カブアンドでんきと大阪ガスを比較。乗り換えると料金はいくらになる？電気・ガスそれぞれ検証

• 大阪ガスで電気とガスをセットで利用しているけれど、カブアンドで電気とガスセットで利用した方が安くなるだろうか？
• カブアンドでんきやガスを利用するともらえる株引換券がおもしろそうだから、大阪ガスから乗り換えたい

カブアンドでんきは大阪ガスと比べると、電気とガスセットで利用する場合は、使用量が少ない場合を除いて高くなります。

そのため、単純に電気代やガス代を安くしたいというのであれば、大阪ガスのままの方が良いでしょう。

しかし、カブアンドでんき・ガスを利用することでもらえる株の株価は、上場することで価格が変化します。

大阪ガスより電気代やガス代が高くても、将来的に株価が上昇すればお得になることも考えられます。

本記事では、カブアンドでんき・ガスと大阪ガスの電気とガスの料金比較を電気のみ、ガスのみ、電気ガスセットの場合で具体的な世帯でシミュレーションを行い、比較します。

本記事を呼んで、大阪ガスからカブアンドでんきに乗り換えることで、どの程度高くなるのか確認して、リスクを把握した上で、株がもらえるカブアンドでんきへの乗り換えを検討しましょう。

監修者

小売電気アドバイザー

長井 勇樹

経歴

個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー」

所属

株式会社ブレイブ

取得資格

・デジタル庁公認デジタル推進委員

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カブアンドでんきと大阪ガスの電気・ガス料金プランを比較

まずは、カブアンドでんきと大阪ガスの電気・ガス料金プランを比較それぞれ比較します。

各料金プランの項目ごとの違いを把握しましょう。

カブアンドでんきと大阪ガスの電気料金プランの比較

電気料金プランを比較します。

カブアンド電気も大阪ガスも、電気料金を求める計算式は、以下の式となっています。

このうち、再エネ賦課金は全電力会社に同額発生する料金項目なので、ここでは基本料金・電力量料金・燃料費調整額の3つを比較していきます。

なお、結論からお伝えすると、基本料金・電力量料金は大阪ガスの電気の方が安く、燃料費調整額はカブアンドでんきと大阪ガスで同額となっています。

基本料金は大阪ガスの電気が安い

基本料金は大阪ガスの電気が安い結果となりました。

電力量料金は121kWh以上は大阪ガスの電気が安い

電力量料金は、120kWh以下の場合はカブアンドでんきが、121kWh以上は大阪ガスの電気が安い結果となりました。

燃料費調整額は同額

燃料費調整額は3ヶ月分比較したところ、カブアンドでんきと大阪ガスは同額となりました。

カブアンドガスと大阪ガスの料金プランを比較

次に、ガスの料金プランを比較します。

ガス料金は以下の計算式で求まります。

基本料金・従量料金・原料費調整額それぞれを比較します。

結論からお伝えすると、全ての料金項目で同額となりました。

基本料金

基本料金はカブアンドガスと大阪ガスで同額になります。

従量料金

従量料金はカブアンドガスと大阪ガスで同額になります。

原料費調整額

原料費調整額はカブアンドガスと大阪ガスで同額になります。

カブアンドでんきと大阪ガスの電気の電気料金を比較

ここからは、カブアンドでんきと大阪ガスの電気の電気料金を比較するために、以下3つの世帯ごとにシミュレーションして具体的に比較します。

• 一人暮らし
• 二人暮らし
• 三人以上

また、各世帯ごとに消費電力量が、少なめ・ふつう・多めの3パターンで計算します。

多めは夏・冬の空調を使う頻度が多い時期、少なめは春・秋と過ごしやすい時期をイメージしています。

結論をお伝えすると、すべての場合でカブアンドでんきの方が高くなる結果となっています。

なお、比較にあたっては以下の条件で比較しています。

• 電気代=基本料金+電力量料金+燃料費調整額（2024年12月分）で計算。再エネ賦課金は含まない
• 大阪ガスの電気はベースプランAで比較
• 小数点以下は四捨五入

