ | 5,952円 | 6,100円 | -148円 |
4人世帯 | 40㎥ | 7,384円 | 7,583円 | -199円 |
基本的な料金プランでは大手ガス会社とほぼ同等の水準となっています。ただし、原料費調整額の上限設定がない点は、料金変動リスクとして考慮する必要があります。
新規参入ガス会社との料金比較
新規参入のガス会社は、大手ガス会社よりも割安な料金プランを提供していることが多く、年間で数千円から1万円程度の節約が可能なケースもあります。
例えば、4人世帯の平均的な使用量(40㎥/月)で比較すると、新規参入ガス会社の中には月額500円から1,000円程度安い料金プランを提供している事業者もあります。ただし、カブアンドガスには株式還元という独自の付加価値があるため、単純な料金比較だけでなく、総合的な判断が必要です。
また、新規参入ガス会社の中にも原料費調整制度の仕組みは様々で、調整単価の上限設定の有無や、料金改定の頻度なども事業者によって異なります。そのため、料金比較の際は、これらの要素も含めた総合的な検討が推奨されます。
カブアンドガスのメリット
カブアンドガスの最大の特徴は、日常のガス料金支払いを通じて資産形成ができる点です。通常のポイント還元とは異なり、将来の価値上昇が期待できる株式が還元されるという革新的な仕組みを提供しています。
また、ガスの供給品質や安全性は従来と変わらず、切り替えも工事不要で簡単に行えます。日常生活に影響を与えることなく、新しい資産形成の機会を得られる点が大きな魅力となっています。
さらに、解約違約金がない点も重要なメリットです。サービスに満足できない場合でも、追加の費用負担なく他社への切り替えが可能です。以下で、具体的なメリットについて詳しく解説していきます。
株式還元による資産形成の可能性
カブアンドガスの最大の特徴は、ガス料金に応じて株式会社カブ&ピースの未公開株がもらえることです。通常会員で1%、KABU&プラス会員で2%の株引換券が付与され、これを種類株式に交換できます。
特筆すべき点として、株式は将来の価値上昇が期待できるという点があります。通常のポイント還元では「1ポイント=1円」という固定的な価値しかありませんが、株式は企業の成長に応じて価値が上昇する可能性を秘めています。
また、この株式還元制度は、資産形成の新しい入り口として機能する可能性があります。株式投資に興味はあるものの、始めるきっかけがなかった人にとって、日常的な支払いを通じて自然に投資を始められる機会となります。
種類株式の仕組み
カブアンドガスで付与される株式は、「種類株式」と呼ばれる特別な株式です。この種類株式には配当を受ける権利が付与されていますが、株主総会での議決権や残余財産分配請求権はありません。
種類株式の大きな特徴は、将来的に会社が上場した際に普通株式に転換できる点です。これにより、上場後は一般の株式と同様に市場での売買が可能になります。
また、株引換券は株式への交換以外にもサービスの割引券として利用可能という柔軟性も備えています。1枚1円として、KABU&でんきやKABU&ガスなどのサービス料金に充当することができます。
付与される株式の評価額
現時点での株式の評価額は、第三者評価機関により1株5円と見込まれている点が重要です。これは2024年10月7日時点での評価額であり、2025年4月25日に正式な発行価格が決定される予定です。
具体的な株式付与の計算例を示すと、月々のガス料金が10,000円の場合:
会員区分 | 還元率 | 株引換券 | 交換可能株数 | 評価額 |
---|---|---|---|---|
通常会員 | 1% | 100枚 | 20株 | 100円 |
KABU&プラス会員 | 2% | 200枚 | 40株 | 200円 |
実際の発行価格は変動する可能性があるため、交換できる株式数も変わる可能性がある点に注意が必要です。
工事不要で簡単に切り替え可能
カブアンドガスへの切り替えは、工事や立ち会いが一切不要で、オンラインでの申し込み手続きだけで完了します。これは、既存のガス配管などのインフラをそのまま利用できるためです。
申し込みに必要なのは以下の情報のみです
- 現在のガス会社名
- 供給地点特定番号
- お客様番号
- 契約名義
また、現在利用中のガス会社への解約手続きも不要です。カブアンドガス側で必要な手続きを一括して行うため、利用者の手間を最小限に抑えられる仕組みとなっています。
ガスの品質は変わらない
2017年のガス自由化以降、様々な事業者がガス販売に参入していますが、ガスの品質や安全性は変わりません。これは、ガス配管などのインフラを引き続き地域のガス会社が管理・運営しているためです。
安全面でも、ガス漏れなどの緊急時対応は従来通り地域のガス会社が担当します。24時間体制での保安体制が維持されているため、安心してサービスを利用できます。
また、ガスの熱量や圧力などの品質基準も、法令で定められた規格に従って供給されます。そのため、調理や給湯などの日常的な使用において、これまでと変わらない快適さを維持できます。
通常会員とKABU&プラス会員の違い
カブアンドガスには通常会員とKABU&プラス会員の2種類の会員区分があります。KABU&プラス会員は月額500円の会費が必要ですが、以下のような特典が用意されています。
