生活インフラサービスの利用で株がもらえる新サービス「カブアンド(KABU&)」が、2024年11月20日についにスタートしました。ZOZO創業者の前澤友作氏が代表を務める株式会社カブ&ピースが提供する、これまでにない形の株式還元サービスとして注目を集めています。
本記事では、カブアンドのサービス内容や株式還元の仕組み、各サービスの料金体系、メリット・デメリットまで徹底解説します。未公開株投資の機会として期待される一方で、いくつかの注意点もあるため、サービス利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
また、カブアンドは「国民総株主」の実現を目指す新しい取り組みであり、2025年中にはクレジットカード事業の開始も予定されています。将来の上場も視野に入れた成長戦略について、最新情報とともにお伝えします。
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この記事の目次
カブアンド(KABU&)とは?仕組みとサービス内容を解説
2024年11月20日にサービスを開始した株式会社カブ&ピースが提供する、新しい形のライフインフラサービスです。電気、ガス、モバイル、インターネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税といった日常生活で必要なサービスを提供し、その利用額に応じて株式を還元する画期的な仕組みを特徴としています。
従来のポイント還元とは異なり、サービスの利用で「株引換券」を受け取ることができます。この株引換券は1枚1円の価値を持ち、5枚で1株(見込み額5円)に交換できます。2025年4月25日に第1期の株価が決定され、その後株引換券を株式に交換するか、サービスの割引として利用するかを選択できるシステムとなっています。
カブアンドのサービスは、既存の大手企業と提携して提供される高品質なインフラサービスです。例えば電気サービスは従来と同じ品質を維持し、ガスサービスも既存の都市ガス会社と同等の供給体制を確保しています。モバイルサービスは大手3キャリアの回線を利用し、インターネット回線はNTT東西のフレッツ光をベースにしているため、安心して利用できます。
株式会社カブ&ピースの会社概要
株式会社カブ&ピースは、2024年2月9日に設立された新進気鋭のインフラサービス企業です。本社を東京都港区赤坂に構え、六本木にもオフィスを展開しています。資本金は30億円と、スタートアップとしては比較的大規模な規模を誇ります。
2024年11月1日時点での従業員数は42名で、今後の事業拡大に伴い増員が予想されます。特徴的なのは、生活インフラサービスと株式還元を組み合わせた革新的なビジネスモデルです。各サービスは専門のパートナー企業と提携して提供されており、例えば電気サービスは株式会社CDエナジーダイレクトや大阪ガス株式会社、ガスサービスはミツウロコグリーンエネルギー株式会社など、業界をリードする企業との協業体制を築いています。
さらに、2025年中にはクレジットカード事業への参入も予定されており、事業領域の拡大も積極的に進めています。会社の成長戦略としては、サービスの利用者を増やすことで株主を増やし、それによって企業価値を向上させる循環型の成長モデルを描いています。目論見書によると、将来的な上場も視野に入れており、株主と共に成長を目指す姿勢を明確にしています。
代表取締役・前澤友作氏について
ファッション通販サイトZOZOの創業者として知られる前澤友作氏が、株式会社カブ&ピースの代表取締役を務めています。前澤氏は、ZOZOを日本最大級のファッションECサイトに成長させた実績を持つ実業家として、その経営手腕には定評があります。
カブアンドの立ち上げにあたって、前澤氏は「上場はあくまでも通過点」と明言しています。これは、株価の上昇や短期的な利益を追求するのではなく、より多くの人々が株主となり、企業の成長に参加できる仕組みを作ることに重点を置いているためです。SNSでの発信も積極的で、サービスの特徴や今後の展開について、透明性の高い情報発信を行っています。
また、前澤氏は新しい経済圏の創造を目指しています。従来のポイント還元システムとは一線を画した株式還元という発想は、消費者と企業の関係性を変える可能性を秘めています。株主優待や配当といった株主メリットも視野に入れながら、サービス利用者が企業の成長とともに経済的なメリットを得られる仕組みづくりを推進しています。
