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最終更新日:2024年07月04日

小田急でんきの評判を徹底解説!メリット・デメリットを紹介

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小田急でんきの評判を徹底解説!メリット・デメリットを紹介

小田急が提供している「小田急でんき」。

東京電力と比べて電気代が安くなるケースが多く、小田急沿線に生活圏がある方にとっては料金以上のメリットもあります。

総合的な評価としては、そこまで安くはないものの、1人暮らしや電気の使用量がとくに多いご家庭におすすめで、ガスとセットの契約を考えている方にも向いています。

今回は、小田急でんきのメリットやデメリット、料金の特徴、他社新電力との比較など、さまざまな観点から徹底的に解説をしていきます。

  • 小田急でんきに切り替えるとどのくらいオトクになるの?
  • 実際にどのくらい節約になるのか知りたい
  • サービスにはどのようなものがあるの?

などなど、よくある疑問なども含めて具体的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。

長井 勇樹
監修者
小売電気アドバイザー
経歴
個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー
所属
株式会社ブレイブ
取得資格
デジタル庁公認デジタル推進委員
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※クラシェルジュは、商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツポリシーに従ったものです。

【結論】小田急でんきのメリット・デメリット

まず結論を述べますと、小田急でんきは他社新電力と比較してそれほど料金面でのメリットがあるわけではありません

以下にメリット・デメリットをまとめましたので、詳細な解説の前に確認してみましょう。

小田急でんきのメリット

  • 電気の使用量が少ない場合、東京電力よりも確実に安くなる
  • 電気とガスのセット契約も可能で、ガス代も安くなる
  • 電気代支払いによるポイント還元率が優秀

メリットとしては、後述するSプランの場合は必ず東京電力より安くなります。また、ガスとのセット割も比較的安く、ポイント還元率も高めに設定されています。

小田急でんきのデメリット

  • 他社新電力と比べると電気代が高い
  • ポイントを効率的に貯めるには小田急のクレジットカードが必要

いちばんのデメリットとしては、電気代を他社新電力と比較した場合、そこまで高くはないものの、安くはないといった点が挙げられます。

以上を踏まえると、小田急でんきは小田急沿線が生活圏で、小田急ポイントをよく利用する方や、1人暮らしで電力消費量が少ない方、または電気をたくさん使う(月に360kWh以上)ような世帯にはおすすめできます。

小田急でんきの料金は?評判・口コミから徹底解説

電力会社を選んだり、比較したりしていくうえで、もっとも気になるのが料金や口コミなどの評判ではないでしょうか。

小田急でんきの料金面に関しては、以下のような特徴が挙げられます。

小田急でんきの特徴

  • 単身プラン(Sプラン)は東京電力よりも安い
  • 家族プラン(Mプラン)も東京電力よりも安いが、場合によっては高くなることも
  • 30Aは契約不可能

基本的には東京電力よりも安い料金設定がなされていますが、ケースによっては高くなってしまう場合がありますので注意が必要です。

以下の項目では、プランの解説や、具体的にどのくらい安くなるのかなどをくわしく説明していきます。

ちなみに、小田急でんきは沖縄・離島を除くエリアに対応していますが、東京電力エリア以外の申し込みは公式でアナウンスされていません。他エリアは個別に問い合わせが必要です。

そのため、東京電力エリアの料金などを参考にして比較していきます。

一般家庭向けプランは単身・家族向けの2種類

小田急でんきの一般家庭向けプランとして、主なものは以下の2つです。

  • S(スモール)プラン
  • M(ミディアム)プラン

S(スモール)プランは以下「Sプラン」と表記。M(ミディアム)プランは以下「Mプラン」と表記。

東京電力と比べてどのくらい安くなるのか? オトクなのか? なども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Sプランは東京電力よりも安くなる

小田急でんきのSプランと東京電力の基本料金は、どのアンペア契約数でも同一です。

電気代のうち、実際に差が出ているのは電力量料金です。わかりやすいように、以下にまとめました。

段階東京電力小田急でんき
第1段階
~120kWh
19.88円19.84円
第2段階
120kWh~300kWh
26.48円25.34円
第3段階
300kWh~
30.57円27.19円
電気使用量に関わらず安くなる

