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最終更新日:2024年11月21日

オクトパスエナジーと関西電力はどっちがお得?電気代比較を徹底シミュレーション

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オクトパスエナジーと関西電力はどっちがお得?電気代比較を徹底シミュレーション

現在人気が上昇しているオクトパスエナジーですが、関西電力エリアに住んでいる人のなかには

「どちらが電気代が安いの?」
「自分の電気の使用量だっとどっちがお得になるの」

など、料金面に関する疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オクトパスエナジーと関西電力の料金をシミュレーションも交えて比較して、どのような電気の使用量や燃料費調整額であればどちらがお得なのかを徹底検証します。

オクトパスエナジーへの切り替えを検討している人や、関西電力と比べてどちらがお得かを知りたい人はぜひ参考にしてください。

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オクトパスエナジーの口コミや評判については、以下の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。

オクトパスエナジーの評判は?怪しいって本当?電気料金やメリット・デメリットを解説【アンケート公開】

近年注目されている新電力会社「オクトパスエナジー」ですが、まだまだ登場して日も浅いため「外資だから怪しい」「電気代は安いの?高いの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 オクトパスエナジーの利用者に口コ […]

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※オクトパスエナジーでは沖縄電力エリアを除いたエリアで「グリーンオクトパス2023-12」プラン(以下、オクトパスエナジー)を提供しております。

長井 勇樹
執筆者
小売電気アドバイザー

経歴
個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー
所属
株式会社ブレイブ
取得資格
デジタル庁公認デジタル推進委員

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オクトパスエナジーと関西電力の料金プランを比較

オクトパスエナジーと関西電力はどちらが安いのかを検証するために、まずは料金プランを比較してみましょう。

オクトパスエナジーは「グリーンオクトパス 2023-12」、関西電力は「従量電灯A」です。

項目オクトパスエナジー
「グリーンオクトパス 2023-12」
関西電力
「従量電灯A」
基本料金1日あたり12.40円
(6kVA未満)
0円
電力量料金~15kWh0円~15kWh433.41円
16〜120kWh20.21円16〜120kWh20.31円
121〜300kWh23.81円121〜300kWh25.71円
301kWh〜26.61円301kWh〜28.70円
燃料調整費
(2024年3月)
0.67円/kWh-1.26円/kWh
(最低料金:-18.84円)

電気の使用量に関わらず発生する基本料金(最低料金)はオクトパスエナジーが1日あたり12.40円(6kVA未満の場合)、関西電力は0円と関西電力のほうがお得です。

ただし、関西電力には最低料金がある点は理解しておきましょう。

詳しくは次の項目で解説しています。

一方、電気の使用量に応じて料金が決まる電力量料金は、すべての段階でオクトパスエナジーのほうが安いことがわかります。

電気の調達価格に応じて変動する燃料費調整額は、2024年3月の時点では関西電力のほうが安くなっています。

燃料費調整額は毎月増減するため、推移などを知りたい人は後述する項目を参考にしてみてください。

最低料金はオクトパスエナジーが安い

オクトパスエナジーと関西電力の最低料金は、オクトパスエナジーが1日あたり12.40円、関西電力は0円なので関西電力のほうがお得です。

しかし、比較表でも紹介した関西電力の「従量電灯A」では、電気の使用量に関わらず15kWhまでの利用で433.41円の最低料金が設けられています。

オクトパスエナジーの最低料金は31日使用の場合388.4円となり、また15kWhまでの電力量料金単価は0円のため、関西電力よりも安くなる計算です。

電力量料金はオクトパスエナジーがかなり安い

次に、電気の使用量に応じて料金が変わる電力量料金を比較してみましょう。

使用電力量オクトパスエナジー関西電力
〜120kWh20.21円(最初の15kWhまで:0円)20.31円(最初の15kWhまで:433.41円)
121〜300kWh23.81円25.71円
301kWh〜26.61円28.70円

