新電力会社のなかでも、近年注目されている「オクトパスエナジー」。
九州地方に住んでいて
「九州電力とどっちが安いの?」
「オクトパスエナジーにすると電気料金は安くなるの?」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、オクトパスエナジーと九州電力の料金を比較し、電気使用量別のシミュレーションなども行い、ケース別にどちらが安くなるのかを徹底解説していきます。
九州地方に住んでいて、電気代を少しでも安くしたいといった人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オクトパスエナジーの口コミや評判については、以下の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
近年注目されている新電力会社「オクトパスエナジー」ですが、まだまだ登場して日も浅いため「外資だから怪しい」「電気代は安いの?高いの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 オクトパスエナジーの利用者に口コ […]
続きを読む※オクトパスエナジーでは沖縄電力エリアを除いたエリアで「グリーンオクトパス2023-12」プラン(以下、オクトパスエナジー)を提供しております。
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この記事の目次
オクトパスエナジーと九州電力の料金プランを比較
はじめに、オクトパスエナジーと九州電力の料金プランを比較してみましょう。
オクトパスエナジーは「グリーンオクトパス」、九州電力は「スマートファミリープラン」と、いずれもベーシックなプランとなっています。
項目 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
基本料金 | 10A:321.78円 (1日あたり10.38円) 20A:643.56円 (1日あたり20.76円) 30A: 965.34円 (1日あたり31.14円) 40A:1,287.12円 (1日あたり41.52円) 50A:1608.9円 (1日あたり51.9円) | 10A:316.24円 20A:632.48円 30A: 948.72円 40A:1,264.96円 50A:1,581.20円 |
電力量料金 | 〜120kWh:17.00円 121〜300kWh:21.40円 301kWh〜:24.68円 | 〜120kWh:18.37円 121〜300kWh:23.97円 301kWh〜:25.87円 |
燃料費調整額 (2024年12月) | 2.18円 (1kWhあたり) | 1.87円 (1kWhあたり) |
電気料金は、大きく分けて電気の使用量に関わらず発生する基本料金、使用料に応じてかかる電力量料金、電気の調達費によって増減する燃料費調整額の3つから決定されます。
まず基本料金は、すべてのアンペア数で九州電力のほうが安くなっています。
一方、電力量料金は前段階でオクトパスエナジーが安め。燃料費調整額は、九州電力がやや安いといった傾向です。
以下で、各料金をさらに詳しく見ていきましょう。
基本料金は九州電力、電力量料金はオクトパスエナジーが安い
オクトパスエナジーと九州電力と比較すると、基本料金は九州電力が安く、電力量料金はオクトパスエナジーが安くなっています。
基本料金の比較は、以下を参照してみてください。
アンペア数 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
10A | 321.78円 (1日あたり10.38円) | 316.24円 |
20A | 643.56円 (1日あたり20.76円) | 632.48円 |
30A | 965.34円 (1日あたり31.14円) | 948.72円 |
40A | 1,287.12円 (1日あたり41.52円) | 1,264.96円 |
50A | 1608.9円 (1日あたり51.9円) | 1,581.20円 |
オクトパスエナジーの基本料金は1日ごとに発生するため、31日で計算しています。
31日の場合はどの契約アンペアでも九州電力が安いことがわかります。
ただし、30日以下の月では九州電力よりもオクトパスエナジーが安くなります。31日まである月は7ヶ月、30日以下の月は5ヶ月です。
よって、1年間で基本料金を考えるなら、僅かな差だといえそうですね。
次に、電力量料金の比較です。
使用電力量 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
〜120kWh | 17.00円 | 18.37円 |
121〜300kWh | 21.40円 | 23.97円 |
301kWh〜 | 24.68円 | 25.87円 |
電力量料金は3段階に別れていて、利用料が多くなるほど1kWhあたりの単価が上昇していきます。
電力量料金は、3段階すべてで1.2~1.5円ほどオクトパスエナジーのほうが安いことがわかります。
燃料費調整額は九州電力が安い
電気を作ったり、調達したりするコストによって変動する燃料費調整額は、九州電力のほうが安い傾向。
昨今はコスト高による電気代高騰に対応するため、国が電気・ガス価格激変緩和対策事業を行い、一定の額が割り引かれています。
例えば、2024年12月分の燃料費調整額は、値引き分を入れてオクトパスエナジーが1kWhあたり2.18円、九州電力が1.87円と、九州電力のほうが低料金です。
ちなみに、燃料費調整額は月ごとに金額が変動します。
1月だけ安くても、次の月には高くなる場合もあります。
電力会社の比較をする際は、どの程度の金額で推移しているかを目安にしましょう。
ほぼすべての電力会社で過去の燃料費調整額のデータを公開しています。
オクトパスエナジーと九州電力の燃料費調整額による損益分岐
電気料金の比較をするうえでは、上述した燃料費調整額に注目することがおすすめです。
例えばオクトパスエナジーは、九州電力と比べて基本料金は同程度。電力量料金は安いため、この2項目で計算すると多くのケースで九州電力よりも安くなります。一方、燃料費調整額を加算すると、差額の分オクトパスエナジーが高くなる場合も。
では、どのくらいの金額で損益が分岐するのでしょうか。以下で、燃料費調整額別にシミュレーションを行いました。縦軸は電気料金、横軸は電力使用量です。
計算した結果、燃料費調整額の差が0円以下の場合は、ほとんどのケースでオクトパスエナジーのほうが安くなり、1円以上の場合は九州電力のほうが安くなります。