カブアンドが目指す「一億総株主時代」とは
カブアンドが掲げる「一億総株主時代」とは、より多くの人々が株式投資に参加できる社会を目指すビジョンです。日本の家計資産は諸外国と比べて現金・預金の比率が高く、株式などの金融商品への投資比率が低いという特徴があります。この状況を変革し、より多くの人々が企業の成長による恩恵を受けられる経済構造の実現を目指しています。
この取り組みの特徴は、投資のハードルを大幅に下げている点です。通常、株式投資を始めるには証券口座の開設や投資資金の準備が必要ですが、カブアンドでは日常的なサービスの利用だけで株式を取得できます。さらに、株引換券はサービスの割引としても使えるため、株式投資に不安がある人でも気軽に始められる設計となっています。
また、2024年から高校で金融教育が必修化されるなど、社会全体で金融リテラシーの向上が求められています。カブアンドは、実際の株式保有を通じて投資を学べる機会を提供することで、日本の金融教育にも貢献することを目指しています。サービス利用者は株主として企業の成長を実感でき、投資に対する理解を深めることができます。
カブアンドの全サービス紹介!特徴と還元率を比較
カブアンドは、生活に必要な各種インフラサービスを提供し、利用額に応じて株式を還元する新しいタイプの生活インフラサービスです。各サービスには異なる還元率が設定されており、通常会員とプラス会員(月額500円)で還元率が変わります。
還元率は、モバイルが最も高く通常会員で10%、プラス会員で20%となっています。次いでひかりとウォーターが通常会員5%、プラス会員10%、電気・ガス・ふるさと納税は通常会員1%、プラス会員2%となっています。株引換券は1枚1円の価値があり、5枚で1株(見込み額5円)に交換できます。
カブアンドの各サービスは大手企業との提携で提供されており、品質面での不安はありません。例えば、電気は地域の電力会社と同等の品質、ガスは大手ガス会社と同じ供給体制、モバイルは大手3キャリアの回線を利用しています。利用開始時の手続きも簡単で、多くの場合工事は不要です。
KABU&でんき
KABU&でんきは、従来と同じ品質の電気を提供するサービスです。サービス提供は東京電力エリアでは株式会社CDエナジーダイレクト、その他のエリアでは大阪ガス株式会社が行っており、信頼性の高いサービスとなっています。
利用者には、電気料金に応じて通常会員は1%、プラス会員は2%の株引換券が還元されます。契約の切り替えは工事不要で、オンラインでの申し込みで完結します。提供エリアは沖縄電力エリアと一部離島を除く全国で、マンション一括受電は対象外となっています。
ただし、オール電化向けプランがない点と燃料費調整額の上限設定がない点は注意が必要です。特にオール電化住宅にお住まいの方がKABU&でんきに切り替えると、電気代が割高になる可能性があります。
電気料金と株式還元率
KABU&でんきの料金プランは「一般家庭向けプラン」と「6kVA以上プラン」の2種類があります。料金体系は各地域の電力会社の標準的な料金と同水準に設定されています。例えば、東京電力エリアの場合の料金体系は以下の通りです。
区分 | 基本料金(1契約) | 電力量料金(1kWh) |
---|---|---|
10A | 311円75銭 | ~120kWh:29円79銭 121~300kWh:36円38銭 301kWh~:39円99銭 |
15A | 467円63銭 | |
20A | 623円50銭 | |
30A | 935円25銭 | |
40A | 1,247円00銭 | |
50A | 1,558円75銭 | |
60A | 1,870円50銭 |
株式還元率は通常会員1%、プラス会員2%となっています。例えば、月々の電気料金が10,000円の場合、通常会員なら100円分(20株相当)、プラス会員なら200円分(40株相当)の株引換券が付与されます。
従来の電力会社との比較
KABU&でんきは、電気料金自体は従来の電力会社とほぼ同水準に設定されています。例えば、東京電力エリアの場合、東京電力エナジーパートナーの「従量電灯」とほぼ同じ単価設定となっています。ただし、新電力の中には更に割安な料金プランを提供している会社も多くあります。
従来の電力会社と比較した際の最大の特徴は株式還元です。一般的な電力会社ではポイント還元が一般的ですが、カブアンドでは株引換券という形で将来的な価値上昇の可能性のある還元を行います。ただし、オール電化プランがないため、オール電化住宅の場合は割高になる可能性があります。