電力量料金は大きく3段階に分かれていて、どの段階でもオクトパスエナジーのほうが安いことがわかります。

電気の使用量が少ない家庭はもちろん、多いほど差額が大きくなり、オクトパスエナジーのほうがお得になります。

燃料費調整額は関西電力が安い

電気の調達価格などによって毎月変動する燃料費調整額は、関西電力のほうが安くなっています。

2023年は燃調費調整額の高騰が起きていたため、政府が「電気・ガス価格激変緩和対策事業」により一定額を割り引く施策も行われています。

補足

オクトパスエナジーは燃調費ではなく、電気料金から値引きを行いますが、割り引かれる金額は同じであるため、便宜上燃料費から割り引かれたものとして計算します。

下記はオクトパスエナジーと関西電力の2023年1月〜2024年3月の燃料費調整額の比較です。

いずれも関西電力が安く、とくに2023年の1月〜9月は1kWhあたり約7〜9円と、

大きな金額差があることがわかります。

ただ、2024年に入ってからの差は1円未満の月もあり、それほど差はありません。

オクトパスエナジー関西電力
2024年3月0.89円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2024年2月0.67円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2024年1月0.59円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2023年12月0.58円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2023年11月0.77円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2023年10月1.02円-1.26円(15kWhまで-18.84円)
2023年9月-2.00円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年8月-1.08円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年7月0.05円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年6月1.07円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年5月1.94円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年4月2.67円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年3月3.54円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年2月4.2円-4.76円(15kWhまで-71.34円)
2023年1月10.91円2.24円(15kWhまで33.66円)

オクトパスエナジーと関西電力の燃料費調整額による損益分岐

オクトパスエナジーと関西電力のどちらが電気料金が安くなるのかは、燃料費調整額の差額によって変わります。

オクトパスエナジーは関西電力に比べて従量料金は安めですが、燃料費調整額は高めの傾向です。

いくら従量料金が安くても、燃料費調整額が高くなると関西電力よりも電気代が上がってしまうため、どのくらいの差額まではお得になるのかといった損益分岐の目安を覚えておくとよいでしょう。

以下では、便宜上オクトパスエナジーの燃料費調整額を0円として、2024年3月直近の燃料費調整額を参考に、関西電力と0.5円・1円・2円安い場合でそれぞれ計算を行いました。

縦軸は電気料金、横軸は電力使用量です。

関西電力シミュレーション

シミュレーションの結果、燃料費調整額が0.5円の場合はどのような使用量でもオクトパスエナジーが安くなり、2円の場合はいずれも関西電力が安くなります。

1円のケースでは、使用量によってどちらが安いかが異なります。

以上のことから、オクトパスエナジーと関西電力の損益分岐点は「燃料費調整額の差額が1円」になります。

オクトパスエナジーと関西電力の電気料金をシミュレーション

ここからは、よりくわしくオクトパスエナジーと関西電力の電気料金を燃料費調整額別にシミュレーションしていきます。

燃料費調整額の差が0.5円以下・2円・3円以上のケースで試算を行っていますので、参考にしてみてください。

燃料費調整額の差が0.5円以下の場合

燃料費調整額の差が0.5円以下の場合(関西電力-0.5円・オクトパスエナジー0円)を見ていきましょう。

比較条件

  • 一人暮らし(6kVA未満/150kWh)
  • 二人暮らし(6kVA未満/220kWh)
  • ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)
  • ※関西電力の燃料費調整額は15kWhまでとそれ以降に分かれているため、15kWhまでの金額は2023年2月〜2024年3月までの平均をとり、45.09円に設定

燃料費調整額の差が0.5円以下の場合
使用電力量オクトパスエナジー関西電力
一人暮らし(6kVA未満/150kWh)3,220.75円
(3,220.75円)
3,337.26円
(3,224.67円)
二人暮らし(6kVA未満/220kWh)4,887.45円
(4,887.45円)
5,136.96円
(4,989.37円)
ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)6,792.25円
(6,792.25円)
7,193.76円
(7,006.17円)

どのような場合でもオクトパスエナジーが安い

上記の試算では、オクトパスエナジーが安くなります。

燃料費調整額が0.5円以下で関西電力よりほとんど変わらない場合は、オクトパスエナジーのほうがお得になるといえるでしょう。

燃料費調整額の差が1円以下の場合

次は、燃料費調整額の差が1円以下の場合(関西電力-1円・オクトパスエナジー0円)を見ていきましょう。

比較条件

  • 一人暮らし(6kVA未満/150kWh)
  • 二人暮らし(6kVA未満/220kWh)
  • ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)
  • ※関西電力の燃料費調整額は15kWhまでとそれ以降に分かれているため、15kWhまでの金額は2023年2月〜2024年3月までの平均をとり、45.09円に設定

