「東京ガスよりも東急ガスの方が安くなる可能性はある?」
「割引やサービス内容なども比較したうえで乗り換えるか決めたい」
東急ガスは、東京ガスが提供しているエリアで利用可能なガス会社です。
料金プランが東京ガスよりも安いため、切り替えた方がガス料金を節約できるのでは、と考える方もいるでしょう。
結論、基本的には東急ガスのほうがガス料金を抑えられます。
本記事では、東京ガスと東急ガスの料金プラン・電気セット割・提供エリアなど、さまざまな面を比較し、それぞれがおすすめの人を解説します。
東京ガスからの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 東京ガス・東急ガスの料金プランの違い
- 東京ガス・東急ガスの提供エリアの違い
- 東京ガス・東急ガスの電気セット割の違い
- 実際のガス料金をシミュレーションして比較
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この記事の目次
東京ガスと東急ガスを基本情報で比較
東京ガスは、東京で長年運営している地盤が固いガス会社です。
明治から運営しているため、老舗の安心感があります。
一方、東急ガスは、東急パワーサプライが提供するガスサービスです。
本章では、東京ガスと東急ガスを以下の項目ごとに比較していきます。
- 料金プランで比較
- 電気のセット割で比較
- 提供エリアで比較
- キャンペーンで比較
- その他サービスで比較
ひとつずつ見ていきましょう。
料金プランで比較
東京ガスで提供しているプランは以下5つです。
東京ガスの料金プラン | |
---|---|
プラン名 | 特徴 |
一般契約料金 | 一般的な料金プラン |
ずっともガス | エネファームやガス温水床暖房を使用していないご家庭向けプラン。 ガス料金1,000円につき5パッチョポイントが貯まる |
暖らんぷらん | ガス温水床暖房を使う冬期間のみガス料金が安くなるプラン |
エコウィルで発電エコプラン | 自家発電「エコウィル」を利用しているご家庭向けプラン |
エネファームで発電エコプラン | 家庭用燃料電池「エネファーム」を利用しているご家庭向けプラン |
東急ガスの料金プランは、東京ガスと比較して3つと少ないものの、内容は似ています。
プランは以下のとおりです。
東急ガスの料金プラン | |
---|---|
プラン名 | 特徴 |
一般プラン | 一般的な料金プラン |
床暖房プラン | 床暖房を利用されているご家庭向けプラン |
エコ給湯器プラン | エコジョーズを利用しているご家庭向けプラン |
東京ガスのほうが設備によって選べるプランなど選択肢が豊富です。
しかし、大きくは変わらないと言えるでしょう。
電気のセット割で比較
電気とガスを同企業でまとめて契約すると「ガス+電気のセット割」が利用できる場合があります。
東京ガスと東急ガスでは、どちらも電力提供サービスを実施しており、それぞれの割引内容は以下のとおりです。
電気セット割の内容 | |
---|---|
東京ガス | 電気料金(基本料金+電力量料金)の合計から0.5%割引 |
東急ガス | 東急線の定期券を利用している場合、電気・ガスの利用料金がが最大24ヶ月毎月110円割引 |
東京ガスでは「電気+ガス」のセット契約で、電気料金が0.5%割引になります。
例えば、月の電気料金が4,000円台の場合、年間で240円前後の節約が可能です。
一方、東急ガスでは、毎月110円の割引が適用されます。
「東急線の定期券を利用している方に限る」と条件は設定されていますが、割引額だけであれば東急ガスのほうがお得です。
提供エリアで比較
東京ガスと東急ガスでは、提供エリアが異なります。
それぞれの提供エリアは以下のとおりです。
ガスの提供エリア | |
---|---|
東京ガス | 東急ガス |
・東京都 ・神奈川県 ・埼玉県 ・千葉県 ・茨城県 ・栃木県 ・群馬県 ・山梨県 ・静岡県(富士川以東) | ・東京都 ・神奈川県 ・埼玉県 ・千葉県 ・茨城県 ・栃木県 ・群馬県 |
東急ガスでは、山梨県・静岡県をカバーしていません。
キャンペーンで比較
東京ガス・東急ガスでは、いずれも不定期で魅力的なキャンペーンを実施しています。
