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最終更新日:2024年09月10日

Looopでんきと楽天でんきを比較!2024年最新料金でどっちが安いか徹底検証

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Looopでんきと楽天でんきを比較!2024年最新料金でどっちが安いか徹底検証

基本料金0円のLooopでんきと楽天でんき、どちらがお得か気になっていませんか?


完全市場連動型のLooopでんきと従量料金制の楽天でんきを厳密には比較することは難しいですが、総じてLooopでんきがお得です。

本記事では、Looopでんきと楽天でんきを、料金体系の違いや、世帯ごとでの比較、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

本記事を読んで、Looopでんきと楽天でんきどちらがご自身に合うか検討してみましょう。

長井 勇樹
監修者
小売電気アドバイザー
経歴
個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー
所属
株式会社ブレイブ
取得資格
デジタル庁公認デジタル推進委員
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※クラシェルジュは、商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツポリシーに従ったものです。

Looopでんきと楽天でんきの料金体系の違い

まずは、Looopでんきと楽天でんきの料金体系の違いについて見ていきます。

大きな違いは、Looopでんきは、30分毎に電力市場と単価が変動する完全市場型で、楽天でんきは単価固定の従量料金制とシンプルな料金体系であることです。

Looopでんきの料金体系

Looopでんきの料金プラン「スマートタイムONE」は、30分毎に電力量の単価が変動する完全市場連動型の料金プランです。

Looopでんきは、電力市場(JEPX)から電気を仕入れて利用者に電力を提供しています。

この電力市場の電気の販売価格は、電気の需要に合わせて30分毎に単価が変動しています。

この変動に合わせてLooopでんきも電力量の単価を変動させていることが特徴です。


具体的なLooopでんきの電気料金の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気料金=(電源料金+固定従量料金)×使用電力量+制度対応費

この計算式の電源料金が30分毎に変動する単価ですね。

基本料金が0円であることもポイントです。

なお、制度対応費は再エネ賦課金や2024年4月から始まった容量拠出金制度を反映させるための項目です。

楽天でんきの料金体系

楽天でんきの料金プラン「プランS」は、非常にシンプルな料金体系であることが特徴で、基本料金0円で従量料金の単価も1つとなっています。

一般的な電力会社の料金プランであれば、基本料金はアンペア数に応じて、従量料金の単価は使用した電力量に応じて変化するため、それと比べるととてもわかりやすくなっています。


具体的な電気料金の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気料金=(電力量料金単価+市場価格調整単価)×使用電力量

なお、市場価格調整単価は電力市場の価格を反映させるための項目です。

一般的な電力会社と比較すると、燃料費等調整額と同じような料金項目と考えて良いでしょう。

Looopでんきと楽天でんきの料金表を比較

Looopでんきと楽天でんきの料金表を、基本料金、従量料金、燃料費調整額(市場価格調整額)の3つに分けて比較します。

それぞれ見ていきましょう。

基本料金はともに0円

まずは基本料金ですが、Looopでんきと楽天でんき共に0円です。

Looopでんき楽天でんき
基本料金0円0円

基本料金が0円であることはメリットですが、今回比較する2社においては基本料金は比較対象から外しましょう。

従量料金は単純比較は不可能

次に従量料金について比較します。

エリア楽天でんきLooopでんき
北海道43.00円/kWh使用時間によって変動
東北37.40円/kWh
東京36.85円/kWh
中部37.78円/kWh
北陸36.10円/kWh
関西33.98円/kWh
中国38.70円/kWh
四国36.20円/kWh
九州38.15円/kWh
沖縄44.70円/kWh

Looopでんきは、料金体系の違いでも触れたように、電力量の従量料金は30分毎に変動します。

そのため従量料金に関しては、Looopでんきと楽天でんきとの単純比較は難しくなっています。

燃料費調整額はLooopでんきが0円

最後に2024年9月分の燃料費調整額(市場価格調整額)について比較します。

エリア楽天でんきLooopでんき
北海道-3.86円/kWh0円
東北-3.26円/kWh
東京-1.93円/kWh
中部-1.51円/kWh
北陸-1.74円/kWh
関西-1.74円/kWh
中国-1.76円/kWh
四国-1.59円/kWh
九州-2.68円/kWh