申し込み手続きの簡便さは従来の電力会社と同等で、オンラインでの切り替えが可能です。電気の品質も従来と変わらず、停電時の対応も地域の電力会社が行うため、サービス品質面での心配はありません。
カブアンドでんきの概要やメリット・デメリットについてはこっちの記事で詳しく解説しているよ。
カブアンドでんきは、ZOZOの創業者として知られる前澤友作氏が代表を務める株式会社カブ&ピースが提供する新しい電力サービスです。一般的な電力会社との大きな違いは、電気料金の支払額に応じて同社の未公開株式(種類株式)が還元 […]
続きを読むKABU&ガス
KABU&ガスは、従来と同じ品質の都市ガスを提供するサービスです。東京ガス・東邦ガス・大阪ガス・西部ガスの供給エリアで利用可能で、各エリアの都市ガス会社と同等の料金設定となっています。
提供エリアは都市ガス供給地域に限定されており、プロパンガスは対象外です。サービス提供は、東京ガスエリアは株式会社CDエナジーダイレクト、大阪ガスエリアは大阪ガス株式会社、東邦ガスと西部ガスエリアはミツウロコグリーンエネルギー株式会社が行います。
契約の切り替えは工事不要で、オンラインでの申し込みで完結します。西部ガス熊本・西部ガス長崎・西部ガス佐世保の供給エリアには対応していない点に注意が必要です。
ガス料金と株式還元率
KABU&ガスの料金は、各地域のガス会社の一般料金と同水準です。株式還元率は通常会員1%、プラス会員2%となっています。例えば、東京ガスエリアの料金体系は以下の通りです。
使用量 | 基本料金(1件) | 従量料金(1㎥) |
---|---|---|
0~20㎥ | 759円00銭 | 145円31銭 |
21~80㎥ | 1,056円00銭 | 130円46銭 |
81~200㎥ | 1,232円00銭 | 128円26銭 |
原料費調整額は料金に含まれていないため、実際の請求額は原料費調整額が別途加算されます。株引換券は月々のガス料金に応じて付与され、例えば月額5,000円の利用で、通常会員なら50円分(10株相当)、プラス会員なら100円分(20株相当)が付与されます。
従来のガス会社との比較
KABU&ガスは、料金体系は従来のガス会社とほぼ同等です。例えば、東京ガスエリアであれば東京ガスの一般料金と同じ水準となっています。ガスの品質や安全性も従来と変わらず、緊急時の保安体制も既存のガス会社のものを利用します。
従来のガス会社と比較した最大の特徴は株式還元システムです。一般的なガス会社では、ポイント還元や割引サービスが一般的ですが、カブアンドでは株引換券という形で将来的な価値上昇の可能性のある還元を行います。
ただし、供給エリアが限定的である点は注意が必要です。都市ガスエリアのみが対象で、プロパンガス利用者は契約できません。また、西部ガスの一部エリア(熊本、長崎、佐世保)にも対応していないため、事前に利用可能エリアの確認が必要です。
カブアンドガスの概要やメリット・デメリットについてはこっちの記事で詳しく解説しているよ。
元ZOZO創業者の前澤友作氏が手掛ける「カブアンドガス」。ガス料金に応じて未公開株がもらえる画期的なサービスとして話題を集めています。しかし、「料金は高くないの?」「株はいつ売れるの?」など、様々な疑問の声も。 本記事で […]
続きを読むKABU&モバイル
KABU&モバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクの回線から選べるモバイル通信サービスです。MVNOサービスでありながら、大手3キャリアの回線を利用できる点が特徴です。端末はそのままで、電話番号も変更せずに乗り換えが可能です。
サービス提供はミーク株式会社が行い、カブアンドの全サービスの中で最も高い株式還元率を誇ります。通常会員で10%、プラス会員で20%の還元率となっています。音声通話、SMS通信、データ通信がセットになったプランを提供しており、データ容量は3GBから50GBまで幅広く用意されています。
また、通話定額オプションやデータ通信量の自動くりこしなど、便利なオプションサービスも取り揃えています。契約手続きはオンラインで完結し、SIMカードは郵送で届きます。
料金プランと株式還元率
KABU&モバイルの料金プランは、データ通信量に応じて5つのプランが用意されています。月額料金は以下の通りです。
データ容量 | 月額料金(税込) | 通常会員還元額(10%) | プラス会員還元額(20%) |
