ドコモ光電話とは？ひかり電話と固定電話の違いや料金を徹底解説

「ドコモ光電話は普通の電話と何が違うの？」
「料金が安いって聞いたけど、本当に安くなる？」

従来の固定電話（アナログ電話）とドコモ光電話は、どちらも同じ固定電話です。電話のかけ方や基本的な機能に変わりはありません。

大きな違いは配線方法で、配線方法の違いによってドコモ光電話の方が電話料金が格段に安くなります

しかし、安くて機能が変わらないからといって、ドコモ光電話を無条件におすすめできるわけでもありません。場合によっては従来の固定電話を使い続けた方がコストを抑えられる可能性があります。

本記事では、ドコモ光電話の概要やおすすめできる人の特徴、ドコモ光電話の料金について解説します。

本記事を読めば、従来の固定電話を使い続けた方がよいのか、ドコモ光電話に切り替えた方がよいのかが理解できるでしょう。

ドコモ光の評判について詳しく知りたい方は、ぜひ『ドコモ光の評判を調査！利用歴6年以上で分かったメリット・デメリット』の記事も参考にしてみて下さいね。

執筆者

クラシェルジュ編集部

伊藤 雄次

経歴

元ゲーム好き・節約好きのブロガー、株式会社ブレイブのWEBエンジニア。ゲームを快適に遊ぶためネット環境構築に詳しくなる。専門知見を活かして始めた通信サービスのブログを月間1,200万が訪れるサイトに成長させる。現在は通信費削減・見直しコンサルティングをおこなう傍ら、記事を執筆しながら多くの人の悩み事を解決し続けている。参考：クラシェルジュ開発ストーリー

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ドコモ光電話とは「ひかり電話」のこと

まずは、そもそもドコモ光電話ってどんなサービス？という方に向けて、ドコモ光電話の概要を説明します。

そもそもドコモ光電話とは「ひかり電話」のことを差します。

ドコモ光で契約できるひかり電話や従来の固定電話との違いもわかりやすく解説するので、ひとつずつ確認していきましょう。

ドコモ光電話は光回線を使用したサービス

ドコモ光電話とは、ドコモが提供している光電話サービスです。光電話は光ファイバーを用いた固定電話で、IP電話とも呼ばれています。「インターネット料金＋電話料金550円」で固定電話が利用できます。

ドコモ光の契約ありきのサービスですので、ドコモスマホユーザーであれば、ドコモ光セット割も適用されます。

低価格で利用できるメリットがある一方、停電などの有事には固定電話を利用できないといったデメリットもあります。

従来の固定電話とは仕組みが異なるが機能は変わらず

従来の固定電話は、自宅に引き込んだ電話線を直接接続する方法で利用しています。ドコモ光電話は、光ケーブルを自宅内に引き込み、専用の機械を介して電話機に接続する方法です。

配線の仕組みが異なるだけで、機能はほぼ変わりありません。音質も従来の固定電話と同等の高品質を保証されています

また、従来の固定電話からドコモ光電話に切り替える際は、電話機や電話番号を変更する必要もありません。

ドコモ光電話とひかり電話は名称が異なるだけ

平仮名表記の「ひかり」電話を目にして、光電話とは何が違うの？と困惑したことのある方もいるでしょう。

結論から言うと、ひかり電話とはフレッツ光回線が提供している光電話サービスの名称です。

ちなみにドコモ光はフレッツ光回線を借りてインターネットサービスを提供しており「ドコモ光電話」＝「ひかり電話」ということになります。

イメージしやすいよう、代表的な光回線業者と、各光電話サービスの名称をまとめました。

電話機や電話番号を引き継ぐ際に頻出する単語です。「ひかり電話の場合は〜」「加入電話の場合は〜」と表記されているため、それぞれの違いは覚えておきましょう。

ドコモ光電話の料金を解説

ドコモ光電話の料金は以下のとおりです

各料金について、詳しくみていきましょう。

基本料金｜月額550円〜と激安

ドコモ光電話の基本料金は、一律550円と格安です。従来の固定電話だと、最低1,595円〜ですので、半額以上も固定費を削減できます。

また、ドコモ光電話には「ドコモ光バリュー」と呼ばれるプランがあり、本プランでは月額1,650円で6つのオプション＋528円分（3時間相当）の無料通話が利用できます。余った無料通話分は翌月に繰り越されるため、無駄なく使用できるのがメリットです。