オクトパスエナジーと九州電力の電気料金をシミュレーション
ここからは、オクトパスエナジーと九州電力の電気料金を燃料費調整額別にシミュレーションしてみましょう。燃料費調整額の差が0円・0.5円・1円以上のケースで試算を行っています。
燃料費調整額の差が0円の場合
まずは燃料費調整額の差が0円の場合です。比較モデルは一人暮らし(30A/150kWh)、二人暮らし(40A/220kWh)、ファミリー世帯(40A/300kWh)の電気料金です。結果は以下を参照してみてください。( )内は、燃料費調整額を反映させた額です。
使用電力量 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
一人暮らし (30A/150kWh) | 3,812.31円 (3,812.31円) | 3,872.22円 (3,872.22円) |
二人暮らし (40A/220kWh) | 5,742.72円 (5,742.72円) | 5,866.36円 (5,866.36円) |
ファミリー世帯 (40A/300kWh) | 7,581.12円 (7,581.12円) | 7,783.96円 (7,783.96円) |
ほとんどの場合でオクトパスエナジーが安い
上記の試算では、いずれの場合もオクトパスエナジーのほうが安くなる計算です。
燃料費調整額が0円差なら、基本料金は同水準、電力量料金が安いオクトパスエナジーのほうが安くなるといえるでしょう。
燃料費調整額の差が0.5円の場合
燃料費調整額の差が0.5円の場合(九州電力-0.5円・オクトパスエナジー0円)で、一人暮らし(30A/150kWh)、二人暮らし(40A/220kWh)、ファミリー世帯(40A/300kWh)の電気料金をシミュレーションした結果は、以下となります。
使用電力量 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
一人暮らし (30A/150kWh) | 3,812.31円 (3,812.31円) | 3,872.22円 (3,797.22円) |
二人暮らし (40A/220kWh) | 5,742.72円 (5,742.72円) | 5,866.36円 (5,756.36円) |
ファミリー世帯 (40A/300kWh) | 7,581.12円 (7,581.12円) | 7,783.96円 (7,633.96円) |
2人以上の世帯でオクトパスエナジーが安い
1人暮らしのモデルケースでは九州電力が安く、2人以上世帯ではオクトパスエナジーのほうがお得になります。
燃料費調整額が0.5円の場合は、電気の使用量が少ない家庭だと基本料金と燃料費調整額の差があるため、九州電力のほうが安くなります。一方、2人以上の世帯では、電力量料金の差から、じわじわとオクトパスエナジーが追い上げる形です。
燃料費調整額の差が1円以上の場合
最後は、燃料費調整額の差が1円以上の場合です。(九州電力-1円・オクトパスエナジー0円)、一人暮らし(30A/150kWh)、二人暮らし(40A/220kWh)、ファミリー世帯(40A/300kWh)の電気料金の比較結果は、以下を参照してみてください。
使用電力量 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
一人暮らし (30A/150kWh) | 3,812.31円 (3,812.31円) | 3,872.22円 (3,722.22円) |
二人暮らし (40A/220kWh) | 5,742.72円 (5,742.72円) | 5,866.36円 (5,646.36円) |
ファミリー世帯 (40A/300kWh) | 7,581.12円 (7,581.12円) | 7,783.96円 (7,483.96円) |
多くの場合で九州電力が安い
燃料費調整額が1円差の場合では、どのモデルケースでも九州電力のほうが安くなるといった結果が出ました。燃料費調整額が電力量料金の差額を超えたため、九州電力のほうが1kWhあたりの単価が低くなったことが理由です。
燃料費調整額の差が広がれば広がるほど、九州電力が安くなるケースが多くなるといえるでしょう。
オクトパスエナジーと九州電力のその他のサービスを比較
最後に、電気料金に関する項目以外でオクトパスエナジーと九州電力のサービスを比較してみましょう。比較した項目は、以下のとおりです。
項目 | オクトパスエナジー | 九州電力 |
---|---|---|
契約期間 | なし | なし |
解約金 | なし | なし |
ガスとのセット契約 | なし | あり |
キャンペーン | ・新規申し込みで 15,000円割引 ・友達紹介で 1名につき5,000円割引 | スマートファミリープラン (2年契約)で年間777円割引 |
問い合わせ方法 | Web:「オクトパスエナジー公式サイト」 メール:hello@octopusenergy.co.jp 電話:0800-080-7927 SNS:LINE・X(旧Twitter)・Instagram | Web:「九州電力公式サイト」 電話:「九州電力公式サイト」より住まいを選択 |
契約期間・解約金は両社ともなしで、ガスとのセット契約は九州電力のみとなっています。
キャンペーン・問い合わせ方法はオクトパスエナジーのほうが充実。
併用可能な2つのオトクすぎるキャンペーンを実施中です。
割引額が大きいため、燃料費調整額が高騰した場合でも、オクトパスエナジーのほうが安くなる可能性が高まります。
\15,000円割引&友達紹介キャッシュバック/
まとめ
今回は、オクトパスエナジーと九州電力の料金を比較し、どちらが安くなるのかをケース別に解説しました。
オクトパスエナジーは燃料費調整額が1円以上になると、九州電力と比較して電気代が高くなります。
燃料費調整額の差額が多い状況が続くのであれば、九州電力のほうがお得です。一方、燃料費調整額の差がつかない状態であれば、オクトパスエナジーがおすすめできるといえるでしょう。またキャンペーンを利用すれば、オクトパスエナジーはかなりお得に利用可能です。
九州電力かオクトパスエナジーかでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
\【簡単】2ステップで一番お得な電気料金を診断/
あなたにピッタリな電気料金が分かる!
「お住まいの地域」「世帯人数」の2つを選ぶだけで、お得な電気料金を診断できます。
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