特典内容 | 通常会員 | KABU&プラス会員 |
---|---|---|
株引換券付与率 | 1% | 2% |
株主限定アンケート | 参加不可 | 参加可能 |
前澤友作氏の記事へのコメント | 不可 | 可能 |
最大の特徴は株引換券の付与率が2倍になる点です。例えば月々のガス料金が10,000円の場合、通常会員では100円分(100枚)の株引換券ですが、KABU&プラス会員では200円分(200枚)が付与されます。
また、会員限定のコンテンツやコミュニケーション機会が提供される点も特徴です。前澤友作氏の記事にコメントができたり、株主限定のアンケートに参加できたりと、より深い形でサービスに関わることができます。
カブアンドガスのデメリット
カブアンドガスには、革新的なサービス設計の一方で、いくつかの注意点があります。原料費調整単価に上限がない点、未公開株の流動性の制限、対応エリアの限定などが主なデメリットとして挙げられます。
特に料金面では、新規参入のガス会社と比較すると割高になる可能性があります。これは、大手ガス会社の一般料金と同等の料金設定を採用していることが理由です。
また、ガス床暖房やエネファームなどの機器向けの割引プランが用意されていない点も、一部のユーザーにとっては不利になる可能性があります。以下で、具体的なデメリットについて詳しく解説していきます。
未公開株の流動性リスク
カブアンドガスで付与される株式は未公開株であり、株式会社カブ&ピースが上場するまでは自由な売買ができないという大きな制約があります。これは、短期的な資金需要がある場合に対応できない可能性を意味します。
また、上場自体の確約もない点は重要なリスク要因です。仮に会社が上場を果たせなかった場合、株式の換金機会が著しく制限される可能性があります。
さらに、株引換券から株式への交換も、2025年4月25日の株価決定後、5月2日から23日までの限られた期間にのみ可能となっています。この交換期間を逃すと、株式として保有する機会を失う可能性がある点にも注意が必要です。
上場までの換金制限
未公開株は上場前の換金が基本的に制限されています。カブアンドガスの場合、株引換券は割引券として利用できるものの、一度株式に交換した後は上場までの換金が困難です。
また、上場後も一定期間は売却が制限される可能性があります。これは「ロックアップ期間」と呼ばれ、株式市場の安定性を確保するために設けられる一般的な制度です。
このような換金制限は、長期的な資産形成を目指すユーザーには適している一方で、短期的な資金需要がある場合には不向きな特徴となっています。
株価変動リスク
未公開株は、将来の株価上昇が期待できる一方で、値下がりのリスクも存在します。現時点での評価額は1株5円ですが、この価値は将来的に変動する可能性があります。
株価変動の要因として以下が考えられます
- 会社の業績や成長性
- 市場環境の変化
- 競合他社との競争状況
- 経済全体の動向
特に、新規事業を展開する企業の株式であるため、リスクが相対的に高い点には注意が必要です。最悪の場合、会社が経営破綻すれば株式の価値がゼロになる可能性もあります。
原料費調整額による料金変動
カブアンドガスの大きな特徴として、原料費調整単価に上限が設定されていない点が挙げられます。これは、原料価格の高騰が直接的に請求額に反映される可能性があることを意味します。
一般的な都市ガス会社では、急激な価格変動から消費者を保護するため、原料費調整単価に上限を設定していることが多いです。しかし、カブアンドガスではこの上限がないため、世界的な天然ガス価格の上昇や円安などの影響をダイレクトに受ける可能性があります。
例えば、標準的な4人世帯(月間使用量40㎥)の場合、原料価格の変動により、大手ガス会社と比べて月々数百円から数千円の差が生じる可能性があります。
対応エリアが限定的
カブアンドガスの供給エリアは、東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスの都市ガス供給エリアに限定されています。
特に注意が必要なのは、プロパンガス(LPガス)利用世帯には対応していない点です。日本の住宅の約4割がプロパンガスを使用していることを考えると、これは大きな制限となっています。
法人プランの未提供
現在、カブアンドガスでは法人向けのサービスプランを提供していない点も制限の一つです。これは、個人事業主や小規模企業のオーナーにとって選択肢が限られることを意味します。
法人利用に関して、以下のような制限があります
- 事業用途での契約ができない
- 法人名義での契約ができない
- 確定申告時の経費処理が複雑になる可能性
特に、飲食店やサービス業など、ガス使用量が多い事業者にとっては大きな制約となる可能性があります。これらの事業者は、他の新規参入ガス会社の法人向けプランなど、別の選択肢を検討する必要があります。
【12/6まで!】でんきまたはガスの乗り換えで株引換券10,000枚プレゼントキャンペーン実施中
カブアンドでは現在に、11/20以降に電気またはガスをお申込みした方中から抽選で1,000名様を対象に、株引換券のプレゼントキャンペーンを実施しております。
1株5円(2024年12月2日時点)となっておりますので、2,000株相当の引換券が貰えるチャンスです!