ドコモ光バリューに付与されているオプションについては『ドコモ光電話を使うメリット5つ』で解説しています

通話料金｜距離に関係なく3分8.8円〜

ドコモ光の通話料金は、距離に関係なく一律3分8.8円で通話できます。従来の固定電話では距離が遠くなるほど料金が高くなっていましたが、ドコモ光電話では距離を気にする必要がありません

電話の相手が近距離にしかいないとしても、従来の固定電話が3分9.35円のため、結果的には節約につながります。

初期費用｜1,100円〜工事が完了する

ドコモ光電話は、初期費用1,100円〜と手頃な価格で利用できます。さらに、ドコモ光と同時に申し込めば、ドコモ光電話の基本工事料は無料です

その他、工事費用の詳細は以下の表をご参照ください

工事費用が多くなったとしても、おおよそ10,000円〜20,000円ほどを想定しておけば問題はありません。

オプションは110円〜つけられる

ドコモ光電話には、8つの多彩なオプションが用意されています。オプションの月額料金は110円〜で、必要なサービスを過不足なく追加できるのが魅力です。

オプション内容の詳細については、『ドコモ光電話を使うメリット5つ』で詳しく解説します。

ドコモ光電話を使うメリット5つ

ドコモ光電話を使うメリットは以下の5つです。

それぞれの内容についてみていきましょう。

①NTTの固定電話よりも料金が安い

冒頭でも触れたとおり、ドコモ光電話は従来の固定電話よりもはるかに安く利用できます。固定電話とドコモ光電話の料金の比較は、以下のとおりです。

基本料金だけでも、年間6,600円〜19,14円の節約になります。通話料金も距離に関わらず一律8.8円ですので、固定電話での通話時間が長い方は使えば使うだけお得です。

フレッツ光のひかり電話よりも安い

現在、従来の固定電話を利用している方で「料金が変わらないのならば、フレッツ光のひかり電話でもいいのでは？」と考える方もいらっしゃるでしょう。

光電話の料金だけでいえばドコモ光電話もひかり電話も変わりありません。

しかし、インターネット料金を含めた総額では、ドコモ光電話の方が月額料金をおさえられます。ドコモ光電話とひかり電話の支払い総額の比較は、以下のとおりです。

表を見れば数十円の差に見えるかもしれませんが、NTTフレッツ光の場合はプロバイダ料金も支払う必要があるため、表の金額＋1,000円前後が発生します。

②いままでの電話番号がそのまま引き継げる

ドコモ光電話を含む光電話サービスでは、基本的にいままでの電話番号をそのまま引き継げます。固定電話の番号を引き継ぐ場合は、LNPと呼ばれる番号ポータビリティの手続きが必要です。

NTTの固定電話からドコモ光電話への引継ぎ方

NTTの固定電話からドコモ光電話へ電話番号を引き継ぐ場合、ドコモ光電話を申し込むだけで手続きが完了します。ただし、NTTから電話機をレンタルしている場合、機器の引き継ぎまではできません。

フレッツ光のひかり電話からドコモ光電話への引継ぎ方

フレッツ光のひかり電話からドコモ光電話へと変更する場合は、転用の手続きをします。転用とは、フレッツ光から光コラボレーションサービスへ乗り換えるための手続きです。その際、電話番号も自動的にドコモ光電話へ引き継がれます。