それぞれ見ていきましょう。

一人暮らしの場合

一人暮らしの場合を、少なめ（30A/90kWh）、ふつう（30A/140kWh）、多め（30A/260kWh）で比較します。

表を見ると少なめで113円、普通で63円、多めで110円と、カブアンドでんきが高くなっています。

二人暮らしの場合

二人暮らしの場合を、少なめ（40A/160kWh）、ふつう（40A/280kWh）、多め（40A/380kWh）で比較します。

表を見ると少なめで71円、普通で118円、多めで132円と、消費電力量が増えるにつれてカブアンドでんきが高くなっています。

三人以上の場合

三人以上の場合を、少なめ（40A/340kWh）、ふつう（40A/400kWh）、多め（40A/650kWh）で比較します。

表を見ると少なめで129円、普通で133円、多めで153円と、消費電力量が増えるにつれてカブアンドでんきが高くなっています。

カブアンドガスと大阪ガスのガス料金を比較

カブアンドガスと大阪ガスを以下3つの世帯ごとにシミュレーションして比較します。

• 一人暮らし
• 二人暮らし
• 三人以上

また、各世帯ごとに消費電力量が、少なめ・ふつう・多めの3パターンで計算します。

多めは夏・冬の空調を使う頻度が多い時期、少なめは春・秋と過ごしやすい時期をイメージしています。

結論をお伝えすると、今回比較対象としたカブアンドガスと大阪ガスのベースプランAの基本料金、従量料金、原料費調整額が同額のため、ガスの使用量に関わらず全て同額になります。

なお、比較にあたっては以下の条件で比較しています。

• ガス代=基本料金+従量料金+原料費調整額（2024年12月分）で計算
• 大阪ガスは一般料金のプランで比較
• 小数点以下は四捨五入

それぞれ見ていきましょう。

一人暮らしの場合

一人暮らしの場合を、少なめ（4㎥）、ふつう（8㎥）、多め（13㎥）で比較します。

基本料金、従量料金、原料費調整額が同額のため、ガスの使用量に関わらずカブアンドガスと大阪ガスは同額になります。

二人暮らしの場合

二人暮らしの場合を、少なめ（11㎥）、ふつう（15㎥）、多め（18㎥）で比較します。

基本料金、従量料金、原料費調整額が同額のため、ガスの使用量に関わらずカブアンドガスと大阪ガスは同額になります。

三人以上の場合

三人以上の場合を、少なめ（17㎥）、ふつう（20㎥）、多め（25㎥）で比較します。

基本料金、従量料金、原料費調整額が同額のため、ガスの使用量に関わらずカブアンドガスと大阪ガスは同額になります。

カブアンドでんきと大阪ガスの電気ガスセットの料金を比較

カブアンドガスと大阪ガスを以下3つの世帯ごとにシミュレーションして比較します。

• 一人暮らし
• 二人暮らし
• 三人以上

また、各世帯ごとに消費電力量が、少なめ・ふつう・多めの3パターンで計算します。

多めは夏・冬の空調を使う頻度が多い時期、少なめは春・秋と過ごしやすい時期をイメージしています。

結論をお伝えすると、電気やガスの使用量が一人暮らしで少なめかふつうの場合は、カブアンドでんきの方が安くなります。

しかし、一人暮らしの多め以上はカブアンドでんきの方が高く、使用量が増えるほど差額が大きくなる結果となっています。

なお、比較にあたっては以下の条件で比較しています。

• 電気代=基本料金+電力量料金+燃料費調整額（2024年12月分）で計算。再エネ賦課金は含まない
• ガス代=基本料金+従量料金+原料費調整額（2024年12月分）で計算
• 大阪ガスの電気はベースプランA-Gで比較
• 大阪ガスはまとめトク料金のプランで比較
• 小数点以下は四捨五入

