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最終更新日:2025年01月09日

夜間電力が安い電力会社7選!深夜電力プランのメリット・デメリットも徹底解説

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夜間電力が安い電力会社7選!深夜電力プランのメリット・デメリットも徹底解説

「夜間電力が安い電力会社はどこ?」「本当に安くなるの?」といった疑問や悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

夜にたくさん電気を使う家庭では、夜間電力が安くなるプランを選ぶと電気代を抑えられる可能性が高まります。とはいえ、電力量料金単価や安くなる時間帯はさまざまで、どれを選んだらよいのかわからない人も少なくないでしょう。

そこで今回は、夜間電力が安い電力会社のおすすめを7社紹介するとともに、夜間電力が安いプランのメリット・デメリット・失敗しない選び方などを徹底的に解説します。夜に電気をたくさん使う人で、今よりも電気代を安くしたい人はぜひ参考にしてみてください。

長井 勇樹
監修者
小売電気アドバイザー
経歴
個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー
所属
株式会社ブレイブ
取得資格
デジタル庁公認デジタル推進委員
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※クラシェルジュは、商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツポリシーに従ったものです。

夜間電力が安い電力会社おすすめ7選

夜間電力が安い電力会社のおすすめは、以下の7社です。

  • シン・エナジー(【夜】生活フィットプラン)
  • オクトパスエナジー(オール電化オクトパス)
  • CDエナジーダイレクト(スマートでんきB)
  • コスモでんき(スタンダードオール電化)
  • idemitsuでんき(オール電化プラン)
  • 東京ガスの電気(時間帯別プラン)
  • HTBエナジー(ぜんぶでんき)

次の項目では、各社の概要やプランなどを個別に解説します。

シン・エナジー


画像引用元:シン・エナジー

項目概要
提供プランきほんプラン
【夜】生活フィットプラン
【昼】生活フィットプラン
プランC
低圧動力ワイド
電気・ガスのセット契約なし
対応エリア全国
(離島除く)
契約期間1年間
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
ポイント還元JALマイレージ
(JALマイレージバンク会員限定)
キャンペーン
(2025年1月現在)
なし

シン・エナジーは、ライフスタイルにあわせて選べる豊富なプランを取り揃えています。そのなかでも、夜間の電気代が安くなるのは【夜】生活フィットプランです。

【夜】生活フィットプラン
基本料金30A:565.20円
40A:753.60円
50A:942.00円
60A:1,130.40円
電力量料金デイタイム:26.25円/kWh
(平日9〜16時・休日8〜22時)
ライフタイム:32.65円/kWh
(平日6〜9時・16〜23時)
ナイトタイム:18.88円/kWh
(平日23〜翌日6時・休日22〜翌日8時)
(東京電力エリアの場合)

電力量料金はデイタイム・ライフタイム・ナイトタイムの3種類にわかれていて、ナイトタイムの料金の安さに特化したプランです。

なお、マイページにはご自身の電気使用時間と量を測定して毎月自動で自分に合ったプランを診断してくれる機能がついています。

プラン変更はもちろん無料のため、自分にとって最適なプランで利用し続けられるのが魅力です。

なお、30A未満では契約できないプランになっているので、電気の使用量が少ない人には向いていない可能性があるため注意が必要です。現在30A以上で契約している人で、夜間の電気代を抑えたいなら検討してみるとよいでしょう。

オクトパスエナジー


画像引用元:オクトパスエナジー

項目概要
提供プラングリーンオクトパス
シンプルオクトパス
オール電化オクトパス
ソーラーオクトパス
EVオクトパス
スタンダードオクトパス
電気・ガスのセット契約なし
対応エリア北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア
契約期間なし
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
コンビニ払い
ポイント還元なし
キャンペーン
(2025年1月現在)
当サイト限定で15,000円キャッシュバック
お友達紹介割