表を見ると、楽天でんきは全エリアでマイナス、Looopでんきは0円なので楽天でんきの方がお得ですね。

楽天でんきの燃料費調整額(市場価格調整額)は、政府の酷暑乗り切り緊急支援事業により、全エリアで-4円/kWhされていることが大きな要因となっています。

もちろん燃料費調整額は毎月変動するため、プラスとなる場合もあるため、一例として認識しておきましょう。


なお、Looopでんきの燃料費調整額は常に0円です。

燃料費調整額は、燃料費の高騰による電気の仕入れ値の変動を、電気料金に反映させるためのものです。

Looopでんきは30分ごとに変動する従量料金にすでに反映済みであるため、燃料費調整額は0円となります。

Looopでんきと楽天でんきの電気料金をシミュレーションして比較

ここからは、エリアごとに具体的に以下の世帯を想定してシミュレーションしていきます。

  • 一人暮らし
  • 二人暮らし
  • ファミリー世帯

Looopでんきの公式サイトで行われているシミュレーションの数字を元に、Looopでんきと楽天でんきの比較を行います。

それでは確認していきましょう。

一人暮らしの場合

エリア楽天でんきLooopでんき
北海道5,951円4,382円
東北6,081円5,221円
東京6,165円5,209円
中部6,226円5,150円
北陸6,632円5,397円
関西6,746円5,652円
中国6,684円5,222円
四国6,493円5,360円
九州5,993円4,685円

一人暮らしの場合、全エリアでLooopでんきの方が安くなっています。

1,000円前後の差がありますね。

二人暮らしの場合

エリア楽天でんきLooopでんき
北海道11,414円8,410円
東北11,431円9,833円
東京10,862円9,231円
中部10,306円8,573円
北陸12,399円10,122円
関西11,740円9,918円
中国11,843円9,314円
四国11,071円9,200円
九州10,927円8,583円

二人暮らしの場合、全エリアでLooopでんきの方が安くなっています。

2,000円前後の差がありますね。

ファミリー世帯の場合

エリア楽天でんきLooopでんき
北海道15,435円11,398円
東北15,315円13,175円
東京14,500円12,356円
中部14,218円11,867円
北陸17,056円13,905円
関西15,001円12,689円
中国15,773円12,449円
四国16,367円13,639円
九州14,650円11,553円

ファミリー世帯の場合、全エリアでLooopでんきの方が安くなっています。

2,500〜4,000円前後の差がありますね。

Looopでんきと楽天でんきのメリット・デメリットを比較

Looopでんきと楽天でんきのメリット・デメリットを比較します。

それぞれ見ていきましょう。

Looopでんきのメリット・デメリット

Looopでんきのメリット・デメリットは次のとおりです。

Looopでんきのメリット

  • 電力量単価が下がる時間帯で電気を使うことで節約できる
  • Looopガスセット割が使えて、電力量料金単価が1円/kWh割引
  • 環境に優しい電気を利用できる
  • 基本料金0円
  • 解約金0円
  • 全国で利用できる

Looopでんきのデメリット

  • 電力単価が高くなる平日夕方〜夜をはじめとした時間帯を避けられない場合は、電気代は高くなる
  • ポイント還元はない
  • 市場価格の影響を受けやすいため、予期せぬ高騰が起きる可能性がある
  • Looopガスが利用できるのは、東京ガスが指定する東京地区等に限定

Looopでんきのメリットは、何と言っても30分毎に単価が変動する市場連動型をうまく活用することで、電気の使用量は同じでも安く電気を使えることでしょう。

また、東京エリア限定にはなりますが、Looopガスとセットで利用することで、電力量料金単価が1円/kWhの割引も適用されます。

200kWhと比較的少なめな電気の使用量でも200円の割引を受けられることを考えると、非常にお得なセット割ですね。


一方デメリットとしては、平日夕方〜夜をはじめとした電気の需要が高まり、電力単価が高くなる時間帯で電機の使用を避けられない場合は、電気代が高額になる可能性があります。