---|---|---|---|
3GB | 1,078円 | 107円(21株相当) | 215円(43株相当) |
5GB | 1,298円 | 129円(25株相当) | 259円(51株相当) |
10GB | 1,738円 | 173円(34株相当) | 347円(69株相当) |
20GB | 2,178円 | 217円(43株相当) | 435円(87株相当) |
50GB | 3,828円 | 382円(76株相当) | 765円(153株相当) |
株式還元率はカブアンドの全サービスで最高水準です。また、音声通話料とSMS通信料は別途発生しますが、通話定額オプションの追加も可能です。
他社モバイルサービスとの比較
KABU&モバイルは、格安SIM事業者の中では中価格帯に位置します。例えば、楽天モバイルやLINEモバイルなどの一部の格安SIMと比較すると若干割高になりますが、大手3キャリアの回線が選べる点や高額な株式還元が特徴です。
通信品質は利用する回線によって異なりますが、大手3キャリアの回線を使用しているため、一般的な格安SIMより安定した通信が期待できます。また、端末はそのまま利用可能で、電話番号も引き継げるため、乗り換えの手間が少ないのも特徴です。
ただし、端末の購入プランがないため、新規で端末を購入する場合は別途用意する必要があります。また、家族割引などの割引プランも現時点では提供されていません。
カブアンドモバイルの概要やメリット・デメリットについてはこっちの記事で詳しく解説しているよ。
執筆者 クラシェルジュ編集部 伊藤 雄次 経歴 元ゲーム好き・節約好きのブロガー、株式会社ブレイブのWEBエンジニア。ゲームを快適に遊ぶためネット環境構築に詳しくなる。専門知見を活かして始めた通信サービスのブログを月間1 […]
続きを読むKABU&ひかり
KABU&ひかりは、NTT東日本・西日本のフレッツ光回線を利用した光コラボレーションサービスです。現在フレッツ光や他の光コラボレーション事業者を利用している場合は、工事不要で切り替えが可能です。新規で光回線を引く場合も、工事費は実質無料となっています。
株式還元率は通常会員で5%、プラス会員で10%と、比較的高い還元率に設定されています。マンション向けと戸建て向けのプランがあり、それぞれ1ギガと10ギガのタイプを選択できます。また、無線LANルーターのレンタルやひかり電話、ひかりTVなどのオプションサービスも提供しています。
ただし、契約期間が2年間で、契約金対象外期間(24~26ヶ月目)を除き、解約時には月額料金の1ヶ月分の解約金が発生する点には注意が必要です。
月額料金と株式還元率
プラン名 | 月額料金(税込) | 通常会員還元額(5%) | プラス会員還元額(10%) |
---|---|---|---|
戸建てタイプ | 5,610円 | 280円(56株相当) | 561円(112株相当) |
マンションタイプ | 4,180円 | 209円(41株相当) | 418円(83株相当) |
10ギガ(戸建て・マンション) | 6,380円 | 319円(63株相当) | 638円(127株相当) |
株式還元率は比較的高く設定されており、長期利用で相当数の株式取得が期待できます。10ギガプランは、オンラインゲームや動画配信サービスを高画質で楽しみたい利用者向けの高速プランとなっています。
他社光回線との比較
KABU&ひかりは、料金面では標準的な価格帯に位置しています。例えば、ソフトバンク光やドコモ光などの大手通信キャリアの光回線と比較すると、若干割高になる場合もありますが、株式還元という特徴的なメリットがあります。
通信品質はフレッツ光回線を使用しているため、安定した高速通信が可能です。また、フレッツ光からの乗り換えは工事不要で、IP電話やプロバイダーサービスなども継続利用できます。ただし、携帯電話とのセット割引がない点は、大手通信キャリアの光回線と比べるとデメリットとなります。
また、2年契約の縛りがあり、途中解約時には違約金が発生する点は、他社サービスと同様です。新規で光回線を引く場合の工事費が実質無料になるのは、競合他社と同等のサービス水準と言えます。
カブアンドひかりの概要やメリット・デメリットについてはこっちの記事で詳しく解説しているよ。
2024年に注目を集めている新しい光回線サービス「カブアンドひかり」は、ZOZO前社長の前澤友作氏が立ち上げた株式会社カブ&ピースが展開する革新的なインターネットサービスです。 従来の光回線サービスとは一線を画 […]