新電力会社としては比較的新しいながらも、シンプルで安い料金で人気を集めているオクトパスエナジーも、夜間電力がお得になるプランを提供しています。

オール電化オクトパス
基本料金10.25円/kW/日
電力量料金デイタイム:24円/kWh
(0〜1時・6〜24時)
ナイトタイム:17.48円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

オール電化オクトパスは、デイタイム・ナイトタイムの2種類の電気料金単価があり、1〜6時までの深夜帯の料金がかなり安く設定されています。

そのため、夜型の生活をしているような、深夜に電気をたくさん使う人にぴったりのプランだといえるでしょう。またその他の時間も24円 / kWhと、他社と比べても安い料金設定となっており、1日を通してお得に電気を利用できますよ。

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CDエナジーダイレクト

項目概要
提供プランシングルでんき
ベーシックでんき
ファミリーでんき
スマートでんきB・C
ポイントでんき
電気・ガスのセット契約あり
対応エリア東京電力エリア
契約期間1年間
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
ポイント還元カテエネポイント
キャンペーン
(2025年1月現在)
なし

CDエナジーダイレクトは、一人暮らし向けやファミリー向けなど、さまざまな電力使用量に対応するプランが豊富です。夜間の電気代がお得になるプランには、スマートでんきを用意しています。

スマートでんきB
基本料金295.24円 / 10A
電力量料金デイタイム:35.96円/kWh
(6〜翌日1時)
ナイトタイム:28.06円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

スマートでんきBは、日中・夜間の2種類の単価を採用していて、1〜6時の電力量料金単価が安めに設定されています。

電力量料金自体はそれほど安くないものの、電気・ガスのセット契約による割引や、カテエネポイントが還元されるため、見た目以上に安く利用することが可能です。

\電気とガスセット割で0.5%割引!/

コスモでんき


画像引用元:コスモでんき

項目概要
提供プランスタンダードオール電化
ポイントプラスオール電化
セレクトオール電化
グリーンオール電化
電気・ガスのセット契約なし
対応エリア北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア
契約期間1年間
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
ポイント還元dポイント
キャンペーン
(2025年1月現在)
なし

コスモ石油がサービスを提供しているコスモでんきも、夜間の電気代を抑えられるオール電化プランを用意しています。

スタンダードオール電化
基本料金311.75円/10Aごと
電力量料金デイタイム:35.76円/kWh
(6〜翌日1時)
ナイトタイム:27.86円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

スタンダードオール電化プランは、日中・夜間の時間帯の2つにわかれた料金形態を採用しています。1〜6時までの電力量料金単価が安く設定されていて、主に深夜帯に電気をたくさん使う人におすすめ。

なお、コスモでんきはスタンダードオール電化プランのほかに、電気の使用量に応じてdポイントが貯まるポイントプラスオール電化や、Leminoプレミアムコースまたはdマガジンコースがセットになったセレクトオール電化を選ぶこともできます。

また実質CO₂排出量0のでんきを利用できるコスモ電気グリーンオール電化プランも契約できます。自分にあったプランを選べれば、見た目の電気代以上にお得に利用できますよ。

\特典が必ずついてオトク/

idemitsuでんき


画像引用元:idemitsuでんき

項目概要
提供プランSプラン
オール電化プラン
電気・ガスのセット契約なし
対応エリア北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア
契約期間1年間
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
ポイント還元dポイント
楽天ポイント
Pontaポイント
キャンペーン
(2025年1月現在)
なし

idemitsuでんきは、出光興産が手掛ける新電力です。提供プランはSプランとオール電化プランがあり、夜間電力が安いのはオール電化プランです。

オール電化プラン
基本料金3,007.5円
電力量料金デイタイム:35.76円/kWh
(6〜翌日1時)
ナイトタイム:27.86円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

