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最終更新日:2025年01月09日

Looopでんきとリミックスでんきを徹底比較!電気代が安いのはどっち?

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Looopでんきとリミックスでんきを徹底比較!電気代が安いのはどっち?

「Looopでんきとリミックスでんきはどっちが安い?」
「市場連動型の電力プランだから、電気代が高くならないか心配」

Looopでんきとリミックスでんきはリアルタイムに電力量料金単価が変動する市場連動型のため、このような疑問や不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。

今回は、Looopでんきとリミックスでんきの市場連動型の仕組みや、変動する電源料金単価(電源調達料金単価)なども加味した実際の電気料金に近いシミュレーションも行い、どちらがお得かを徹底的に解説します。

Looopでんきかリミックスでんきで迷っている人や、市場連動型プランについて疑問がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

長井 勇樹
監修者
小売電気アドバイザー
経歴
個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー
所属
株式会社ブレイブ
取得資格
デジタル庁公認デジタル推進委員
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Looopでんきとリミックスでんきの料金単価を比較

Looopでんきとリミックスでんきの電気代は、ともに市場連動型を採用しています。市場連動型とは、電気の使用量(kWh)の単価が、市場価格に応じて変動すること。Loopでんきは電源料金単価、リミックスでんきは電源調達料金単価といい、両社とも30分ごとに単価が変動します。

とはいえ、同じ市場連動型といえど、単価は一律ではありません。同じ時間帯でも微妙に単価が異なります。

また、Looopでんき・リミックスでんきは固定従量料金が設けられていて、この料金も異なります。固定従量料金とは、送電する際に発生する託送費や、サービス料などを含む料金です。項目名のとおり、1kWhあたりの単価が固定されています。

Looopでんきとリミックスでんきは、この電源料金単価(電源調達料金単価)+固定従量料金で電気代を計算します。

各エリアごとの電源料金単価(電源調達料金単価)・固定従量料金は、以下の表を参考にしてみてください。

リミックスでんきLooopでんき
エリア固定従量料金電源調達料金単価固定従量料金電源料金単価
北海道電力エリア17.91円最安値:8.11円
最高値:14.92円
15.87円最安値:9.65円
最高値:17.79円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
29.95円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
30.17円 / kWh
東北電力エリア18.54円最安値:5.13円
最高値:14.92円
16.24円最安値:6.13円
最高値:17.9円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
30.21円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
30.24円 / kWh
東京電力エリア17.61円最安値:5.13円
最高値:14.92円
14.87円最安値:6.03円
最高値:17.59円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
29.28円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
28.67円 / kWh
中部電力エリア18.10円最安値:5.13円
最高値:12.84円
15.60円最安値:6.04円
最高値:15.17円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
28.15円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
27.46円 / kWh
北陸電力エリア16.55円最安値:5.13円
最高値:12.84円
14.66円最安値:6.08円
最高値:15.28円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
26.43円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
26.41円 / kWh
関西電力エリア16.65円最安値:5.13円
最高値:12.84円
14.01円最安値:6.08円
最高値:15.28円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
26.53円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
25.76円 / kWh
中国電力エリア17.18円最安値:5.13円
最高値:12.84円
15.67円最安値:6.08円
最高値:15.27円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
27.06円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
27.41円 / kWh
四国電力エリア17.58円最安値:5.03円
最高値:12.84円
15.56円最安値:5.98円
最高値:15.33円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
27.23円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
27.19円 / kWh
九州電力エリア17.32円最安値:0.04円
最高値:12.84円
15.71円最安値:0.01円
最高値:15.42円
固定従量料金・電源調達料金単価計:
25.8円 / kWh
固定従量料金・電源料金単価計:
26.49円 / kWh
沖縄電力エリア対応エリア外18.88円最安値:3.51円
最高値:16.8円
固定従量料金・電源料金単価計:
30.77円 / kWh

※固定従量料金・電源調達料金単価計における電源調達料金は、12/8の平均値を採用

上記のうち、電源料金単価(電源調達料金単価)は、2024年12月8日のものを採用しています。単価は30分ごとに変動するため、時間や日にちが変われば単価も変動することは理解しておきましょう。