続きを読むKABU&ウォーター
KABU&ウォーターは、プレミアムウォーター株式会社が提供する天然水ウォーターサーバーと浄水型ウォーターサーバーから選べるサービスです。株式還元率は通常会員で5%、プラス会員で10%と、比較的高めに設定されています。
サーバーレンタル料、配送料、カートリッジ代は無料で、乗り換え時の違約金も最大16,500円まで負担してくれる特典があります。天然水は厳選された水源から採水され、浄水型は水道水を高度な浄水システムでろ過して使用します。
契約期間は天然水タイプが3年または5年、浄水型が5年となっています。サーバーの種類や契約プランによって料金が異なりますが、いずれも定額制で利用できます。
利用料金と株式還元率
サービス種類 | 月額料金(税込) | 通常会員還元額(5%) | プラス会員還元額(10%) |
---|---|---|---|
天然水3年プラン(1セット12L×2本) | 4,082円~ | 204円(40株相当) | 408円(81株相当) |
天然水5年プラン(1セット12L×2本) | 3,974円~ | 198円(39株相当) | 397円(79株相当) |
浄水型ウォーターサーバー | 2,580円~ | 129円(25株相当) | 258円(51株相当) |
毎月の定額料金制で、使用量に関係なく一定額の支払いとなります。浄水型は使い放題で、天然水タイプは定期配送される水の本数が決まっています。
他社ウォーターサービスとの比較
KABU&ウォーターは、料金面では市場の中価格帯に位置しています。例えば、コスモウォーターやアクアクララなどの大手ウォーターサーバー事業者と比較すると、同程度の価格設定となっています。
サービス面での特徴は、初期費用や配送料が無料である点です。多くの競合サービスでは、これらの費用が別途必要となります。また、他社からの乗り換え時の違約金負担があるのも魅力的です。
ただし、契約期間が3年または5年と比較的長めに設定されている点は注意が必要です。一般的なウォーターサーバーの契約期間は2年程度が多く、この点では競合よりも契約期間が長くなっています。水の品質面では、天然水タイプ、浄水型ともに一般的なウォーターサーバーと同等の品質を確保しています。
カブアンドウォーターの概要やメリット・デメリットについてはこっちの記事で詳しく解説しているよ。
カブアンドウォーターは、株式会社カブアンドピースが運営するウォーターサーバーサービスです。一般的なウォーターサーバー事業者と大きく異なる点は、利用料金に応じて未公開株がもらえるという独自のサービスモデルを展開していること […]
続きを読むKABU&ふるさと納税
KABU&ふるさと納税は、株式会社トラストバンクが提供する全国1,500以上の自治体、70万点以上の返礼品から選べるふるさと納税サービスです。返礼品に加えて、寄付額に応じた株引換券が付与される点が特徴です。
従来のふるさと納税と同様に、確定申告をしなくても控除を受けられる「ワンストップ特例制度」に対応しています。返礼品の選択肢が豊富で、カテゴリ検索や人気ランキング、特集ページなどが用意されており、希望の返礼品を探しやすい設計となっています。
株式還元率は通常会員で1%、プラス会員で2%と設定されており、寄付金額に応じて株引換券が付与されます。なお、株引換券は他のカブアンドサービスとは異なり、ふるさと納税の割引券としては利用できない仕組みとなっています。
還元率と特典について
KABU&ふるさと納税の還元システムは以下のような仕組みとなっています。
会員区分 | 株式還元率 | 寄付10万円あたりの株引換券 | 交換可能株数(見込み) |
---|---|---|---|
通常会員 | 1% | 1,000円分 | 200株 |
プラス会員 | 2% | 2,000円分 | 400株 |
返礼品は寄付額の30%以内で、自治体が定める還元率に基づいて提供されます。例えば、10万円の寄付をした場合、最大3万円相当の返礼品に加えて、通常会員なら1,000円分(200株相当)、プラス会員なら2,000円分(400株相当)の株引換券が付与されます。
また、寄付金額の最大約40%が税金から控除される仕組みは従来のふるさと納税と同様です。確定申告不要のワンストップ特例制度も利用可能で、年間の寄付上限額も変わりません。
一般的なふるさと納税との違い