日中と夜間の2料金単価にわかれていて、基本料金は一律3007.5円となっています。

料金的には他社と比べてやや高めなものの、ポイント還元をdポイント・楽天ポイント・Pontaポイントの3種類から選べるのは利点だといえるでしょう。

\ガソリン割引あり!/

東京ガスの電気


画像引用元:東京ガス

項目概要
提供プラン基本プラン
さすてな電気
時間帯別プラン
電気・ガスのセット契約あり
対応エリア東京電力エリア
契約期間1年間
解約金なし
支払い方法クレジットカード
口座振替
電子請求
払込書払い
ポイント還元パッチョポイント
キャンペーン
(2025年1月現在)
電気基本料金1ヶ月間無料
(基本プラン・ずっとも電気3新規申し込みのみ)

大手ガス会社の東京ガスも、夜間電力が安くなる時間帯別プランを提供しています。

時間帯別プラン
基本料金292.28円/10Aごと
電力量料金デイタイム:35.60円/kWh
(6〜翌日1時)
ナイトタイム:27.77円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

6〜翌日1時までの日中、1時〜6時までの夜間の2種類の電力量料金があり、夜間の単価が安めに設定されています。

また電気・ガスのセット契約ができるため、電気・ガスをまとめて契約したい人にはおすすめできます。とはいえ、電力量料金は高めのため、安い電力会社と安いガス会社を個別に契約したほうが安くなるケースが多いでしょう。

支払い方法が7社のなかで最も豊富で、パッチョポイントによるポイント還元があるなど、サービス面では充実している印象です。

\引っ越し先で新規契約する方はこちら/
\現住所で切り替える方はこちら/

HTBエナジー

HTBエナジーのロゴ
画像引用元:HTBエナジー

項目概要
提供プランベーシックプラン
ママトクプラン
ぜんぶでんき
MUSUBIプロジェクト
LOVE地球
電気・ガスのセット契約あり
対応エリア北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア
契約期間1年間
解約金1,100円
(1年未満の他社乗り換え解約の場合)
支払い方法クレジットカード
口座振替
コンビニ払い
ポイント還元なし
キャンペーン
(2025年1月現在)
なし

HTBエナジーは、ベーシックプラン・ママトクプランなど、ライフスタイルや使用電力量に応じたプランを用意しています。夜間の電気代がお得になるのは、ぜんぶでんきです。

ぜんぶでんき
基本料金458.33円/10Aごと
電力量料金デイタイム:25.28円/kWh
(6〜翌日1時)
ナイトタイム:17.78円/kWh
(1〜6時)
(東京電力エリアの場合)

ぜんぶでんきの特徴は、1〜6時までの夜間の電力量料金単価がトップクラスに安いこと。日中は夜間より高いものの、それでも他社と比べて低単価に設定されています。

ただし、ぜんぶでんきは電気の燃料化価格に応じて毎月変動する燃料費調整額に加えて、電気の市場価格に連動した電源調達調整費、電力の供給確保の負担に応じてかかる容量拠出金反映額が上乗せされるため、月によっては電気代が高くなってしまう可能性があります。

ぜんぶでんきの契約を検討する際には、これら電源調達調整費・容量拠出金反映額の推移を公式HPで確認して、どのくらいの金額が加算されるのかをシミュレーションしてみると失敗がありません。

\スマホ保証が無料/

夜間電力・深夜電力とは?基本を理解しよう

夜間電力・深夜電力を理解するうえでは、通常プランの違いや、何時から夜間の料金が始まるのかなどはしっかりと理解しておきたいポイントです。

ここからは、夜間電力・深夜電力を検討する際に抑えておきたい項目を解説します。

夜間電力プランと通常プランの違い

夜間電力プランと通常プランの違いは、電力量料金の設定です。

通常プランは、電力量料金が3段階(または一律)などにわかれていることがほとんどです。電気を使用する時間帯を問わず、決まった料金がかかります。

一方、夜間電力プランは時間帯によって電力量料金単価がわけられています。時間によって単価が変わるか否かが、夜間電力プランと通常プランの違いです。

夜間・深夜料金になるのは何時から?