しかし、2024年9月時点でガス契約に伴うキャンペーンはありません。
ただし、「ガス+電気」のセット契約を検討している方であれば、契約後に利用できる「節電キャンペーン」に参加可能です。
毎年夏と冬に開催されるケースが多く、節電の具合に応じてポイント・割引・金券などの還元を実施しています。
「キャンペーンが実施されたら契約しよう」とタイミングを計るのではなく、安くなるガス会社に乗り換えつつ、キャンペーンを待つほうが得策
といえるでしょう。
その他サービスで比較
東京ガスと東急ガスでは、サービス面に違いが見られます。
それぞれの違いは以下のとおりです。
サービス面での比較 | ||
---|---|---|
東京ガス | 東急ガス | |
解約金 | なし | なし |
支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 ・マイペイメント(電子請求) ・振込書 | ・クレジットカード ・口座振替 |
ポイント制度 | ・行動によってパッチョポイントが貯まる | ・支払い金額の1%分のTKYUPOINTが貯まる |
お問い合わせ方法 | ・Web ・電話 ・FAX ・店舗 | ・Web ・電話 |
支払い方法は東京ガスのほうが豊富です。
ポイント制度は、どちらも用意されていますが、ポイントを手に入れる手段が異なります。
東京ガスは以下の行動をした際にポイントをゲットできるのに対し、東急ガスでは支払い料金に応じて貯まります。
東京ガスでポイントをゲットする方法
- 料金・使用料確認で毎月50ポイント
- クイズに回答して50ポイント
- スロットゲームで最大100ポイント
- ガス・電気のセット契約で毎月のガス料金1,000ごとに15ポイント
よって、ガス使用量が多い場合は東急ガスのほうが効率的にポイントを貯められる可能性があります。
問い合わせ方法は、東京ガスのほうが豊富に用意されています。店舗にて直接疑問・不安を解決したい方は、東京ガスがおすすめです。
東京ガスと東急ガスのガス料金比較
本章では、以下の条件ごとに、料金プランを比較していきます。
- 東京ガスの「一般料金」と東急ガスの「一般プラン」を比較
- 東京ガスの「暖らんプラン」と東急ガスの「床暖房プラン」を比較
- 東京ガスの「湯ったりエコぷらん」と東急ガスの「エコ給湯器プラン」を比較
ご自身が契約しているプランと照らし合わせて、参考にしてみてください。
東京ガスの「一般料金」と東急ガスの「一般プラン」を比較
一般家庭向けのプランで、基本料金・従量料金を比較してみました。
基本料金は東急ガスのほうが安く、最大で308円もの節約が可能です。
基本料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「一般料金」 | 東急ガス 「一般プラン」 |
〜20m3 | 759.00円 | 704円 (-55円) |
〜80m3 | 1,056.00円 | 1,023円 (-33円) |
〜200m3 | 1,232.00円 | 1,199円 (-33円) |
〜500m3 | 1,892.00円 | 1,859円 (-33円) |
〜800m3 | 6,292.00円 | 5,984円 (-308円) |
800m3を超える | 12,452.00円 | 12,144円 (-308円) |
従量料金も、東急ガスのほうが安く、ガス使用量1m3あたり最大2.31円の節約につながります。
従量料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「一般料金」 | 東急ガス 「一般プラン |
〜20m3 | 158.46円 | 157.25円 (-1.21円) |
〜80m3 | 143.61円 | 141.30円 (-2.31円) |
〜200m3 | 141.41円 | 139.10円 (-2.31円) |
〜500m3 | 138.11円 | 135.80円 (-2.31円) |
〜800m3 | 129.31円 | 127.55円 (-1.76円) |
800m3を超える | 121.61円 | 119.85円 (-1.76円) |