KABU&ふるさと納税の最大の特徴は、返礼品に加えて株引換券が付与される点です。一般的なふるさと納税ポータルサイトでは、寄付に対して返礼品のみが提供されますが、カブアンドでは追加で株式還元が受けられます。
ポータルサイトとしての機能面では、「ふるさとチョイス」の運営元であるトラストバンクが提供していることから、使いやすさや返礼品の品揃えは一般的なふるさと納税サイトと遜色ありません。寄付の申込みから、ワンストップ特例申請まで一連の手続きがオンラインで完結します。
ただし、一部の自治体や返礼品は対象外となる場合があります。また、株引換券はふるさと納税の支払いには利用できないため、他のカブアンドサービスで使用するか、株式に交換する必要があります。なお、寄付金の税額控除の仕組みや手続き方法は従来のふるさと納税と同じです。
カブアンドの株式還元システムを詳しく解説
カブアンドは、従来のポイント還元とは異なり、サービス利用額に応じて株式がもらえる新しい還元システムを採用しています。利用者はサービスの利用で株引換券を受け取り、それを株式に交換することができます。
この仕組みの特徴は、株式を通じて企業の成長による恩恵を受けられる可能性がある点です。現時点での株価は1株5円(見込み額)ですが、将来の上場時には価値が変動する可能性があります。
また、株引換券はサービスの割引として利用することも可能で、1枚1円として使用できます。ただし、一度割引券として使用した場合、株式への再交換はできません。株式投資に不安がある場合は、割引券として使用することで確実な還元を受けることができます。
もらえる株式の種類と特徴
カブアンドで付与される株式は、一般的な「普通株式」ではなく「種類株式」と呼ばれる特殊な株式です。この種類株式には以下のような特徴があります。
まず、配当を受け取る権利はあるものの、株主総会での議決権や残余財産の分配権(会社が解散した際の財産分配を受ける権利)はありません。これは、サービス利用者が株主として企業の成長による経済的メリットは受けられるものの、経営には直接関与できない設計となっていることを意味します。
ただし、カブアンドが上場を果たした際には普通株式に転換される予定です。また、全部取得条項が付されており、会社が株主総会の特別決議を通じてその株式を全て取得できる権利も設定されています。これらの条件は新株式発行届出目論見書に詳しく記載されています。
還元率の仕組みと計算方法
カブアンドの株式還元率は、サービスごとに異なる設定となっています。
サービス | 通常会員還元率 | プラス会員還元率 |
---|---|---|
モバイル | 10% | 20% |
ひかり・ウォーター | 5% | 10% |
でんき・ガス・ふるさと納税 | 1% | 2% |
株引換券は1枚1円の価値があり、5枚で1株(見込み額5円)に交換できます。例えば、モバイルサービスを月額2,000円で利用した場合、通常会員なら200円分(40株相当)、プラス会員なら400円分(80株相当)の株引換券が付与されます。
株式交換の方法とタイミング
株式交換のプロセスは以下の流れで進められます。
まず、2025年4月25日に第1期の株価が正式に決定されます。その後、2025年5月2日から23日までの期間に株引換券から株式への交換申込みを行います。実際の株式受け渡しは2025年6月20日となります。
株引換券を株式に交換するか、サービスの割引として使用するかは利用者が選択できます。ただし、一度割引券として使用した場合、株式への再交換はできません。また、サービスによって割引券として使用できないものもあります(例:ふるさと納税、プラス会員利用料金)。
通常会員とKABU&プラス会員の違い
KABU&プラス会員は、月額500円の会費を支払うことで通常会員の2倍の株式還元率を得られる会員制度です。主な違いは以下の通りです。
まず、全てのサービスで還元率が2倍になります。例えば、モバイルサービスの還元率は通常会員の10%から20%に、ひかりとウォーターは5%から10%に、電気・ガス・ふるさと納税は1%から2%になります。月々のサービス利用額が大きい場合、プラス会員になることで大きな還元を期待できます。
また、プラス会員には株がもらえる会員限定アンケートへの参加や、前澤友作氏の記事にコメントができるなどの特典も用意されています。ただし、プラス会員の月会費は株引換券の対象外となっており、割引券としても使用できない点には注意が必要です。
カブアンドのメリット・デメリットを徹底比較