夜間・深夜料金になる時間は、電力会社によって異なります

例えば、オクトパスエナジーは1〜6時がナイトタイムと呼ばれていて、そのほかの時間に比べて電力量料金単価がお得です。

一方、シン・エナジーは平日23〜翌日6時・休日22〜翌日8時がナイトタイムに設定されています。

夜間・深夜料金になる時間はまちまちのため、自分がよく電気を使用する時間帯に夜間・深夜料金になる電力会社を選ぶのがおすすめです。

夜間は電力料金が安くなる理由

夜間の電力量料金が安くなるのは、使用される電力が少なく、電気が余りやすい傾向にあるからです。

発電所は基本的に、電力使用のピーク時に耐えられるよう発電を行っています。発電量は夜間でも変わらないため、電気が余ることから料金が安くなるという仕組みです。

夜間電力が安いプランはこんな家庭におすすめ

夜間電力が安いプランは、夜間の電力使用量が多い家庭や、オール電化住宅に住んでいる人などにおすすめです。

ここからは、夜間電力が安いプランはどのような人やライフスタイルにおすすめなのかを詳しく解説します。自分が当てはまるかどうかをチェックしてみてくださいね。

夜間の電力使用が多い世帯

夜間電力が安いプランは、なんといっても夜間の電力使用量が多い世帯におすすめです。

例えば共働きで昼間は家を留守にしていて、夜に電気の利用が集中している家庭や、仕事で夜遅く帰ってから家事をする人などは、夜間電力が安いプランに切り替えるとお得になる可能性が高いといえるでしょう。

加えて、夜間電力が安いプランのなかでも、自分がよく電気を利用する時間帯が安い時間帯に収まっている電力会社を選ぶと、さらにお得に利用できますよ。

オール電化住宅

オール電化住宅に住んでいる人も、夜間電力が安いプランがおすすめです。例えばエコキュートを導入しているなら、深夜の割安な時間に翌日のお湯を沸かしておけばお得に利用できるでしょう。

オール電化住宅は上述のエコキュートや蓄熱暖房機など、夜間に電力を使う機器が設置されているため、夜の電気使用量が多くなる傾向があるため、夜間電力が安いプランにすると電気代を抑えられる可能性が高くなります。

電気自動車(EV)所有者

電気自動車(EV)を所有している人も、夜間電力の安いプランがおすすめです。

電気自動車は基本的に夜間に充電するケースが多いことが想定されるので、夜間の電気代が安ければそれだけ節約になります。

そのため、昼間に車に乗り、夜は在宅していて車を使わない家庭なら、電気代を抑えつつ電気自動車の運用も効率的に行えるでしょう。

失敗しない!夜間電力が安い電力会社の選び方

ここからは、夜間電力が安い電力会社を選ぶために抑えておきたいポイントを解説します。

夜間電力が安い電力会社・プランは多岐に渡りますが、自分にあったものを選ぶことでさらにお得に利用できます。以下で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

提供エリア内か

電力会社が提供しているエリアが自分の住所に対応しているかは、必ず確認しておきましょう。

電力会社の対応エリアはまちまちで、全国の場合もあれば東京電力エリアなど、特定の地域でしかサービスを供給していないところもあります。

対応エリアでないとそもそも契約ができないため、申し込み前に確認しておきましょう。対応エリアは、各電力会社のHPで確認できます。

ライフスタイルに合っているか

夜間電力の安いプランを選ぶときには、自分のライフスタイルに合っているかどうかを考えてから決めると失敗がありません。

ひとくちに夜間電力の安いプランといっても、安くなる時間帯が異なります。例えば深夜1時〜翌朝6時まで電力量料金単価が安くなる場合、その時間に電気をたくさん使わないのであれば、思ったような節約効果が出ない可能性があります。

自分が電気をよく使う時間帯を中心に安くなるのかや、逆に高い時間に電力消費量の高い家電を使用しなくて大丈夫かを事前に確認しておくと、よりお得に電気を利用できるでしょう。