第1〜第3段階までの料金はすべて小田急でんきの方が安くなっています。つまり、電気の利用料に関わらず、東京電力よりも必ず安くなります。

また特に3段階目の料金が安く設定されていますので、電気の利用料が少ない方はもちろん、たくさん使うほうが電気代がオトクになるプランとなっています。

それではこうした特徴をもつSプランで、実際にどのくらい電気代を削減できるのでしょうか。

以下の表に、東京電力で電気代が約5,000円・8,000円・12,000円になる場合とSプランを比較したケースをまとめました。

東京電力小田急でんき差額
5,018円4,937円81円
8,010円7,800円210円
11,984円11,335円649円

5,000円の場合:30A・187kWhを想定
8,000円の場合:30A・300kWhを想定
12,000円の場合:30A・430kWhを想定

上記を見てみると、月に数十円から数百円の削減ができることが分かります。世帯人数や使用状況を選ばず電気代を安くできるので、幅広い方におすすめすることができます。また夏や冬などエアコンを使い電気使用量が増えるという方でも安心できますね。

30A未満は契約不可な点に注意

それほど当てはまる方がいらっしゃるわけではありませんが、小田急でんきのプランは30A以上のみの契約となっていますので注意が必要です。

小田急でんきの基本料金は東京電力と同様ですので、20A契約の方が乗り換えようとする場合は30Aに変更しなければならず、基本料金の差額分損をしてしまう可能性があります。

以上を裏付けるような形で、以下のような評判も見られました。

小田急でんきの特徴のとおり、東京電力と比べて電気代は安くなるものの、契約アンペア数が30Aであることを懸念しています。

電力量料金においても、120kWhまでは0.04円の差しかありませんので、現在30A以下で、120kWhほどの電力使用量の方に関しては、乗り換えのメリットはありません。

Mプランは電気使用量が多いほどオトク

小田急でんきのMプランは、電気の使用量が多いほどオトクになるよう設計されています。そのため、電気をたくさん使うご家庭におすすめです。

基本料金はSプランと同じく、東京電力と同額となっています。電力量料金の比較は以下となります。

段階東京電力小田急でんき
第1段階
~120kWh(東京電力)
~150kWh(小田急でんき)
19.88円23.63円
第2段階
120kWh~300kWh(東京電力)
150kWh~350kWh(小田急でんき)
26.48円23.83円
第3段階
300kWh~(東京電力)
350kWh〜(小田急でんき)
30.57円26.38円

第1〜第3段階まで、切り替わる電力使用量が異なる点に注意が必要です。これらを踏まえて考えると、第1段階では東京電力より高く、第2〜第3段階の料金は東京電力より安くなります。

350kWhを超えてからの電気代はかなり割安

上で掲げた項目を紐解いてみると、とくに350kWhを超過してからの電力量料金はかなり安く設定されており、使用量が多いほどオトクになります。

一例として50A契約、400kWh・450kWh・500kWhの利用量を想定し、東京電力との比較を以下にまとめてみました。

電力使用量東京電力小田急でんき差額
400kWh11,639円11,060円579円
450kWh13,168円12,379円789円
500kWh14,696円13,698円998円

上表のように、利用量が多ければ多いほど電気代はオトクになります。とくに500kWhでは年間10,000円以上の節約になるのは、注目すべきポイントであるといえるでしょう。

注意:契約前には自分の電気使用量を確認しよう

電気の使用量が増えるほどオトクになるいっぽうで、、電力使用量が少ない場合は東京電力よりも電気代が高くなってしまいます。

具体的には月に350kWh以下ですと、小田急でんきのほうが高くなる計算となります。

そのため、利用量が360kWh以下の方にはおすすめできません。

Mプランを契約する際には、毎月どのくらい電気を利用しているかを確認してみることが重要です。

【おまけ】電気・ガスをセットで契約するとさらに安くなる

小田急でんきは電気だけでなく、都市ガスの販売もおこなっています。

金額面としては、東京ガスと比較して3%安くなります。

3%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、月のガス代が10,000円であれば300円やすくなり、年間では3,600円の節約になります。

ガス代の割引以外にも、電気代も月々割引になる

ガス代割引だけでなく、セット契約をすると電気代も月々割引になります。

このセット割の内容としては、Sプランとのセットですと月々50円(年600円)の電気代割引。Mプランとのセット契約ですと月々150円(年1,800円)の電気代割引が適用されます。

それほど大きな金額ではありませんが、Mプランの割引額であれば、1年間で基本料金が1ヶ月分無料になるのと同じくらいですので、それほど悪くはありません。くわえてガス代も安くなりますので、セットで契約できる方は検討してみてもよいでしょう。

他社新電力と比較してみると?