電源料金単価(電源調達料金単価)は、Looopでんき・リミックスでんきの公式サイトで参照できます。昨日・当日分の単価を参照できるので、気になる方はチェックや比較をしてみてくださいね。

Looopでんきとリミックスでんきの料金をシミュレーション

ここからは、Looopでんきとリミックスでんきの料金を、実際に近い形でシミュレーションしていきます。両社とも30分ごとに電源調達単価が変動するため、正確な料金算出は不可能ですが、料金単価の傾向としては、ざっくり以下のようなイメージです。

早朝〜朝にかけてはリミックスでんきが高めで、夕方〜夜にかけてはLooopでんきのほうが割高です。一見、リミックスでんきのほうが安く見えるかもしれませんが、電気は1日中使用するものなので、あくまで傾向として捉えておきましょう。

より具体的なシミュレーションを、以下で行っていきます。

電気を使う時間に偏りがない場合

まずは、電気を使用する時間に偏りがない場合の電気代をシミュレーションします。一人暮らし〜四人以上の世帯まで、電気の使用量別に計算しているので、自分の家族構成に当てはまるものを参照してみてください。

なお、試算に用いたのは東京電力エリアの料金で、電源調達単価は2024年12月8日の平均値を採用しています。

リミックスでんきLooopでんき
一人暮らし
(120kWh)
3,598円3,440円
二人暮らし
(250kWh)
7,495円7,168円
三人人暮らし
(380kWh)
11,392円10,895円
四人以上世帯
(550kWh)
16,489円15,769円

電気を使う時間に偏りがない場合はいずれもLooopでんきのほうが安くなっています。固定従量料金・電源調達料金の平均を足した場合、リミックスでんきは29.28円 / kWh、Looopでんきは28.67円 / kWhとなるため、上記の試算ではどの電力使用量でもLooopでんきのほうが電気代を抑えられる結果となりました。

夕方に電気を多く使う場合

次に、夕方に電気を多く使う場合でシミュレーションしてみます。夕方に使う電気と、それ以外の時間帯に使う電気を7:3に分けて計算した結果が、以下となります。

なお、時間帯による料金差はLooopでんき・リミックスでんきの傾向をもとに、夕方はリミックス電気-1円(1kWhあたり)、それ以外の時間帯は+0.2円で計算しました。

リミックスでんきLooopでんき
一人暮らし
(120kWh)
3,444円3,440円
二人暮らし
(250kWh)
7,335円7,168円
三人人暮らし
(380kWh)
11,149円10,895円
四人以上世帯
(550kWh)
16,137円15,769円

一人暮らし(120kWh)の場合、リミックスでんき・Looopでんきにそれほど差はありませんが、二人暮らし以上になると、徐々にLooopでんきが安くなり、差額も大きくなる傾向です。

あくまで1日単位での比較となりますが、夕方に電気をたくさん使う世帯では、おおむねLooopでんきのほうがお得に利用できるといえそうです。

日中に電気を多く使う場合

次は、日中に電気を多く使う場合をシミュレーションしてみましょう。先ほどとは逆に、日中に使う電気と、それ以外の時間帯に使う電気を3:7に分けて計算します。

また、時間帯による料金差は日中がリミックスでんき+0.2円(1kWhあたり)、それ以外の時間はリミックスでんき-1円としています。

リミックスでんきLooopでんき
一人暮らし
(120kWh)
3,579円3,440円
二人暮らし
(250kWh)
7,455円7,168円
三人人暮らし
(380kWh)
11,331円10,895円
四人以上世帯
(550kWh)
16,401円15,769円

日中に電気を多く使う場合も、すべての電力使用量でLooopでんきのほうが安いといった結果が出ています。Looopでんきは電源調達料金単価こそリミックスでんきより高いものの、固定従量料金が安いので、その差額が電気料金に現れているといえるでしょう。

以上のことから、東京電力エリアの場合は電気の使用時間に関わらず、基本的にはLooopでんきのほうが電気代が安くなると想定できます。

Looopでんきとリミックスでんきの違い

Looopでんきとリミックスでんきは、電気代以外にも供給実績・エリアなどの違いがあります。以下では、各社の違いや特徴を解説します。

供給実績はLooopでんきが豊富

電気の供給実績は、Looopでんきのほうが豊富です。Looopでんきは2016年の電力小売り全面自由化当初より電気の販売を行っていて、新電力会社のなかでも老舗といえます。2021年11月には契約件数35万件を突破しており、多くの家庭で利用されています。