解約金・契約期間の有無

解約金・契約期間の有無も忘れずに確認しておきたいポイントです。

電力会社の契約期間は1年間と規定されているところが多いものの、1年未満の解約でも解約金・違約金がかかるケースはほとんどありません

ただし、一部の電力会社・プランでは1,000円程度の解約金がかかる場合も。解約金のない電力会社を選べば、夜間電力の安いプランに切り替えて「思ったよりも安くならなかった」「高くなってしまった」と感じた場合も、リスクなしで乗り換えられますよ。

昼間の料金単価もチェック

夜間電力が安いプランだとしても、昼間の料金単価は必ずチェックしておきましょう。

いくら夜間が安くても、昼間の電力量料金単価が高ければ、待機電力やちょっとした家電の利用などで料金がかさんでしまう可能性があります。

昼間の電力使用量が少ないとしても、電力量料金単価が安いに越したことはありません。夜間に使用する電力とあわせて、昼間に使う電力量も考えて電気代をシミュレーションしてみるのがおすすめです。

ガスとのセット割の有無

電気とガスをセットで契約したい人は、ガスとのセット割の有無を確認するのがおすすめです。電気代やガス代が数%割引になったり、数百円お得になったりなどの利点があります。

また電気とガスをセットで契約できると、請求を1本にまとめられるのもメリットです。引っ越しをする場合でも、連絡先が1箇所で済む点も魅力だといえるでしょう。

夜間電力プランの注意点と対策

夜間電力プランは電気代の節約に効果的ですが、生活スタイルや電気の使い方によっては、予想以上に高額な請求になってしまうケースがあります。これは、夜間電力プランが持つ独自の料金体系や時間帯による料金変動が主な原因です。

特に注意が必要なのは、昼間の電気料金が通常より20~30%程度割高になる点です。在宅時間が長い家庭や、日中に大型家電をよく使用する世帯では、夜間の節約分以上に昼間の電気代が膨らんでしまう可能性があります。

また、休日の電力使用パターンも重要なポイントです。平日は夜型の生活でも、休日は日中に在宅して電気を使用する機会が増える家庭も多いでしょう。このような生活リズムの違いを考慮せずにプランを選択すると、思わぬ出費につながることがあります。

ここでは、夜間電力プランを検討する際の重要な注意点と、それぞれの対策について詳しく解説します。適切な対策を取ることで、夜間電力プランのメリットを最大限に活かすことができます。

昼間の料金が割高になるケース

夜間電力プランでは、昼間の時間帯(デイタイム)の料金が通常プランより高く設定されています。この割高な料金設定により、以下のような世帯では電気代が増加してしまう可能性があります。

昼間の料金が割高になりやすい世帯例

  • 在宅勤務やリモートワークをしている
  • 専業主婦(主夫)で日中の在宅時間が長い
  • 小さな子どもがいて、エアコンを常時使用する
  • 高齢者がいて、冷暖房を頻繁に使用する

例えば、在宅勤務の場合、パソコンやエアコンなどの電気機器を昼間に使用する機会が多くなります。通常プランでは1kWhあたり30円程度の料金が、夜間電力プランでは40円前後まで上がるため、月々の電気代が大幅に増加する可能性があります。

この問題への対策として、新電力会社の市場連動型プランの活用が有効です。Looopでんきなどの市場連動型プランでは、昼間でも電力需要の少ない時間帯は料金が安くなるため、従来の夜間電力プランより柔軟に対応できます。

大型家電の使用時間帯に注意

電気代の大きな割合を占めるのが大型家電の使用です。特に以下の家電は消費電力が大きいため、使用時間帯に気を付ける必要があります。

  • エアコン:1時間あたり約600~1000W
  • 電気温水器:1日あたり約8~12kWh
  • 乾燥機能付き洗濯機:1回あたり約700~1000W
  • 食器洗い乾燥機:1回あたり約1000~1300W

これらの家電を昼間に使用すると、高い料金単価が適用されるため電気代が大幅に上昇します。特にエアコンは使用時間が長くなりやすく、夏場や冬場の電気代に大きく影響します