小田急でんきは、Sプランの場合は必ず東京電力よりも安くなり、Mプランの場合は月に350kWhの利用であればオトクになります。

上記は東京電力との比較ですが、他社新電力と比較してみると、結論としては「高くもないし、安くもない」といった評価になります。

以下の項目でSプラン・Mプラン別に比較し、実際の節約額もシミュレーションしていきますので、参考にしてみてください。

小田急でんきのSプランは他社新電力のなかでも比較的優秀

小田急でんきのSプランと他社新電力の1人暮らし向けプランを比較してみましょう。

以下に、東京電力で月額3,000円・4,500円になる場合の2パターンをシミュレーションしてみました。

電力会社3,000円4,500円
東京電力3,005円4,515円
小田急でんき3,001円4,455円
Looopでんき2,851円4,435円
ENEOSでんき3,005円4,421円
東京ガス3,414円4,840円

表の数値は30A契約。3,000円は108kWh、4,500円は168kWhの使用量

Looopでんきの安さの理由としては、基本料金が0円である点が挙げられます。その分の差が出ていると考えてよいでしょう。

いっぽう、ENEOSでんきや東京ガスと比較してみると、小田急でんきの方が電気料金は安くなります。

新電力会社においては、少量の電気利用量だとオトクにならないケースも多く見られます。そのなかで、小田急でんきは少しの利用でも必ず安くなりますので、乗り換え候補になりえると言えるでしょう。

小田急でんきのMプランは他社新電力と比べて安くはならない

次は小田急でんきのMプランと、他社新電力の2〜3人、ファミリー向けプランを比較してみましょう。

以下で、東京電力で月額10,000円(2〜3人暮らし)・15,000円(4人以上のファミリー向け)の2パターンをシミュレーションしてみます。

東京電力
従量電灯B
小田急でんき
Mプラン
エルピオでんき
スタンダードS40A / 50A
HTBエナジー
HTBウルトラ40 / プライム50
10,007円
15,001円
9,613円
13,961円
8,936円
13,164円
9,209円
12,720円

月額10,000円は40A契約・356kWh、月額15,000円は50A契約・510kWhの使用量

2〜3人暮らし・それ以上のファミリー向けの電気代目安と比較しても、小田急でんきは新電力他社に比べてそれほど安くなるわけではありません。

また、小田急でんきはやはり350kWh前後の使用量ですと、ほぼ東京電力と同じため、電気をかなり使う家庭以外にはおすすめできないといった印象です。

小田急でんきの評判から読み解く!豊富な特典・サービス

小田急でんきは、他社新電力と比べて電気代はそれほど安くはならないものの、独自のポイントサービスを評価する声が目立ちます。一例を以下で紹介します。

このように、小田急でんきやガス、各種の支払いなどで上手にポイントを貯めてオトクに利用している方もいらっしゃるようです。

では実際に、小田急でんきを利用することでどのくらいオトクになるのかを、ポイント付与の仕組みなどとともに以下で解説していきます。

電気・ガスの支払いで毎月最大1.5%の小田急ポイントが貯まる

小田急でんきは、電気代やガス代をOPクレジット(小田急ポイントカード)で支払うことにより、毎月最大で1.5%分のポイントが貯まります。

内訳は「お買い上げ・ご利用ポイント」+「クレジットご利用ポイント(200円につき1ポイント)」とで、実質1%分のポイントが貯まり、さらに小田急が提供しているONE(オーネ)と連携することで0.5%分のポイントが追加されます。

クレジットカードの平均還元率は0.5%ほどですので、1.5%の還元はかなり優良だといえるでしょう。とはいえ、ポイントを貯めるにはクレジットカードの作成が必要な点はデメリットです。

ポイントを電気代に換算すると?