光コラボレーション間で乗り換える場合は「事業者変更」と呼ばれる手続きが必要です。この場合も、手続きをすれば電話番号が自動で引き継がれます。

③オプションが豊富

ドコモ光電話にはさまざまなオプションが用意されており、必要な機能を自分で選択できます。付加できるオプションとそれぞれの月額料金はは以下のとおりです。

基本料金で解説したドコモ光電話バリューに含まれているオプションは、表のサービス名に「★」がついているものです。

転送電話や着信お知らせメールなど、日常使いだけでなくビジネスにも役立つであろう機能がそろえられています。お得にオプションを利用したい場合は、ドコモ光電話バリューに加入するのもよいでしょう。

④ドコモ光とあわせて請求が一元化できる

ドコモ光の電話の利用料金は、ドコモ光の月額料金とあわせて請求されます。

請求が一元化されれば家計簿もつけやすいですし、個人事業主の方などであれば記帳の手間も少なくなります。

料金などに比べてインパクトは少なめですが、少しでも「わかりやすく」なるのは見逃せないメリットです。

⑤ドコモ光と同時契約をすると工事費が減額に

ドコモ光の電話を利用する場合は、最大で12,100円の工事費がかかります。

ただ、ドコモ光と同時にドコモ光の電話を申し込むと、派遣工事の有無に関わらず、3,300円に減額されます。（番号ポータビリティありの場合、なしの場合は1,100円）

ちなみに、NTT東日本･西日本のひかり電話を、ドコモ光の電話へ転用する場合には工事料はかかりません。

以上のことから、ナンバーポータビリティを利用する、しないに関わらず、ドコモ光の電話はドコモ光と同時に申し込むのがおすすめです。

ドコモ光電話を契約する際の注意点やデメリット4つ

ドコモ光電話にはさまざまなメリットがあります。一方、以下のデメリットや注意点には留意しておきましょう。

それぞれのデメリットについて解説します。

①電話番号が引き継げない場合がある

いままでの固定電話からドコモ光電話に変える場合、ほとんどの電話番号が引き継ぎできます。

しかし、以下の条件に該当する場合は、引き継ぎできない可能性があるので注意が必要です。

それぞれの状況について解説します。

引越し先が東日本と西日本を跨ぐ場合

引越しで東日本と西日本を跨ぐ場合、光回線や電話回線をとりまとめる収容局が変わるため、同じ番号が使えない可能性があります。

東日本・西日本を跨ぐ場合は、使用している電話番号が引き継ぎできるかどうかを事前に確認しておきましょう。

他社回線の光電話で発番した番号の場合

光回線事業者には、大きく分けて以下の3つが存在します。

それぞれの光回線事業者は、オプションサービスとしてひかり電話を用意しています。①②の光回線業者が提供する光電話を利用していた場合、電話番号が引き継げます。

しかし、③の事業者が提供する光電話を利用しており、そこで発番した電話番号は引き継げません。この場合、ドコモ光電話へ移行するにあたって新たに電話番号を発番してもらう必要があります。

また、NTTから発番した番号を③の事業者が提供する光電話に引き継いだ場合は、「アナログ戻し」といわれる手続きが必要です。

アナログ戻しとは、光電話からアナログ電話に一度番号を戻す手続きです。アナログ戻しをする場合、2,000円〜11,000円の費用が発生します。

②発信できない番号がある

ドコモ光電話を含めた光電話には、発信できない番号があります。発信できない番号の一覧は以下のとおりです。

発信できない番号は多いですが、日常生活で必要なものはほとんどありません。災害用伝言ダイヤル（171）や警察（110）・消防（119）などの必要な番号には発信できます。

③有事の際につながらない可能性がある

ドコモ光電話はドコモ光の回線を利用したサービスですので、ネットが利用できない状況下では電話が機能しません。

例えば、停電などでネットが使えなくなった場合、電話も同様に使用できなくなります。固定電話で110番・119番へかけられないため、固定電話しか連絡手段がない人にはあまりおすすめできません。