対策としては、タイマー機能を活用して夜間時間帯に稼働させることが効果的です。例えば、洗濯乾燥機は就寝前にタイマーをセットして夜間に運転を開始したり、エアコンは夜間に部屋を冷やしておき、日中は設定温度を控えめにするなどの工夫が有効です。

休日の電力使用パターンを確認

平日と休日では電力使用パターンが大きく異なることがよくあります。休日の電力使用について、以下のような点に注意が必要です。

多くの家庭では、休日は在宅時間が増え、テレビの視聴時間が長くなったり、掃除や洗濯などの家事で電気をよく使用したりします。特に昼間の時間帯に家事が集中すると、割高な料金が適用される時間帯の使用量が増えてしまいます

この問題への対策として、休日の家事を夜間にシフトすることを検討しましょう。例えば、洗濯や掃除は夕方以降に行う、食器洗い乾燥機は夜間に稼働させるなど、できる限り安い時間帯に電気を使用するよう工夫することで、電気代を抑えることができます。

また、HTBエナジーやシン・エナジーなど、休日の料金体系が平日と異なるプランを提供している電力会社もあります。このようなプランを選択することで、休日の電気代を効率的に節約できる可能性があります。

契約アンペア数の選び方

夜間電力プランでは、契約アンペア数の選択も重要なポイントです。アンペア数が高すぎると基本料金が無駄に高くなり、低すぎるとブレーカーが頻繁に落ちる原因になります。

一般的な目安として、30A(アンペア)なら2~3人世帯、40Aなら3~4人世帯、50A以上なら4人以上の世帯に適していますが、実際の電気の使い方によって最適なアンペア数は変わってきます。

適切なアンペア数を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 同時に使用する電気機器の合計ワット数を確認
  • 季節による電気使用量の変動を考慮
  • 将来的な電気使用量の変化を予測
  • 頻繁なブレーカー断を防ぐための余裕を持たせる

なお、新電力会社の中には基本料金が0円のプランを提供している会社もあります。例えばLooopでんきやオクトパスエナジーのプランでは、アンペア数を気にせず電気を使用できるため、契約アンペア数の選択に悩む必要がありません。

夜間電力をより安く使うためのコツ

夜間電力プランを最大限活用するには、単に夜間の安い時間帯に電気を使用するだけでなく、様々な工夫が必要です。特に効果的なのが、蓄電池やエコキュート、タイマー機能付き家電などの活用です。

これらの設備や機器を導入することで、夜間の安い電気を効率的に活用し、昼間の電気使用を最小限に抑えることができます。初期費用は必要になりますが、長期的に見れば電気代の大幅な節約につながります。

例えば、蓄電池を導入すれば夜間の安い電気を貯めておき、昼間に使用することができます。また、タイマー機能付き家電を使えば、家事の時間帯を柔軟に調整できるため、電気代の節約につながります。

ここでは、夜間電力をより効果的に活用するための具体的な方法と、それぞれの設備・機器の特徴や導入メリットについて詳しく解説します。

蓄電池を活用する

蓄電池は、夜間の安い電気を貯めて昼間に使用することができる設備です。特に太陽光発電システムと組み合わせることで、より効果的な電気代の節約が可能になります。

蓄電池の容量は一般的に4~8kWhで、一般家庭の1日の電気使用量の約3分の1から2分の1をカバーできます。主なメリットは以下の通りです。

蓄電池導入のメリット

  • 夜間の安い電気を昼間に使用可能
  • 電気代を平準化できる
  • 停電時のバックアップ電源として使用可能
  • 再生可能エネルギーの有効活用に貢献

蓄電池の導入費用は、容量や機種によって異なりますが、一般的に100~200万円程度です。補助金制度を利用することで、実質的な負担を抑えることができます。

蓄電池の選び方では、自宅の電気使用量や生活パターンに合わせて適切な容量を選択することが重要です。容量が大きすぎると初期費用が無駄に高くなり、小さすぎると十分な節約効果が得られない可能性があります。