それぞれ見ていきましょう。

一人暮らしの場合

一人暮らしの場合を、少なめ（30A/90kWh/4㎥）、ふつう（30A/140kWh/8㎥）、多め（30A/260kWh/13㎥）で比較します。

表を見ると、ガスや電気量が少なめで320円、ふつうで174円、カブアンドでんきの方が安いですが、多めでは82円大阪ガスの方が安くなります。

二人暮らしの場合

二人暮らしの場合を、少なめ（40A/160kWh/11㎥）、ふつう（40A/280kWh/15㎥）、多め（40A/380kWh/18㎥）で比較します。

表を見ると、少なめで62円、ふつうで162円、多めで304円カブアンドでんきの方が高くなっています。

電気やガスの使用量が増えるほど、差額は大きくなっていますね。

三人以上の場合

三人以上の場合を、少なめ（40A/340kWh/17㎥）、ふつう（40A/400kWh/20㎥）、多め（40A/650kWh/25㎥）で比較します。

表を見ると、少なめで257円、ふつうで375円、多め492円カブアンドでんきの方が高くなっています。

電気やガスの使用量が増えるほど、差額は大きくなっていますね。

カブアンドでんきでもらえる株引換券を考慮して比較すると？

カブアンドでんき・ガスを利用するとそれぞれの料金の1％分の株引換券がもらえます。

実質的には1％のポイント還元があるようなものですね。

この株引換券の還元額を考慮した上で、各世帯でふつうの使用量の電気ガスセットを比較してみましょう。

株引換券分、カブアンドでんきの料金は安くなっていますが、それでも二人暮らし以上では大阪ガスの方が安い結果となっています。

ただ、株引換券でもらった株は将来的に株価の上昇する可能性があり、カブアンドでんきの方がお得になる可能性もあります。

ポイントなら安心だけど、株は怪しい気がする。大丈夫？

株と交換できると言われても怪しい感じがしますが、借金を背負う、お金がなくなるといったリスクはないため安心してください。

確かに株はカブアンドでんきの運営元の会社の業績や日本経済、世界経済と様々な影響を受けて値動きします。

当然価値が下がることもあるため、1万円分の株が3,000円の価値になってしまった、ということもあり得るでしょう。

1万円支払っている場合であれば、7,000円損をしたことになりますが、カブアンドでんきでもらえるのは、電気代やガス代に応じて株がもらえます。

株への支払金額は0円なので、仮にもらった株価が下がっても損をすることはない、ということになります。

むしろ、もらえた株が何倍にも増える可能性もありますので、通常の電気代・ガス代が多少高くても株が欲しいという方もいるでしょう。

確実に安い方が良いなら大阪ガス、将来増える可能性があることに期待したいならカブアンドでんきがおすすめです。

大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへの切り替え方

ここからは、大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへの切り替え方を解説します。

大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへ切り替える際は、次の2つの場合が考えられます。

1. 現住所のまま大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへ乗り換える場合
2. 引っ越し先でカブアンドでんき・ガスに乗り換える場合