カブアンドは、生活インフラサービスの利用で株式が取得できる新しい形の資産形成サービスです。既存のポイント還元とは異なり、企業の成長に参加できる可能性がある一方で、株式投資特有のリスクも存在します。
利用を検討する際は、サービスの料金や品質はもちろん、株式還元システムの特徴もしっかりと理解することが重要です。各サービスには競合他社と比較して割高なものもあり、単純な料金比較だけでなく、総合的な判断が必要となります。
また、カブアンドの株式は未公開株であり、すぐに換金することはできません。上場後の株価変動リスクもあるため、長期的な視点で利用を検討することが望ましいでしょう。
カブアンドの4つのメリット
カブアンドには、従来のポイント還元サービスにはない特徴的なメリットがあります。以下で主な4つのメリットについて詳しく解説していきます。
追加コストなしで株式が取得できる
日常的なサービス利用だけで株式を取得できることが、カブアンドの最大のメリットです。通常、株式投資を始めるには証券口座の開設や投資資金の準備が必要ですが、カブアンドでは追加のコストなく株主になることができます。
また、株引換券は割引券としても利用可能なため、株式投資に不安がある場合は確実な還元として使用することもできます。1枚1円として各種サービスの支払いに充当でき、実質的な料金割引として活用できます。
特にモバイルサービスは最大20%の還元率となっており、毎月の利用で着実に株式を積み立てていくことが可能です。株式投資の経験がない人でも、普段の生活の中で自然に資産形成を始められる仕組みとなっています。
未公開株投資のチャンス
カブアンドで取得できる株式は、将来の成長が期待できる未公開企業の株式です。一般的に、未公開株への投資機会は機関投資家や一部の投資家に限られており、個人投資家が参加することは難しいとされています。
ZOZOを成功に導いた前澤友作氏が代表を務める企業の株式を取得できることは、投資機会として魅力的です。実際の株価は今後の事業展開や市場環境によって変動しますが、上場時の株価上昇を期待できる可能性があります。
また、アーリーステージからの株式保有となるため、企業の成長過程に参加できることも特徴です。配当や株主優待などの株主メリットも期待できます。
株主優待が受けられる可能性
株主優待制度の導入が検討されており、将来的に様々な特典を受けられる可能性があります。具体的な内容は未定ですが、カブアンドの各種サービスで優遇を受けられる可能性が高いと考えられます。
また、株主としての配当を受け取る権利も付与されています。企業が利益を上げた場合、その一部を配当として受け取ることができます。これは種類株式の特徴の一つで、議決権はないものの経済的な権利は確保されています。
上場後は普通株式に転換される予定で、より幅広い株主メリットを享受できる可能性があります。株主優待と配当の両方を期待できることは、長期保有のインセンティブとなります。
投資の学習機会になる
実践的な投資学習の機会として、カブアンドの株式保有は有効です。未公開株から上場までのプロセスを実際に体験できることで、株式投資の基本的な仕組みを理解することができます。
また、企業の成長と株式価値の関係を実感できる点も教育的です。自分が日常的に利用しているサービスの提供企業の株主となることで、事業への理解も深まります。
さらに、金融リテラシーの向上にも繋がります。株式投資の経験がない人でも、実際の株式を保有することで投資に対する理解を深めることができます。
カブアンドの3つの注意点
メリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。以下で主な3つの注意点について詳しく解説していきます。
株式の流動性について
カブアンドの株式は未公開株であるため、すぐに売却することはできません。上場するまでは株式を換金する手段がないため、長期的な保有を前提とする必要があります。
また、上場後も株価や取引量によっては、希望のタイミングで売却できない可能性があります。特に、多くの株主が同時に売却を希望した場合、株価が下落するリスクもあります。
さらに、株引換券を割引券として使用する場合も、一部のサービスでは利用できないなどの制限があります。利用前に各サービスの利用条件を確認することが重要です。
未公開株のリスク
上場するかどうかは確実ではありません。企業の成長状況や市場環境によっては、上場が延期されたり、実現しない可能性もあります。その場合、保有株式の価値実現が難しくなる可能性があります。