基本料金・従量料金どちらも東急ガスのほうが安いため、使用量に関わらず、東急ガスのほうがガス料金を抑えられるでしょう。
東京ガスの「暖らんプラン」と東急ガスの「床暖房プラン」を比較
「暖らんプラン」「床暖房プラン」とは、家庭用ガス温水床暖房を利用している方向けのプランです。
12〜4月と、5〜11月で料金プランが異なります。
12〜4月までの基本料金は以下のとおりです。
月のガス使用量が500m3までは東急ガスのほうが安く利用できます。
なお、5〜11月までは2社とも同じ金額です。
基本料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「暖らんプラン」 | 東急ガス 「床暖房プラン」 |
〜20m3 | 759.00円 | 759.00円 |
〜80m3 | 1,265.00円 | 1,056.00円 (-209円) |
〜200m3 | 2,145.00円 | 1,232.00円 (-913円) |
〜500m3 | 1,892.00円 (-253円) | |
〜800m3 | 6,292.00円 (+4,147円) | |
800m3を超える | 12,452.00円 (+10,307円) |
従量料金も、12〜4月・5〜11月で異なります。
12〜4月の単価を比較した結果は以下のとおりです。
従量料金は東京ガスのほうが安く1m3あたり10〜20円の差が出ます。
5〜11月は、基本料金と同じく両社とも変わりありません。
従量料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「暖らんプラン」 | 東急ガス 「床暖房プラン」 |
〜20m3 | 145.31円 | 158.35円 (+13.04円) |
〜80m3 | 120.01円 | 143.50円 (+23.49円) |
〜200m3 | 109.01円 | 141.30円 (+32.29円) |
〜500m3 | 138.00円 (+28.99円) | |
〜800m3 | 129.20円 (+20.19円) | |
800m3を超える | 121.50円 (+12.49円) |
期間ごとにガス料金をシミュレーションし比較した結果、全期間において東京ガスのほうが安いとわかりました。
なお、シミュレーション結果は以下のボタンからご覧いただけます。
ガス料金のシミュレーション | |||
---|---|---|---|
ガス使用量 | 東京ガス (12〜4月) | 東京ガス (5~11月) | 東急ガス |
10m3 | 2,212.10 | 2,212.10 | 2,342円 |
20m3 | 2,212.10 | 3,665.20 | 3,926円 |
30m3 | 4,865.30 | 4,969.80 | 5,361円 |
40m3 | 6,065.40 | 6,274.40 | 6,796円 |
50m3 | 7,265.50 | 7,579.00 | 8,231円 |
60m3 | 8,465.60 | 8,883.60 | 9,666円 |
東京ガスの「湯ったりエコぷらん」と東急ガスの「エコ給湯器プラン」を比較
エコジョーズなどの給湯器が設置されているご家庭向けのプランです。
基本料金を比較すると、東急ガスのほうが安く、最大で200円ほどガス料金が節約できるとわかりました。
基本料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「湯ったりエコプラン」 | 東急ガス 「エコ給湯器プラン」 |
〜20m3 | 759円 | 681.23円 (-77.77円) |
〜80m3 | 1,056円 | 969.32円 (-87円) |
〜200m3 | 1,232円 | 1,140.04円 (-91.96円) |
〜500m3 | 1,892円 | 1,780.24円 (-111.76円) |
〜800m3 | 6,292円 | 6,047.22円 (-244.78円) |
800m3を超える | 12,452円 | 12,020.38円 (-431.62円) |
従量料金を比較しても、東急ガスのほうが安価に設定されています。