1つ目の、現住所のまま大阪ガスからカブアンドでんきへ乗り換える場合は、カブアンドでんき・ガスのWebサイトから申込手続きを行えます。

2つ目の、引っ越し先でカブアンドでんき・ガスに乗り換える場合、一度他社の電力・ガス会社と契約する必要があります。

理由として、カブアンドでんき・ガスが現在、既存の電気・ガスの契約がない場合は申し込みの受付をしていないためです。

引っ越し先でカブアンドでんき・ガスの利用を検討している場合は、手間が増えると認識しておきましょう。

ここでは、1つ目の現住所のまま大阪ガスからカブアンドでんきへ乗り換える方法を解説していきます。

まず、乗り換え手続きを行う前に、事前に大阪ガスの電気・ガスそれぞれの供給地点特定番号とお客さま番号を準備しておきましょう。

紙かWeb上で発行される検針票に記載されています。

準備できたら、カブアンドでんき・ガスのWebサイトにアクセスします。

冒頭にもお伝えしたように、現在契約中の電力会社から発行されているお客さま番号と供給地点特定番号の準備ができているか、確認されます。

「準備ができたので進む」をクリックしましょう。

申込みエリア、契約プランを選択します。契約プランは家庭で利用であれば、「一般家庭向け」を選択しましょう。

「次へ」をクリックします。

マイページのログイン画面になります。アカウントがある方は、メールアドレスを入力してログインしましょう。

ここでは、アカウントを作成していない場合で解説しますので、「新規登録はこちら」をクリックします。

登録するメールアドレスを入力して、「同意して登録」をクリックします。

登録したメールアドレスに届く6桁の認証コードを入力すると、画面が切り替わります。

会員登録のための氏名、電話番号等を入力していきましょう。

生年月日の入力、アンケートへの回答をして、「確認へ」をクリックします。

確認画面が表示されますので、問題なければ、「次へ」をクリックします。

LINEアカウントとの連携が求められますが、解説では「株の情報を受け取らず次へ」をクリックします。

現在お住まいの住所を入力します。

次に、現在契約中の電力会社に登録している住所を入力します。

現在契約中の電力会社の情報を入力しますしょう。

ここで、事前に準備が必要であった、お客さま番号と供給地点特定番号を入力します。

契約名義が切り替え後に変わるかどうか確認されますので、該当する方を選択し、「次へ」をクリック。

支払い方法を選択します。口座振替かクレジットカードのどちらかを選択できます。

今回はクレジットカードで進めていきます。

カブアンドでんきの支払いに使用するクレジットカードの情報を入力し、「カード会社サイトへ」をクリックします。

携帯電話番号にSMSでワンタイムパスワードが送られてくるので入力します。

クレジットカードの登録が完了しました、と表示されたら「次へ」をクリックします。

契約内容の確認画面になります。修正点がないか確認しましょう。

なお、この画面で「プラス会員」への申し込みも可能です。

プラス会員に申し込むと電気代やガス代に応じてもらえる株引換券が1％分ではなく2％分に増えます。

月額500円支払っても、もらえる株引換券を増やしたい方はここで申込みましょう。

契約に関する確認事項の書類を確認の上、「上記に同意して進む」をクリックします。

以上で、申込み作業は完了です。

なお、カブアンドガスも同様の手順で申し込めます。

大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへ乗り換える際の、よくある質問

大阪ガスからカブアンドでんき・ガスへ乗り換える際の、よくある質問を以下5つにまとめました。

• カブアンドでんき・ガスの利用開始のために立ち会う必要はありますか？
• カブアンドでんき・ガスに申込後、何日で切り替わりますか？
• カブアンドでんき・ガスに申込後、利用開始前にキャンセルはできますか？
• カブアンドでんき・ガスを解約する場合、違約金は発生しますか？
• カブアンドでんき・ガスに乗り換える際に、大阪ガスに解約の連絡は必要ですか？

それぞれ見ていきましょう。

カブアンドでんき・ガスの利用開始のために立ち会う必要はありますか？

カブアンドでんき・ガス利用開始のために立ち会う必要は原則ありません。

ただし、お住いの環境によって必要な場合があれば、カブアンドでんきから連絡があります。

なお、電気の乗り換えの際、お住いの家の電気計測メーターが通信できて30分ごとに使用電力量を測定できるスマートメーターでない場合、スマートメーターへ切り替えのための連絡が、作業をする業者からあります。

費用は無料ですが、スマートメーターの取り替え作業が必要になる可能性があることに注意しておきましょう。

カブアンドでんき・ガスに申込後、何日で切り替わりますか？

カブアンドでんき・ガスに申込後、切り替わるのに必要な日数は、カブアンドでんきは数週間〜1か月半程度、カブアンドガスは1〜2か月程度です。

カブアンドでんき・ガスに申込後、利用開始前にキャンセルはできますか？

カブアンドでんき・ガスに申込後、利用開始前にキャンセルできる可能性があります。

カブアンドでんきのサポートデスクに相談してみましょう。

連絡先は以下のとおりです。

• お問い合わせフォームのメールアドレス：https://kabuand.com/support/contact-denki
• 電話番号：0120-209-471
• 電話の受付時間：10〜19時

カブアンドでんき・ガスを解約する場合、違約金は発生しますか？

カブアンドでんき・ガスを解約する場合、違約金は発生しません。

カブアンドでんき・ガスに乗り換える際に、大阪ガスに解約の連絡は必要ですか？

大阪ガスへの解約の連絡はカブアンドでんきから行ってくれるため、ご自身で連絡する必要はありません。

まとめ

以上、カブアンドでんき・ガスと大阪ガスの電気・ガスの料金比較を行いました。

カブアンドでんき・ガスは電気料金・ガス料金に応じてもらえる株引換券は非常に魅力的です。

ただし、一人暮らしの中でも消費電力量・ガス量が少なめの場合を除いてカブアンドでんき・ガスの方が大阪ガスよりも高くなります。

カブアンドでんき・ガスに大阪ガスから乗り換える場合は、通常の電気料金・ガス料金は高くなるリスクを理解した上で乗り換えるようにしましょう。