さらに、市場価格の影響を受けやすいため、予期せぬ高騰が発生したり、電気代の見通しが立てづらいといったデメリットもあります。

完全市場連動型がメリットになる一方でデメリットになる可能性もあることには十分注意しましょう。

楽天でんきのメリット・デメリット

楽天でんきのメリット・デメリットは次のとおりです。

楽天でんきのメリット

  • 楽天ポイントが0.5%の還元率で貯まる
  • ガスとのセット割でポイント還元率が1%になる
  • SPUポイントが0.5%アップする
  • 料金プランがシンプルでわかりやすい
  • 基本料金0円
  • 解約金0円
  • 全国で利用できる

楽天でんきのデメリット

  • 従量料金単価が1つなので、段階制のものと比べると割高になる
  • 燃料費調整額(市場価格調整額)が地域電力よりも割高
  • 楽天ガスの提供エリアは東京、中部、関西エリア限定

楽天でんきのメリットは楽天ポイントが貯まることです。

楽天でんき単体で200円につき1ポイントの0.5%の還元率でポイントが貯まる他、ガスとセットで契約すると100円につき1ポイントと1%の還元率でポイントが貯まります。

さらに、楽天市場でお買い物をする方にとってはSPUポイントが0.5%アップすることも見逃せません。

SPUとは、スーパーポイントアッププログラムのことで、楽天市場でのポイント還元率を表しています。

楽天でんき以外にも例えば楽天モバイルを利用していたり、楽天証券で投資をしていると、SPUが上がりますね。

楽天市場で高額な買い物をしているなら、SPUが0.5%アップすれば非常にお得になります。

いわゆる楽天経済圏を徹底活用している方にとっては魅力的なメリットです。


一方で、楽天でんきのデメリットとして、総じて電気料金が割高であることです。

従量料金単価が1つでシンプルでわかりやすいことは良いですが、段階制の他社と比較すると高くなります。

燃料費調整額(市場価格調整額)も、今回の比較ではマイナスとなっていてお得に見えますが、他の電力会社はもっとお得になっているんですね。

例えば、楽天でんきと東京電力で料金を比較すると次のようになります。

楽天でんき東京電力
基本料金0円311.75円(10A)
電力量料金単価36.85円/kWh~120kWh29.80円/kWh
121kWh~300kWh36.40円/kWh
301kWh~40.49円/kWh
燃料費調整額-1.93円-10.37円

表を見ると、楽天でんきは基本料金は0円と安いですが、電力量料金単価は300kWhまでは東京電力の方が安く、燃料費調整高も約9円もの差があることがわかります。

以上のことから、楽天でんきの料金は割高であることがデメリットですね。

Looopでんきと楽天でんき、それぞれどんな人におすすめ?

ここまでの、Looopでんきと楽天でんきの比較から、それぞれにおすすめな人を紹介します。

Looopでんきがおすすめな人

  • 電力量料金単価が安くなる時間帯に合わせて柔軟に電気を使える人
  • 電機の使い方を工夫して電気代を積極的に節約したい人
  • 東京エリアに住んでいる人
  • 環境に優しい電気を使いたい人

楽天でんきがおすすめな人

  • 楽天ポイントを貯めたい人
  • 楽天市場での買い物を沢山行っている人
  • わかりやすい料金プランが良い人

なお、Looopでんきと楽天でんきは両方とも解約金0円です。

もしも実際に使ってみたけど合わなかったといった場合でも、無料で元の電力会社に戻せるので、安くなりそうだなと思ったらまずは乗り換えて使ってみましょう。

まとめ

以上、Looopでんきと楽天でんきの料金プラン、世帯ごと、特典等の様々な点から比較をしました。

Looopでんきの方が電気料金は安くなることがわかりましたが、楽天経済圏を活用している方や市場からの影響が大きいことが気になる方にとっては、楽天でんきの方が良いでしょう。

両方とも解約金は0円ですので、思ったより安くならなければ元の電力会社に無料で戻せます。

ご自身にとってはどちらが向いているか検討してみて、お試しで乗り換えてみましょう。

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