従量料金の比較 | ||
---|---|---|
ガスの使用量 | 東京ガス 「湯ったりエコプラン」 | 東急ガス 「エコ給湯器プラン」 |
〜20m3 | 158.46円 | 153.99円 (-4.47円) |
〜80m3 | 143.61円 | 139.58円 (-4.03円) |
〜200m3 | 141.41円 | 137.45円 (-3.96円) |
〜500m3 | 138.11円 | 134.25円 (-3.86円) |
〜800m3 | 129.31円 | 125.71円 (-3.60円) |
800m3を超える | 121.61円 | 118.26円 (-3.35円) |
※2024年9検針分を参照しています。
基本料金、従量料金どちらも東急ガスのほうが安いですが、東京ガスの「湯ったりエコプラン」には割引制度があります。
料金から年間3%割引する制度(上限:2,919円)で、これにより東京ガスの方がガス料金を抑えられます。
東京ガスの「湯ったりエコプラン」を契約中で、東急ガスの「エコ給湯器プラン」を検討している場合は、そのままプランを継続したほうが良いと言えるでしょう。
東京ガスと東急ガスをデメリットで比較
ガス会社を選ぶ際は、料金だけでなくそれぞれのデメリットを比較するのも大切です。
東京ガスには、以下のデメリットがあります。
東京ガスのデメリット
- ガス代は安くない
- 支払い料金に応じてポイントが貯まらない
東京ガスの一般料金は東急ガスより高く設定されています。
そのため、一般的なご家庭にお住まいの方は、東急ガスのほうがガス料金を抑えられます。
また、ポイント制度はあるものの、ガス料金に応じて貯まる仕組みはありません。
契約者が特定の行動をしたときのみ付与されるため、ポイントが自動で貯まらない
点もデメリットです。
一方、東急ガスのデメリットは以下のとおりです。
東急ガスのデメリット
- 東京地区以外のエリアは提供対象外
- 支払い方法が限定される
東急ガスは、山梨県・静岡県に対応していません。
東京ガスとエリアが異なる点がデメリットです。
また、支払い方法が口座振替とクレジットカードに限定されており、東京ガスに比べて選択肢が少ないです。
振込書やマイペイメント(電子請求)を希望している方には、あまりおすすめできません。
東京ガスと東急ガスそれぞれがおすすめの人
東京ガスがおすすめの人
各社の料金プラン・デメリットをふまえ、それぞれがおすすめできる人の特徴は以下のとおりです。
東京ガスがおすすめの人
- 大手ガス会社を利用したい方
- 手厚いサポートを受けたい方
東京ガスは、明治から続く老舗の企業です。大手だからこその安心感や安定感
があります。
また、毎月550円の支払いで、さまざまなガス機器の故障を保証してくれるサービスも利用できます。
突発的なガス機器の修理に備えたい方におすすめの企業です。東急ガスがおすすめの人
対して、東急ガスは以下の特徴に当てはまる方におすすめです。
東急ガスがおすすめの人
- 東京ガスよりガス代を安くしたい方
- 東急線を利用する方
- TOKYUPOINTを貯めている方
基本的には東京ガスより料金プランが安いため「とりあえずガス料金を節約したい」という方におすすめです。
また、東急線の定期券を利用している方限定の割引制度もあり、ガス契約だけで毎月50円割引、電気もセットで契約すると100円の割引が利用可能です。
東急線を多用する方にとって大きなメリットになるでしょう。
そのほか、TOKYUCARDで支払うと、ガス料金1%分のTOKYUPOINTも貯まります。
トーキューグループのサービスを多く利用し、TOKYUPOINTを貯めている方におすすめです。
まとめ
東京ガスと東急ガスで料金プランを比較した場合、一般的なご家庭であれば東急ガスのほうがガス料金を抑えられます。
ただし、温水床暖房・エコジョーズなどの設備を設置している場合、東京ガスのほうが安くなる可能性もあります。
そのほか、電気とのセット割・提供エリア・支払い方法が異なるため、ご自身の自宅環境や求めているサービスによってガス会社を決めるのがおすすめです。
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