結果は、以下の表を参考にしてみてください。

燃料費調整額の差が1円以下の場合
使用電力量オクトパスエナジー関西電力
一人暮らし(6kVA未満/150kWh)3,220.75円
(3,220.75円)
3,337.26円
(3,157.17円)
二人暮らし(6kVA未満/220kWh)4,887.45円
(4,887.45円)
5,136.96円
(4,886.87円)
ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)6,792.25円
(6,792.25円)
7,193.76円
(6,863.67円)

二人以上の世帯でオクトパスエナジーが安い

上記のシミュレーションでは、二人暮らし以上の場合(6kVA未満/220kWh)でオクトパスエナジーのほうが安くなりました。

一人暮らしでは関西電力のほうが高くなりますが、同条件で試算すると燃料費調整額差が0.5円であれば3,224.67円になり、すべてのケースでオクトパスエナジーが安くなります。

燃料費調整額の差が2円の場合

燃料費調整額の差が2円の場合(関西電力2円・オクトパスエナジー0円)をシミュレーションしてみましょう。

比較条件

  • 一人暮らし(6kVA未満/150kWh)
  • 二人暮らし(6kVA未満/220kWh)
  • ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)
  • ※関西電力の燃料費調整額は15kWhまでとそれ以降に分かれているため、15kWhまでの金額は2023年2月〜2024年3月までの平均をとり、45.09円に設定

結果は、以下の表を参考にしてみてください。

燃料費調整額の差が2円の場合
使用電力量オクトパスエナジー関西電力
一人暮らし(6kVA未満/150kWh)3,220.75円
(3,220.75円)
3,337.26円
(3,022.17円)
二人暮らし(6kVA未満/220kWh)4,887.45円
(4,887.45円)
5,136.96円
(4,681.84円)
ファミリー世帯(6kVA未満/300kWh)6,792.25円
(6,792.25円)
7,193.76円
(6,578.67円)

どのような場合でも関西電力が安い

上記の試算では、どのような場合でも関西電力のほうが安いといった結果になりました。

燃料費調整額の差額が2円以上になるようなケースでは、関西電力のほうがお得に電気を利用できるでしょう。

オクトパスエナジーと関西電力のその他のサービスを比較

最後に、電気料金に関連するもの以外でオクトパスエナジーと関西電力のサービスを比較してみましょう。

以下の表を参照してみてください。

項目オクトパスエナジー関西電力
契約期間なしなし
解約金なしなし
ガスとのセット契約なしあり
キャンペーン・新規申し込みで
15,000円割引
・友達紹介で
1名につき5,000円割引
・関電ガスの新規申し込みで
ガスの基本料金2ヶ月無料
・抽選で最大10,000円分のギフトカード
問い合わせ方法Web:「オクトパスエナジー公式サイト」
メール:hello@octopusenergy.co.jp
電話:0800-080-7927
SNS:LINEX(旧Twitter)Instagram
Web:「関西電力公式サイト」
電話:0800-777-8810(受付時間:9:00〜18:00)

両社の大きな違いは、キャンペーン内容とガスセット割の有無です。

キャンペーン特典は、関西電力は一部抽選のためオクトパスエナジーのほうが優秀だといえるでしょう。

併用できる2つのオトクすぎるキャンペーンを実施中です。

割引額が大きいため、関西電力に比べてかなり安く電気を利用できるでしょう。

当サイト限定!
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まとめ

今回は、オクトパスエナジーと関西電力の料金をシミュレーションも交えて比較して、どのような電気の使用量や燃料費調整額であればどちらがお得なのかを検証・解説しました。

オクトパスエナジーは基本料金(最低料金)・従量料金ともに関西電力より低価格ですが、燃料費調整額の差額が2円以上になると関西電力よりも電気代が高くなる点には注意が必要です。

燃料費調整額の高騰が続くのならば関西電力のほうがお得ですし、現状よりもやや下がるのであれば、オクトパスエナジーに切り替えたほうが安くなるケースも出てくるでしょう。

オクトパスエナジーと関西電力で悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

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