カブアンドガスの申し込み方法
カブアンドガスへの申し込みは、完全オンラインで手続きが可能です。現在契約中のガス会社への解約連絡も不要で、カブアンドガス側で一括して手続きを行います。
申し込みから利用開始までの流れは非常にシンプルで、通常2週間程度で切り替えが完了します。ガスの供給に関する工事や立ち会いは不要で、現在使用中のガス機器もそのまま継続して利用できます。
ただし、引っ越しに伴う新規契約は現在受け付けていない点に注意が必要です。既存のガス契約からの切り替えのみ対応しています。
オンライン申し込みの手順
カブアンドガスへの申し込みは、以下の手順で進めていきます
手順 | 必要な作業 | 所要時間 |
---|---|---|
Step1: 事前確認 | 供給エリアの確認 現在の契約情報の確認 | 5分程度 |
Step2: 情報入力 | 基本情報の入力 契約プランの選択 | 10分程度 |
Step3: 本人確認 | 本人確認書類のアップロード 支払い方法の登録 | 5分程度 |
申し込みに必要な情報は最小限に抑えられており、現在利用中のガス会社の検針票があれば簡単に手続きが完了します。
必要書類と審査について
カブアンドガスの申し込みに必要な書類や情報は以下の通りです
- 現在のガス会社の検針票(供給地点特定番号確認用)
- 本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)
- 支払い方法の登録情報(口座情報またはクレジットカード)
審査は原則即日で完了し、特別な信用審査は行われません。ただし、過去の料金未払いがある場合などは、契約をお断りする場合があります。
また、本人確認書類と契約者名義の一致が必要です。家族名義での契約を希望する場合は、別途委任状などの提出が求められる場合があります。
切り替え時の注意点
解約違約金の確認
現在契約中のガス会社から切り替える際は、既存の契約に解約違約金が設定されていないか確認が必要です。特に以下のような場合は注意が必要です。
解約違約金が発生する可能性がある契約例
- 割引プランを契約している場合
- セット割引を適用している場合
- 契約期間の縛りがある場合
なお、カブアンドガス側には解約違約金の設定がないため、将来的な解約時の心配は不要です。
ガス開始までの流れ
申し込み完了後、ガス供給開始までの流れは以下の通りです
カブアンドガス側で契約切り替えの手続きを一括して行うため、利用者側で特別な作業は必要ありません。供給開始日は検針日に合わせて設定され、メールで通知されます。
切り替えまでのスケジュール例
日程 | 内容 |
---|---|
1日目 | オンライン申し込み完了 |
2~3日目 | 申し込み内容の確認・審査 |
4~10日目 | 既存ガス会社との切り替え調整 |
11~14日目 | 供給開始日の確定・通知 |
まとめ:カブアンドガスは資産形成を目指すユーザーにおすすめ
カブアンドガスは、従来の都市ガスサービスに株式還元という新しい価値を加えた革新的なサービスです。以下のような特徴を持つユーザーに特におすすめです。
おすすめのユーザー層 | 主なメリット |
---|---|
長期的な資産形成に興味がある方 | ・最大2%の株式還元 ・将来的な株価上昇の可能性 |
株式投資を始めたい初心者の方 | ・日常的な支出から自然に投資開始 ・証券口座不要で手軽に始められる |
新しいサービスに興味がある方 | ・工事不要で簡単に切り替え可能 ・解約違約金なしで試せる |
一方で、以下のような方には別のサービスの検討をおすすめします
- 短期的な節約効果を重視する方
- ガス床暖房やエネファームなどの機器を使用している方
- プロパンガスを利用している方
サービスの選択時には、以下の3点を特に重視して検討することをおすすめします。
1. 料金面での考慮事項
- 大手ガス会社と同等の料金設定
- 原料費調整単価に上限なし
- 株式還元の将来価値
2. 株式還元に関する考慮事項
- 上場までは換金不可
- 株価変動のリスクあり
- 配当受け取り可能
3. サービス利用の前提条件
- 対応エリアの確認
- ガスの使用状況
- 契約期間の縛りなし
資産形成の新しい選択肢として、従来にない価値を提供しているカブアンドガス。ガス料金の支払いという日常的な行為を通じて、将来の資産形成につながる可能性のあるサービスとして、検討の価値があるでしょう。
ただし、未公開株ならではのリスクや制約がある点は十分に理解した上で、自身のライフスタイルや投資方針に合わせて判断することが重要です。株式会社カブ&ピースの今後の成長性や、2025年4月の正式な株価発表なども、選択の重要な判断材料となるでしょう。
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