また、ネット回線に何かしらの問題が発生した場合も、光電話に影響します。

④光回線と同時申し込みの場合はWi-Fiルーターが必要

ドコモ光電話と光回線を同時申し込みする場合、ドコモ光電話対応のルーターが無料で届きます。

ただし、無料のルーターにはWi-Fi機能がありません。Wi-Fiを利用するためには、自分でWi-Fiルーターを用意するか、ドコモ光電話対応無線LANルーターを有料でレンタルする必要があります。

レンタルの場合の月額料金は以下のとおりです。

ドコモ光は基本2年契約のため、東日本の場合は総額7,980円の出費です。Wi-Fiルーターは、安いものだと2,000円〜3,000円で購入できる機種もあるため、購入した方が長期的に見てお得です。

状況別に解説！ドコモ光電話を申し込む方法

ドコモ光電話の申し込み方法を、以下の状況別に解説します。

それぞれの方法についてみていきましょう。

ドコモ光と同時に申し込む場合

ドコモ光と同時にドコモ光電話を申し込む場合の手続きは、以下のとおりです。

1.ドコモ光に申し込み時にオプションとしてドコモ光電話も申し込む

公式サイトや電話にてドコモ光に申し込みをします。その際、ドコモ光電話も一緒に申し込みましょう。電話の場合は電話口にて、ネットの場合は申し込みフォームにドコモ光電話を選択する項目があります。

2.必要書類を受け取る
工事日を案内する書類や、インターネットの接続に必要なパスワードなどが送られてきます。

3.開通工事・電話設置工事
立ち合いのもと、ドコモ光とドコモ光電話の開通工事が施工されます。

4.利用開始
ドコモ光とドコモ光電話が使用できるようになります。

ドコモ光を利用中で光電話を追加で申し込む場合

すでにドコモ光を利用しており、ドコモ光電話を追加で申し込む場合は、ドコモショップかインフォメーションセンターに連絡します。WEBからの申し込みはできません

受付時間は9:00〜20:00までです。

ドコモ光電話に関するQ＆A

ドコモ光電話に関する質問をまとめました。質問の内容は以下のとおりです。

ひとつずつ回答します。

ドコモ光電話でいままでの電話番号をそのまま使える？

基本的には引き継いで使用できます。ただし、以下の条件に当てはまる場合は引き継ぎできない可能性があります。

上記2点に当てはまる場合は、ドコモ光電話の問合せ窓口に、引き継ぎ可能か確認しておきましょう

ドコモ光電話でも固定電話と音質は変わらない？

従来の固定電話と光電話の音質はほとんど変わりありません。継続して高品質な通話を利用できます。

つながりにくいなどのトラブルはない？

日常的に使用するうえで不便はありません。ただし、停電などでドコモ光が使用できなくなった際には、ドコモ光電話も使用できなくなります。停電だけでなく、ドコモ光に何らかの不調が発生した際も同様です。

ドコモ光電話だけの契約はできる？

ドコモ光電話だけの契約はできません。必ずドコモ光とのセット契約となります。

ドコモ光電話だけの解約はできる？

ドコモ光電話だけ解約し、ドコモ光は継続して利用することはできます。

ドコモ光電話でナンバーディスプレイを申し込むには？

月額440円の発信者番号表示オプションを契約すれば、相手の番号がディスプレイに表示されます。

まとめ

ドコモ光電話とは、ドコモ光のインターネット回線を用いた固定電話サービスです。「インターネット料金＋月額550円〜」と、破格の値段で固定電話が利用できます。「ドコモ光を利用している」もしくは「利用を検討している」といった人には、とてもお得なサービスです。

ただし、インターネット契約ありきの電話サービスですので、ネットを使う予定のない人には、割高となってしまいます。また、停電など有事の際には電話が使用できなくなる可能性も覚えておきましょう。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にどちらがよいとは言えません。

ご自身の求めている環境や欲しい機能によって、ドコモ光電話を契約するか従来の固定電話を使うかを決めるのがよいでしょう。

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