タイマー機能付き家電を活用する

タイマー機能付き家電を活用することで、夜間の安い時間帯に自動で運転を開始し、効率的に電気を使用することができます。特に、電気使用量の多い洗濯機や食洗機、エアコンなどでは大きな節約効果が期待できます

タイマー機能を効果的に活用できる主な家電とその使用方法です。

  • 洗濯乾燥機:夜間時間帯に運転を設定し、乾燥まで完了
  • 食器洗い乾燥機:就寝前にセットし、深夜に運転
  • エアコン:起床時間に合わせて暖房・冷房を開始
  • 床暖房:朝方の時間帯に予熱運転を設定

これらの家電を使用する際は、運転音にも配慮が必要です。特に集合住宅では、深夜の運転音が近隣への迷惑になる可能性があるため、防音マットの使用や設置場所の工夫も検討しましょう。

また、最新の家電には、AIやIoT機能を搭載し、電気料金の安い時間帯を自動で学習して運転を開始する機能を備えたものもあります。これらの機能を活用することで、より効率的な電気の使用が可能になります。

エコキュートの導入を検討する

エコキュートは、夜間電力を利用してお湯を沸かし、貯湯しておく省エネ給湯システムです。従来の給湯器と比べて、年間の給湯費用を約30~40%削減できる可能性があります。

エコキュートのメリットは、以下の点が挙げられます。

エコキュート導入のメリット

  • 深夜電力を効率的に活用できる
  • CO2排出量を大幅に削減できる
  • ガス代が不要になる
  • 設備の寿命が長く、メンテナンス費用が抑えられる

エコキュートの導入費用は、機種や容量によって異なりますが、工事費を含めて80~120万円程度です。ただし、様々な補助金制度があり、これらを利用することで実質的な負担を抑えることができます。

エコキュートを導入する際は、家族の人数や生活スタイルに合わせて適切な容量を選ぶことが重要です。一般的な目安として、2~3人世帯なら370L、4~5人世帯なら460Lの容量が推奨されています。また、設置スペースの確保や騒音への配慮も必要です。

夜間電力プランについてのよくある質問

ここからは、夜間電力プランについてのよくある質問に答えていきます。

いずれも数多く寄せられる質問なので、電力会社選びに失敗しないためにも参考にしてみてくださいね。

夜間・深夜電力は廃止されるの?

夜間・深夜電力が完全に廃止されるわけではありませんが、新規受付の停止・深夜電力料金の値上げは行われているのが現状です。

背景としては、深夜帯の電力使用量の増加や、電気の燃料価格や調達するための料金が増加していることなどが挙げられます。

夜間以外の時間に電気を使用したらどうなる?

夜間電力プランで夜間以外の時間に電気を使用した場合、その時間帯の電力量料金単価は割高になるケースがほとんどです。

もし夜間以外の時間帯にも電気を使用したい場合は、日中の電力量料金単価が許容できる範囲内かどうかはしっかりとチェックしておきましょう。

地域電力会社に夜間電力が安いプランはある?

地域電力会社にも夜間電力が安くなるプランはありますが、今回紹介した新電力会社に比べると、やや高い傾向です。

例えば東京電力では、夜トクプランという2種類のプランが用意されていますが、日中・夜間ともに電力量料金単価は高めの設定になっています。

夜間電力が安いプランを見つけたい人は、本記事で紹介した新電力会社のなかから検討してみるのがおすすめです。

まとめ

今回は、夜間電力が安い電力会社を紹介するとともに、深夜電力プランのメリット・デメリット・選び方などを解説しました。

ひとくちに夜間電力が安いといっても、料金や電気代が安くなる時間帯は電力会社によってまちまちです。自分のライフスタイルや電気を使う時間にあった電力会社を選ぶのが、失敗しないコツです。

夜間に電気を使うことが多く、今よりも電気代を安くしたいなら、ぜひ本記事を参考に電力会社の乗り換えを検討してみてくださいね。

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