ここからは、小田急ポイントカードで電気代を支払った分のポイントを電気代に換算してみましょう。

最大の1.5%分の還元を受けられると仮定して、1人暮らし・2〜3人暮らし・4人以上世帯の平均電気代から、どのくらいオトクになるのかをまとめてみました。

世帯人数 / 電気代金額
1人暮らし
4,500円
67.5円(年810円)
2〜3人暮らし
10,000円
150円(年1,800円)
4人以上
15,000円
225円(年2,700円)

1人暮らしのケースでは、電気の使用量も少ないため金額も控えめです。ですが2〜3人暮らし以上の世帯であれば、基本使用料が1ヶ月分無料になる程度にはポイントが貯まります。

ポイント分を加味するならば、電気代の安い新電力会社には敵わないものの、東京電力と比較するのであればそれなりにオトクであるといえるでしょう。

また、小田急線沿線のご家庭であれば、ONEとの連携なども含めてよりオトクに利用できます。実例として、以下のような評判も見られました。

ポイントサービスなどを総合して評価するならば、小田急でんきは生活圏内が小田急線沿線であり、かつ小田急ポイントカードを活用できる方ならば、オトクになるといったところでしょうか。

小田急でんきのその他のサービス

小田急でんきでは、ポイント以外にも「駆けつけサービス」や「アイカサ」といったサービスを提供しています。

駆けつけサービスは、ブレーカーが落ちてしまう、分電盤やコンセントに異常があるなどした場合、24時間365日無料で対応してくれるサービスです。

また、さきほど紹介したONEに会員登録することで、傘を無料でレンタルできる「アイカサ」を利用することができます。

いずれも頻繁に利用するような内容ではありませんが、「あると安心」なサービスであるといえるでしょう。

小田急でんきのキャンペーンを紹介

2024年7月現在、小田急でんきではキャンペーンは行っていません。

しかし、過去の傾向をみると毎年、夏・冬にそれぞれキャンペーンを行っています。

ですので、7月・8月頃にキャンペーンを開催する可能性が高いと予想できます。

気になる過去のキャンペーン概要は以下です。

過去開催されたキャンペーン概要

  • 2ヶ月間基本料金無料 + 1,000円分の小田急ポイント
  • 1ヶ月間基本料金無料 + 2,000円分の小田急ポイント

お急ぎでない方はキャンペーンの開催を待ってみてもいいかもしれませんね。

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小田急でんきの申し込みから利用までの流れ

小田急でんきの申し込み方法は、公式ページより所定の手続きに沿って進めていきます。

電気の契約には供給地点特定番号やお客さま番号などが必要ですので、それらが記載されている電気の検針票を用意しておきましょう。現在契約している電力会社のマイページでも確認できます。

また小田急でんきは、検針票をアップロードすればフォームの入力を省略することができますので、他社に比べてかなりスムーズに手続きが可能です。

手続き自体に関しては、基本的に申し込みフォームに沿って情報を記入していけば迷うことはないでしょう。公式HPにも、より詳細な手順が掲載されています。

ちなみに、現在の電力会社の解約作業は小田急でんきが行ってくれますので、自分で手続きをする必要はありません。

また新電力会社を利用するためにはスマートメーター(電気メーター)の設置が必要ですが、こちらもユーザーが申し込んだり、立ち会ったりする必要はありませんし、費用もかかりません。設置は各エリアの一般送配電事業者が指定した会社が行います。​​

供給開始日については、申込完了後から約1週間ほどで電気やガスの供給開始予定日が記載されたメールが届きます。おおよそ申し込んでから1か月~1カ月半で切り替わると認識しておくといいでしょう。

まとめ

今回は、小田急でんきのプランや料金、他社新電力の比較などを解説してきました。

小田急でんきは料金面では少々物足りませんが、小田急沿線に住んでいる方で、1人暮らしの方、または電気をたくさん使う(月に350kWh以上)世帯にはおすすめできます。

金額面以外でメリットを感じる方は、電力会社切り替えの検討候補に入れてみてもよいでしょう。

伊藤 雄次
執筆者
クラシェルジュ編集部

経歴
元ゲーム好き・節約好きのブロガー、株式会社ブレイブのWEBエンジニア。ゲームを快適に遊ぶためネット環境構築に詳しくなる。専門知見を活かして始めた通信サービスのブログを月間1,200万が訪れるサイトに成長させる。現在は通信費削減・見直しコンサルティングをおこなう傍ら、記事を執筆しながら多くの人の悩み事を解決し続けている。参考:クラシェルジュ開発ストーリー
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