また、将来の株価は不確定です。上場後に株価が期待よりも低くなる可能性や、市場環境により変動するリスクがあります。現時点での株価5円(見込み額)は、将来の確定した価値を保証するものではありません。
さらに、種類株式には全部取得条項が付されており、会社の判断で強制的に取得される可能性もあります。これらのリスクを理解した上で、利用を検討する必要があります。
サービス品質の考慮
カブアンドの各サービスは、必ずしも市場最安値ではありません。例えば、電気やガスのサービスは、一般的な料金と同水準に設定されており、一部の格安サービスと比べると割高になる場合があります。
また、サービスの提供エリアや対応状況に制限がある場合もあります。例えば、電気は沖縄や一部離島が対象外、ガスは都市ガスエリアのみが対象となっています。契約前に利用可能エリアの確認が必要です。
さらに、一部のサービスでは長期の契約縛りがあります。例えば、ひかりは2年契約で途中解約時に違約金が発生します。株式還元に魅力を感じても、サービス自体の品質や利便性を十分に検討することが重要です。
カブアンドの今後の展望
カブアンドは、「国民総株主」の実現という大きなビジョンを掲げており、今後さらなるサービス拡充が期待されています。現在は生活インフラを中心としたサービス展開ですが、将来的には新たな分野への進出も検討されています。
特に注目されているのは、2025年中に予定されているクレジットカード事業への参入です。これにより、日常的な買い物でも株式還元を受けられる可能性が広がります。また、既存サービスについても、提供エリアの拡大や新たなプランの追加など、さらなる拡充が期待されています。
カブアンドの成長は、サービス利用者である株主の資産価値向上にも直結するため、持続的な成長戦略が重要となります。
上場に向けた取り組み
カブアンドは、2025年4月25日に第1期の株価が決定される予定です。これは上場に向けた重要なステップとなります。現在は第三者評価機関による評価額をもとに1株5円という見込み額が設定されていますが、実際の発行価格は今後の事業展開や市場環境によって変動する可能性があります。
代表の前澤友作氏は、「上場はあくまでも通過点」と述べており、長期的な企業価値の向上を目指しています。上場後も継続的な成長を見込んでおり、その時点での株式売却を促すことは想定していません。
また、財務体質の強化や経営の透明性向上にも取り組んでいます。有価証券届出書の提出や目論見書の公開など、情報開示にも積極的な姿勢を見せています。これらの取り組みは、将来の上場に向けた基盤づくりとして重要な意味を持ちます。
新規サービス展開の可能性
2025年中に開始予定のクレジットカード事業は、カブアンドの新たな成長ドライバーとなる可能性があります。日常的な買い物での利用により、より多くの人々が株式還元を受けられるようになることが期待されます。
また、目論見書では「他の事業についても実現可能性を含めて現在幅広く検討している」と述べられており、新たなサービス領域への展開も視野に入れています。特に、既存の生活インフラサービスとの相乗効果が期待できる分野への進出が予想されます。
さらに、株主優待制度の導入も検討されています。上場後は、株主に対してより多くの特典や優遇サービスを提供することで、長期保有を促進する施策も予想されます。
まとめ:カブアンドの活用方法とポイント
カブアンドを効果的に活用するためには、サービスの特徴と株式還元システムをよく理解することが重要です。各サービスの料金体系や還元率を比較し、自身のライフスタイルに合わせて最適なサービスを選択しましょう。
特に注目すべきは、還元率の高いサービスです。モバイルは最大20%、ひかりとウォーターは最大10%の株式還元が受けられます。月額500円のプラス会員になることで還元率が2倍になるため、利用額が多い場合はプラス会員への加入を検討する価値があります。
また、株引換券は株式交換と割引券のどちらかを選択できます。株式投資に興味がある場合は株式交換を、確実な還元を求める場合は割引券としての利用を検討しましょう。長期的な視点で企業の成長に期待する場合は、株式として保有することで将来的なメリットを享受できる可能性があります。
ただし、未公開株特有のリスクや、サービスの制限事項についても十分に理解しておくことが大切です。カブアンドは新しい形の資産形成サービスとして注目されていますが、各自のニーズや状況に合わせて、賢く活用することが重要です。
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