一方、リミックスでんきは工場・ビル・アミューズメント施設などの商業向けの実績が目立ちますが、家庭用の実績はLooopでんきよりも少なめ。電力会社は実績・知名度で選ぶものではありませんが、たくさんのユーザーが利用しているということは、それだけ信頼がおけるとも考えられます。

ガスの供給があるのはLooopでんきだけ

東京電力エリア限定になるものの、Looopでんきは電気とガスをセットで契約できます。一方、リミックスでんきは電気・ガスのセット契約は行っていません。

Looopでんきの「Looopでんき+ガス」を契約すると、電気の料金単価が1kWhあたり1円割引になるため、さらに安く電気を利用できますよ。東京電力エリアでは、リミックスでんきよりもLooopでんきのほうが電気代が安めの傾向なので、さらにお得になるといえるでしょう。

でんきアラートが豊富なのはLooopでんき

でんきの高い時間帯や安い時間を通知してくれる、でんきアラート機能が豊富なのは、Looopでんきです。

Looopでんきには専用のアプリが用意されていて、単価の高い・安い時間に合わせて通知を受け取れます。アプリの操作性も良いので、使い勝手がよいのもメリット。また、公式サイトでも、電気の単価を直感的に判断できる「カンタン!でんき予報」を利用できます。

リミックスでんきも、でんきアラート機能があり、こちらはLINEに友達追加をすることで通知を受け取れます。電源調達料金単価に応じてアラートを出してくれるので、節電をしたい人は便利に使えるでしょう。

Looopでんきとリミックスでんき、それぞれどんな人におすすめ?

ここからは、Looopでんきとリミックスでんきは、それぞれどんな人におすすめなのかを解説します。電気料金以外の特徴・メリットにも触れているので、ぜひ比較の参考にしてみてくださいね。

Looopでんきがおすすめな人

Looopでんきがおすすめな人は、以下のとおりです。

Looopでんきがおすすめな人

電気代を安くしたい人

電気の使用時間を調節して節電にチャレンジしたい人

東京電力エリアで電気・ガスをセットで契約したい人

Looopでんきとリミックスでんきを比較してみると、多くの場合でLooopでんきが安くなる可能性があります。

また、でんきアラートやアプリの使い勝手がよく、リアルタイムの電源料金単価や単価の予報を把握しやすいため、安い時間に電気を使って節電したい人にもぴったり。上手に電気の使用を調節できれば、大きく電気代を抑えることもできるでしょう。

また、東京電力エリア限定にはなるものの、電気・ガスをセットで契約したい人にもおすすめ。電気の料金単価が1kWhあたり1円割引されるので、少なくない節約になります。例えば月に500kWh使う家庭なら、1か月500円、年間で6,000円も電気代を抑えられますよ。

リミックスでんきがおすすめな人

リミックスでんきは、以下のようなタイプの人におすすめです。

リミックスでんきがおすすめな人

夕方から夜にかけて集中的に電気を使う人

北海道・東北・中国・九州電力エリアの人

夕方〜夜に電気の利用が集中している家庭では、リミックスでんきがお得になる可能性があります。リミックスでんきはLooopでんきに比べて夕方〜夜の時間帯の電源調達料金単価が安い傾向のため、この時間に電気を使えれば、Looopでんきより電気代を抑えられるケースもあるでしょう。

また変動はするものの、北海道・東北・中国・九州電力エリアの固定従量料金・電源調達料金の平均単価は、リミックスでんきのほうが安いので、Looopでんきに比べて電気料金が安くなる場合が多いと考えられます。

まとめ

今回は、Looopでんきとリミックスでんきの電気料金の仕組みを解説し、市場連動型の単価も加えた実際の金額感に近い電気代シミュレーションを行いました。

電気代をなるべく抑えたい人は、Looopでんきがおすすめです。とはいえ、地域によってはリミックスでんきのほうが安い場合があるので、料金表やシミュレーション結果などを加味して、自分に最適なほうを選んでみてくださいね。

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